グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月23日

ロースター展望 CB編

ベテランのアル・ハリスは不動のスターターで、トーマスとキャロルの2年目コンビが逆サイドで先発の座を争う。昨季は若いCBたちの度重なる失策でパス守備不振の元凶となってしまったが、今年はどこまで成長を見せられるか。ハリスを除く全員が3年目までの若手で、不安も大きいが伸び盛りのポジションとも言える。

ロースター枠はDB全体で通常9人。多い年で10人。CBは5人か6人。ロースター入り確定なのはハリス、トーマス、キャロルの3人だけで、残りの6人で2つのイスを争うことになりそう。また、ドラフト2巡指名のニック・コリンズはS/CB兼任となっており、セーフティとして不振の場合はCBに回ってくる可能性もある。

アル・ハリス Al Harris

プロ8年目の30歳。テキサスA&Mキングズヴィル校から1997年の6巡指名でバッカニアーズ入りしたがロースターに残れず、2年目の開幕前にイーグルスに移ってチャンスをつかんだ。プロボウルCBたちの後ろで着実に実績を積み、2003年のトレードでパッカーズへ移ってようやく常時スターターに。マッケンジーの抜けた昨季は、サイドを固定せず常に相手エースWRをカバーし、20パスディフェンド(NFL5位)の活躍を見せてプロボウルの補欠にも選ばれた。

6フィート1(185cm)の長身で、スリムな体型だがフィジカルなプレスカバレッジを得意とする。ゾーンは苦手。実績の少ない若手が多いディフェンス陣の中で、ジム・ベイツ新DCからは大きな信頼を寄せられている。ケガも少なく、1998年の開幕以来全試合に出場。本来は右サイドが本職のはずだが、今年もまたサイドを固定せずに行くのかどうか。

ジョーイ・トーマス Joey Thomas

昨年のドラフト3巡指名でモンタナ州立大から入団。昨季は同期のキャロルに敗れて一度も先発出場できず、シーズン終盤にようやくニッケルバックの座を確保した。しかし今春のミニキャンプではキャロルを抜いて1stチームでプレーしており、このままスターターの座をキープできるか、キャンプでのポジション争いが注目だ。ハリスと同じ6フィート1(185cm)のサイズがあり、直線のスピードではキャロルにやや劣るが、最近のプレーぶりは安定している。

アマド・キャロル Ahmad Carroll

昨年のドラフト1巡指名でアーカンソー大から入団し、第6週からスターターとなった。身長5フィート10(177cm)ながら抜群のスピードを持つ。しかしホールディングやパスインターフェアなどペナルティが13回、抜かれそうになると相手のシャツを引っ張る悪癖が最後まで矯正できなかった。カッとなりやすく、コーチの指導を素直に受け入れない、やや傲慢で扱いにくいタイプだと見なされるようになっている。

マイク・ホーキンズ Mike Hawkins

今年のドラフト5巡指名入団。オクラホマ大をわずか1年で退部し、アリーナリーグを経てのNFL入りとなった。詳しくはルーキー紹介参照のこと。「これほどのアスリートは見たことがない」とスカウトが絶賛するほどの素材で、懸念材料は経験の少なさと線の細さ。4月のミニキャンプでは素晴らしいインターセプトを見せて注目を集めたが、ヒザの半月板を損傷して6月のミニキャンプではプレーできなかった。キャンプを通して健康でいられるかが大きな課題だ。

ジェイソン・ホートン Jason Horton

ノースカロライナA&TからCFLを経て、昨年のキャンプで認められてロースター入りを果たした。主にスペシャルチーマーとして14試合に出場し、シーズン序盤にはニッケルバックとしての出場もあったが、良いプレーができず降格となった。今春は、サルコイドーシスという病気(レジー・ホワイト急死の遠因にもなった)を患い、2回のミニキャンプともプレーできなかった。ロースター枠当落線上の選手だけに、健康を取り戻してキャンプで活躍できるかがカギとなる。

クリス・ジョンソン Chris Johnson

2003年のドラフト7巡指名でルイヴィル大から入団。40yds走4.2秒台の素晴らしいスピードを持ち、1年目のトレーニングキャンプまでは非常に評判が良かったが、それ以後はケガ続きで2年間全くプレーできていない。今春も左の腓骨(すね)を疲労骨折し、2回のミニキャンプとも参加できず。今夏のキャンプでもこの調子なら、このまま1試合も出場できずに解雇される可能性も十分ある。

クリス・デイ Chris Day

グランブリング州立大(最初の2年はトロイ州立大にいた)から昨年のドラフト外で入団し、開幕前に解雇。今春はNFLヨーロッパに派遣されたが、スターターにはなれなかったようだ。キックオフリターナーとしては37回で平均21.1ydsとまずまず。

パトリック・デンディ Patrick Dendy

ライス大出身のドラフト外ルーキー。2000年から03年まででフットボールのプレーは終え、昨年は経済学の学位を取得することに専念していたらしい。上記のホーキンズとホートンとジョンソンが欠けた6月のミニキャンプではかなり評判がよく、ロースター入りのダークホースかもしれない。

リー・トレンス Leigh Torrence

スタンフォード大出身のドラフト外ルーキー。3年間スターターを務め、通算11インターセプトを記録している。

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