グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月13日

ロースター展望 OT編

ビッグネームはいないがかなりレベルの高いユニットで、両先発ともプロボウルの少し下、といったあたり。LTクリフトンとRTタウシャーの同期コンビは、ルーキー年から5年間先発を務め、昨季はフランチャイズ記録の被サック14(NFL1位タイ)に貢献した。控えの層もまずまずで、大きな問題は見当たらない。ロースター枠はOL全体で通常9人。左右に控えOTが1人ずつで、OTは合計4人となることが多い。

チャド・クリフトン Chad Clifton

先発左タックル。2000年のドラフト2巡指名、今年でプロ6年目の29歳。昨年春に総額$32ミリオンの6年契約を結んだが、その評価を裏切らず、昨季は彼にとってのベストシーズンだった。何といってもパスプロテクションの安定性が素晴らしく、名だたるパスラッシャーを相手にしながら、昨季彼が許したサックはわずか2つ。課題とされていたランブロックも進歩し、彼が原因の"Bad Run"(1yds以下に抑えられたランプレー)はOL陣最少の6回。

マーク・タウシャー Mark Tauscher

先発右タックル。2000年のドラフト7巡指名、今年でプロ6年目の28歳。ウィスコンシン大にウォークオン(奨学金なし)で入学し、退部して教師への道を歩もうとしたこともある。なのにプロ入り1年目から堂々のスターターとなってしまった。ヒザの前十字靭帯断裂からリハビリ中の2002年秋に総額$16.5ミリオンの6年契約を結んでいる。見た目はパッとしないがボディ・バランスに優れ、器用に相手を丸め込んでしまう、玄人筋からの評価が高い選手。

ケヴィン・バリー Kevin Barry

地元ウィスコンシンからアリゾナ大に進み、2002年のドラフト外入団で1年目からロースター入りを果たしている。右タックルのタウシャーの控えで、スターター級の力があると首脳陣は評価している。パワフルなランブロックで相手をパンケーキにする。また、おなじみの"U-71フォーメーション"でエキストラTEとして入ることも多い。

不器用な選手で、左タックルはできず、右ガードもどうやら難しいようだ。今春はRGマルコ・リヴェラが抜けた右ガードで先発争いが続いているが、バリーを右タックルに入れ、タウシャーを右ガードに移す案も首脳陣は検討している。

ブラッド・ベデル Brad Bedell

左タックルのクリフトンの控え。2000年のドラフト6巡でブラウンズに入り、その後レッドスキンズ、ドルフィンズを経て、昨年夏にトレードでパッカーズへ。2番手LTといっても昨季は実際はLGウォールが務めており、ベデルはアクティブ登録されることさえほとんどなかった。しかし今春はかなりパワーアップしたと首脳陣は高く評価しており、今年は名実ともに2番手LTとしてロースター入りできそうな雰囲気。

ブレナン・カーティン Brennan Curtin

ノートルダム大から、2003年のドラフト6巡でパッカーズへ。6フィート9(205cm)の長身OT。左右両タックルをプレーするが、右タックルが得意のようだ。大事な2年目の昨季は、プレシーズンゲームでヒザの前十字靭帯を断裂してしまい、シーズン終了。今春のミニキャンプもまだリハビリ途上で参加できず、トレーニングキャンプに間に合ったとしても、100%の力が戻っているかどうか。キャンプでよほどの頑張りを見せないと、ロースター残留は難しそうな情勢だ。

スティーヴ・モーリー Steve Morley

カナダ南東部ノヴァスコシア州のハリファックス出身。左タックルおよび左ガードをプレーする。CFLのドラフト全体1位で指名され、1年だけカルガリでプレーして昨年春にパッカーズと契約した。CFL選手としては異例な額の契約ボーナスを貰っての入団だったが、ここまでの出来はかなり期待はずれ。今春はNFLヨーロッパに派遣されたが、シーズン前半にスターターの座を失ってパッカーズ首脳を落胆させている。おっとりしていてガッツに欠ける、というのがベクトルOLコーチの見方のようだ。

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