グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年1月 6日

マイク・シャーマン最後の記者会見

ヘッドコーチ解任から2日、マイク・シャーマンがランボーフィールドの記者会見場で最後の会見を行った。いつもよりずっとリラックスした様子で明るく振舞い、ファンに感謝の意を述べ、この6年間を振り返った。壇上に現れたシャーマンは、「みなさんには携帯の電源を切ってもらいたい」とまずはジョークからスタート。数週間前、何度注意しても会見中に電話が鳴ることに腹を立て、彼が会見の途中で退席した事件を受けての小ネタだ。

「2000年1月、グリーンベイ・パッカーズ第13代ヘッドコーチになる機会を与えられたことに感謝している。この6年間は、私にとっても家族にとっても、とても特別なものだった。この素晴らしいフランチャイズのコーチとなり、その歴史の一部になれたことは大変名誉なことだ。その間に素晴らしい選手たちをコーチできたことは光栄なことであり、彼らと築いた関係は生涯続くことだろう。優れたフットボール・コーチたちと働けたことも幸運だった。彼らが成功に貢献してくれたことに感謝している。私の仕事を助けてくれたパッカーズ内のスタッフたちには大きな恩義を感じている」

「また、グリーンベイ・パッカーズ・ファンたちにも感謝したい。あなたたちのチームへの愛情は常に私を鼓舞してくれた。あなたたちを代表してフィールドに歩み出るとき、いつも私は非常に大きな責任を感じていた。試合に勝利してあのトンネルから出て行くときは素晴らしい気分で、幸せを感じたものだ。敗れたときは、失望し悲しかった。練習に向かうときやゲートから入るとき、また手紙やEメールや電話で、また勝利のあとに私が加わったテイルゲートパーティで、あなたがたと交わした会話を私は決して忘れることはないだろう。このフランチャイズに対するあなたたちの情熱こそが、このチームを特別なものにしているのだ。あなたたちこそが、グリーンベイ・パッカーズだ」

解任の理由について。 「私は尋ねたのだが、特に理由は言われなかった。テッド(トンプソンGM)は変化が必要な時だと感じたのだろうと思う。私のコーチングが理由かと聞くとそうではないと言う。忠誠心や方向性の問題かと聞くと決してそうではないと言う。私もその(GM)に座っていたから分かる。テッドはつらい決断をしなくてはならなかった。私はその結果には同意できないが、彼の判断は尊重する。それが彼の仕事だからだ」 「私が前GMだったことも気になっただろうし、自分が選んだコーチでないということもあっただろう。自分の選んだコーチが欲しいものだ」

チームの現状について。 「このチームは勝利に何が必要かを知っているし、どんなプレーが必要かも知っていると思う。今年もあれほどのケガがなければ10勝していたと信じている。このチームが上位争いから遠いとは私は思わない。よいドラフトをして、主力選手たちと再契約でき、ケガがなければ、来季のパッカーズは大丈夫だと思う」

在職の6年間について。 「この6年間について、後悔することは何もない。私は持てる力を全てこの仕事に注ぎ込んできた。チームが成し遂げたことに誇りを持っている。2000年に私が就任したとき、このチームは二度のスーパーボウルの後でもう下り坂だと言われていた。私はチームを再生できると思ったし、数々の勝利を手にしたことを誇りに思っている」

「このシーズンも私は楽しみにして、球団史上初の4年連続地区優勝を争えると期待していたが、それができなかったことに失望している。今季は力が及ばなかった。しかし今季のチームについては非常に誇りに思っている。選手としての、男としての、彼らを誇りに思っている。これまでコーチしたどの年のチームと比べても、勝るとも劣らない。苦難への対処、誠実さ、責任感、つらい時期をともに戦い抜いたやり方は、並外れたものだった。我々はコンスタントに勝てず、そのような時にはこれらのことはさほど意味をなさないことは分かっている。しかし彼らは試合に勝つために毎日ハードワークを続けた。プロフェッショナルとしてのあり方を分かっていた。勝ち方を分かっていた。彼らが非常によく困難に対処したことを、私は誇りに思っている。誠実に、責任を持って、最善を尽くすといった私が彼らに求めたことを、大部分は実行してくれた。そのことを誇りに思っている。日曜にコンスタントに勝利を挙げるという目標を達成できなかったことに我々が大きな失望を感じているという事実を変えられるわけではないが」

最後に。 「自分がグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチでなくなったことに落胆している。毎年今ごろには我々がいつもいる場所(プレーオフ)に復帰するため、来季に向けて仕事に戻ることを楽しみにしていた。6年間もこれほど愛してきた仕事を手放すのはつらいものだ。1つの方向に向かって努力を積み上げてきたのに、それを失ってしまうのだから。しかしそれが現実だ。私はグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチでいられて光栄だった。素晴らしいフランチャイズだ。私は一度たりともその責任を軽く考えたことはない。アシスタントコーチの2年とヘッドコーチの6年を合わせて8年間、ウィスコンシン州グリーンベイは私にとって、家族にとっての家だった。私たちにとって特別な場所だった。ここグリーンベイ、そしてウィスコンシン州には素晴らしい思い出がたくさんある。ここで私たちが関わった人々は、これからもずっと私たちの大切な一部だ。私は、そして家族も、人生の中のこの一章を大きな愛情を込めて振り返ることだろう。その思い出の一部になってくれた全ての人々に、私は心から感謝している」

カテゴリ : Coach/Front Office