グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月14日

ロースター展望 OG編

プロボウル級の2人、RGマルコ・リヴェラとLGマイク・ウォールが移籍し、左右両ガードとも新スターターを迎えることになった。エイドリアン・クレムとマット・オドワイヤーをFAで獲得し、ルーガマーとは再契約。左ガードはクレムでほぼ決まりの情勢だが、右ガードはルーガマーとオドワイヤーらが僅差で争っている。

ロースター枠はOL全体で9人。タックルの控えを2人確保するとすると、ガードとセンターで合わせて2人しか控えをキープできない計算だ。2番手センターのスコット・ウェルズがロースター入り当確とすると、下記のガード陣から先発2人、控えは1人ということになる。

エイドリアン・クレム Adrian Klemm

先発左ガードの最有力候補。2000年の2巡指名(LTクリフトンの2つ下)でペイトリオッツ入りしたものの、5年間ケガ続きで、出場26試合、わずか10試合しか先発出場できていない。それでも彼のアスレティシズムは高く評価されており、LGウォール同様に俊敏なプルブロックでランオフェンスの重要な一部となることを期待されている。ハワイ大では主に左タックル、ペイトリオッツでは右タックルが多かったが、パッカーズ移籍後は左ガードに専念している。

グレイ・ルーガマー Grey Ruegamer

先発右ガードの候補。アリゾナ州立大から1999年のドラフト3巡でドルフィンズに入団したが、翌2000年開幕前に解雇され、スティーラーズのプラクティス・スクワッドを経てペイトリオッツへ。2003年春にFAとなってパッカーズにやってきた。ガードよりも控えセンターとしての経験が豊富で、Cフラナガンが戦線離脱した昨季は11試合に先発し、大過なく務めている。どちらかというと技巧派で、ミスは少ないが、パワーもスピードも目立ったところはない。

パッカーズ首脳は、彼よりもCスコット・ウェルズ(昨年の7巡指名)にセンターとしての将来性を見ており、今春ルーガマーと再契約したのは、控えセンターとしてではなくガードとして先発を争わせるため。システムに習熟しているためミニキャンプでは右ガード争いで優位に立っていたが、トレーニングキャンプで先発の座を確保できなかった場合、ロースターに残れる保証はない。

マット・オドワイヤー Matt O'Dwyer

先発右ガードの候補。プロ11年目の32歳。ノースウェスタン大から1995年のドラフト2巡指名でジェッツ入りし、2年目からスターターに昇格して以後はジェッツとベンガルズでの7年間で102試合に先発。しかしこの2年間は大きなケガが続いて4試合ずつしか出場できていない。パワーに優れ、フィジカルなプレーが持ち味だが、パスプロテクションはイマイチらしい。また昨年胸筋を断裂しているだけに、力が完全に戻るのかどうか。

ジュニアス・コストン Junius Coston

今年のドラフト5巡指名で、ノースカロライナA&Tから入団。詳しくはルーキー紹介参照のこと。大学1年目は左ガード、2年目は右タックル、3年・4年とセンターをプレーしていたが、パッカーズでは今のところ左ガードをやらせている。クイックネスやアスレティシズムに優れているが、ハイレベルでの経験が不足し、即戦力タイプには程遠い。

ウィリアム・ウィティカー William Whitticker

今年のドラフト7巡指名でミシガン州立大から入団。詳しくはルーキー紹介参照のこと。大学では右ガードが専門だったが、6月のミニキャンプでは右タックルとしてもテストされている。素晴らしいサイズに恵まれたパワフルなランブロッカーで、OTケヴィン・バリーとよく似たタイプと言われている。時おり体重問題がある。

アトラス・ヘリオン Atlas Herrion

アラバマ大から、昨年のドラフト外でパッカーズに入り、昨季を通してプラクティス・スクワッドにいた。ここまでのミニキャンプでは、左ガードでクレムに次ぐ2番手をプレーしている。大学ではOLの5つのポジションを全て経験しているとのこと。

ジョー・ヘイズ Joe Hayes

サンノゼ州立大から昨年のドラフト外でパッカーズ入り。今春はNFLヨーロッパのベルリンに派遣されたが、ケガのためインジャリー・リザーブのままシーズンを終えている。

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