マッカーシー新HCの就任から3日、最初に決定したアシスタントはやはりジェフ・ジャゴジンスキーOCだった。記者会見に登場したジャゴジンスキーは、今季低迷したラン攻撃の立て直しを強調した。QB育成経験の豊富なマッカーシーHCがパス攻撃を統括する見込みであるため、彼の役割はラン攻撃に重点を置いたものになるようだ。
ヘッドコーチに紹介されて壇上に上ったジャゴジンスキーは、「まず最初に、昨年報道された私の発言について公式に謝罪したい」と神妙に語った。発言の内容については詳述を避けたが、昨年2月に彼が「アトランタに移って、コーチングが楽しい。グリーンベイでは意見が聞いてもらえなかった」とシャーマンHC(当時)を強く批判した件であるのは明らかだ。
「ここは私のホームタウン、ホームステイトであり、パッカーズのファンとして育った。そこでコーディネーターになれるのは、まさに夢が叶ったという気持ちだ。私はグリーンベイ・パッカーズ・フットボールに強い愛情を持っている。歩けるようになった頃から、この州の誰もがそうであるようにだ。小さい頃、バート・スターのジャージを着て走り回っていた写真もある」
ファルコンズでのラン攻撃の実績に触れた彼は、「それが私の強みの1つだ。ラッシング・ゲームの知識がね」と自信を述べている。ファルコンズでは名OLコーチのアレックス・ギブス(現コンサルタント)から、ブロンコス黄金期の礎ともなったゾーンブロッキングスキームをじかに学ぶことができた。ゾーンブロッキングの導入についてジャゴジンスキーは、「このシステムはアトランタで、デンヴァーで実証済みだ。グリーンベイでもうまくいくことを証明できるだろう。そのことには非常に自信を持っている」
ジェフ・ジャゴジンスキーはマッカーシーHCと同じ42歳で、ミルウォーキー近郊で生まれ育った地元出身者。ウィスコンシン大ホワイトウォーター校で3年間先発フルバックとしてプレーし、卒業するとそのまま母校でコーチのキャリアをスタート。5つの大学で14年間にわたり、主にOLコーチを務めた。
1999年にレイ・ローズHCの下でパッカーズのTEコーチとなり、翌年にマイク・シャーマンHCに交代してもグリーンベイに残留した。2003年にはシャーマンやトム・ロスリーOCと何度か衝突してシーズン後に解雇され、エド・ドナテルDCとともにファルコンズに移った。2年目の今季はTEコーチからOLコーチに移っている。
TEコーチとしてはTEババ・フランクスやTEアルジ・クランプラーのプロボウル選出を助け、OLコーチとしても今季NFL1位のラッシング記録(1試合平均159.1yds・1回平均4.8yds)に貢献している。これまでコーディネーター経験はボストン・カレッジでの2年間だけで、NFLではもちろん初体験となる。
Jeff Jagodzinski Coaching Career | |||
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Year | Team | Position | Head Coach |
1985 | University of Wisconsin - Whitewater | Running Backs coach | Bob Berezowitz |
1986 | Northern Illinois University | Offensive Line coach | Jerry Pettibone |
1987-88 | Louisiana State University | Offensive Line coach | Mike Archer |
1989-91 | East Carolina University | Tight Ends coach | Bill Lewis |
1992-96 | East Carolina University | Offensive Line coach | Steve Logan |
1997-98 | Boston College | Offensive Coordinator /Offensive Line coach |
Tom O'Brien |
1999-03 | Green Bay Packers | Tight Ends coach | Mike Sherman |
2004 | Atlanta Falcons | Tight Ends coach | Jim Mora |
2005 | Atlanta Falcons | Offensive Line coach | Jim Mora |