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Packers - Eagles Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2005年11月29日
- 9敗目を喫したパッカーズは、13年連続で続けていた勝率5割以上が14年目にしてストップ。1992年にホルムグレン/ファーヴ時代に入ってから初の負け越しとなった。
- シャーマンHC。「これだけ多くターンオーバーを犯していたら勝てるわけがないのは明らかだ。'96年のスーパーボウルチームでも関係ない、(これだけミスをしたら)この試合には勝てないだろう」
- オフェンスの武器が足りず、WRドライバーを止められたら手も足も出ない状況について、QBブレット・ファーヴ。「今年はずっとそういう状態が続いてしまっている。WR陣やRB陣のケガによって、(レシーバーへの?)信頼を弱めてしまった。(投げる時に)少しでも心配があったら、それだけでうまく行かなくなる。それが事実だ」
- 正式に負け越しが決まったことで(普通はシーズン中は認めないだけだが)、ファーヴは、将来のことを考えている、と認めた。「そのことはずっと考えてきた。2勝9敗だからといって、引退についての僕の判断が左右されることはない。開幕第3週の時点で、今季は厳しいシーズンになるという感じはあった。2勝9敗という事実を元に決めることはしない」
- 今季の望みがなくなっても毎週ベストを尽くすことについてファーヴ。「フィールドに足を踏み入れて、結果を気にしないなどということは考えられない。今日だって試合には勝ちたかった。2年前のプレーオフと同じぐらい勝ちたかったさ」
- 試合を終えたファーヴはロッカールームでホットドッグを食べ、まるで母親のように、腹は減ってないかと通りがかる選手に声をかけていた。QBノールはファーヴからホットドッグをもらい、TEマーティンはクラブケーキ、FBヘンダーソンはチーズステーキ・サンドウィッチをほおばった。「ブレットを見ろよ。みんな彼の気持ちを心配してる。なのに彼が心配することときたら、僕らに食い物を配り、僕らを励ますことだ」とTEマーティン。
- キックオフリターンでのRBリーとWRサーマンのファンブルロストについて、シャーマンHC。「どちらも高くついた。キックオフリターンでボールを失えば、それがビッグリターンの後でない限りは、相手に自動的にフィールドゴールを与えてしまうことになる。そのようなビッグリターンは今季はできていないのだから」
- ファンブルを犯したRBラシャード・リーは、「これまで僕はそのような問題はなかったし、今後もない。対処はできるつもりだ」と語っている。試合終盤に逆転のチャンスを奪ってしまったWRアンドレ・サーマンは、非常に落ち込んだ様子でベンチにへたり込んだ(写真)。「僕を信頼して投入してしてくれたのに、失望させてしまった。自分にムカついている。FGで逆転だったのにTDが必要になってしまった。あれは本当にチームを傷つけたと思う」
- 前半は素晴らしい活躍をしながら、第3Q途中でファンブルロストをしてしまったRBサムコン・ガドー。過去2試合で3つのファンブルは味方が押さえてくれたが、今回はそのような幸運に恵まれなかった。「ダウンしてからだと思ったけど、そんなことは関係ない。ボールを放さずにいなければ。ボールをこぼしたら、僕は自分の仕事をしていないことになると思う。何年か経ってから振り返ってみて、これが一時的な苦しみだったと言えるようになればいいんだけど」
- RBガドーはTDランでの素晴らしいスピンムーブには触れず、「でかい穴があったからね。おかげて、とてもたやすかった」といつも通り謙虚なコメント。いっぽうOL陣を代表してRTタウシャーは「ガドーはとてもハードに走ったと思う。ビッグゲインに必要なホールをあまり開けてやれなかったのは僕らの方だ。彼は仕事をしているが、チームとしてコンスタントなプレーができていない」
- 「もうどのチームも僕をマンツーマンでカバーしてはくれないように思う。いつもダブルカバレッジでは競り勝つのは難しいよ」とWRドライバー。3番手WRのチャットマンは、「向こうは全てのクロッシング・ルートを消してしまった。(自分がターゲットとなる)プレーがコールされたら、いいプレーを決めてやろうと努力するけれど、今夜のウチはそれができなかった」
- FBヘンダーソンが脳震盪で下がっていたため、パッカーズ得意の"キープ・パス"(ネイキッドからFBやTEに投げることが多い)をワイドオープンのFBヴォンテ・リーチに投げたが、イージーな落球。「ウィリアムが倒れて、今日唯一のキープ・パスが、本当にビッグプレーになりそうだったのにキャッチできなかった。フラストレーションがたまるよ」とファーヴ。
- 3日前の感謝祭の日に、ジュリー夫人が双子を死産したG/Cスコット・ウェルズ。「死んだ赤ちゃんと妻と4人だけで過ごす時間を作って、お別れをしたんだ。そのときに妻が、チームに戻ってプレーしてほしいと言った。もしそうしなければ、間違った理由で引き留めることになるから、と。早く仕事に復帰するほど、僕らの傷が早く癒える、と彼女は思ったんだ。フットボールに戻るからには、気持ちのスイッチを切り替えなければいけないことは僕にもわかっていた。じっさいフィールドでプレーして、何時間かあのことを忘れられたのはいいことだった」
- C/Gグレイ・ルーガマーは、ウィティカーと交代して前後半に1シリーズずつ右ガードでプレー。後半にはウェルズに代わって1シリーズプレーした。試合前から決まっていた起用法とのこと。
- このところ存在感を増してきたDTコリン・コールが、ついにジェンキンズを上回って初先発を果たした。コールとグレイディ・ジャクソンを並べるのは、ベイツDCの好む「ラインの中央に大きなDTを2人置いてガッチリ支える」というスタイルに合っているのかもしれない。
- イーグルスのジム・ジョンソンDCは、いつもとは違ってブリッツは(構えだけで)減らし、セーフティを後ろに下げてパスを待ち構えた。
- 8タックルを挙げたイーグルスのDEジェヴォン・カースは、サックこそなかったものの、プレッシャーをかけ、カバレッジに下がってはパスを叩き落し、パッカーズオフェンスを大いに苦しめた。
- 頭部と首を痛めて病院に送られたTEババ・フランクスは、念のためチームのトレーナーとともに病院に1泊。手と肩に痺れはあったが、感覚はあり四肢を動かせるとのこと。今季フットボールをできるかはともかく、大事に至らなかったのはなにより。「昔であれば、バスに乗せて飛行機で一緒に帰っただろう」とシャーマンHC。
- ヒット(悪質なものではない)した側のイーグルスのSブライアン・ドーキンズ。「つらいことだ。いつも僕は、倒した相手を振り返って、大丈夫かどうか見ることにしている。今回は彼が脚を動かしたので、最初は大丈夫なのだと思った。でもあまりに長いこと倒れたままだったから、深刻なケガなのだとわかった」
- スペシャルチームで活躍していたSジェレミー・ソーンバーグだったが、おそらく肩の脱臼で、手術が必要になるかもしれない。3年前にも同じ箇所を手術しているとのこと。
- FBウィリアム・ヘンダーソンは後半最初のキックオフリターンで脳震盪を起こし、後半はわずかしかプレーできず。
- シャーマンHCが就任した2000年以来、アウェー戦で100ydsラッシャーを出しながら敗れたのはこれが初めてのこと。これで11勝1敗に。