グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年5月29日

ドラフト指名選手紹介 7: CBマイク・ホーキンズ

5巡31位 CB マイク・ホーキンズ Mike Hawkins
Oklahoma アリーナ経由 6-1(186cm) 175lb(79kg) 40yds/4.38秒 1983年7月15日生

経歴 : テキサス州ダラス出身。悲惨な家庭環境で育ち、養親の元からようやく高校に通った。そこで全米トップクラスのCBと評価されてオクラホマ大へ。1年目から5試合に出場してインターセプトも決めるが、遅刻常習などトラブルを繰り返し自ら退部した。1年のブランクを経て2004年にはアリーナ・リーグのダラス・デスペラードスに入団したが、ケガに悩まされて出場は5試合に留まった。

Strengths : スピードやクイックネスなど、アスレチック能力は申し分ない。身長も高い。パッカーズのスカウトが「これまで見た中で最高のアスリート」と絶賛し、オクラホマ大のアシスタントコーチも「ストゥープスHC時代では最高のアスリート」と評している。方向転換がクイックで、バックペダルもバランスがよくスムーズ。ボールへの感覚や読みに優れ、キャッチがうまい。

Weakness : 上記の経歴が示すとおり経験が少なく、荒削りな面が多い。線が細くパワー不足。そのためかプレスカバレッジで躊躇することがある。人格面のリスクがある。

メンタル面 : フットボール頭はいい、と見られている。何度もコーチとトラブルを起こしてきただけに人格面での不安は大きく、パッカーズは面接に呼んでチェックをした。オクラホマ時代の反省を率直に語る彼の姿に、コーチ陣はむしろ感心したという。「呼んでみると、彼は成熟した大人だった。彼は人生において、我々よりも多くのことを経験してきた。苦難の時期を経て成熟してきた。もし我々が彼を選手として成長させられれば、大変な拾い物となるだろう」とベイツDC。

ユニークな経歴 : 両親は離婚、母はヤク中、父はアル中。16歳の時には暴力的な父から逃れて、数週間ひとりで路上生活をしたこともある(今は実父とは和解している)。養家から高校に通い、フットボールでようやく自分の道を見出したかに思えたが、オクラホマ大ではコーチとしっくり行かずに結局飛び出すことに。家に近いテキサス・クリスチャン大に移ろうとしたが、オクラホマ大の側が許さず断念。アリーナリーグのダラス・デスペラードスで1年間プレーし、いくつものケガに悩まされたが、そこでは特に問題行動はなかったとのこと。今春、サザン・メソジスト大のPro Dayのワークアウトに参加し、そこでNFLスカウトたちの目にとまった。

パッカーズにとって : 「潜在能力は高いが未熟で荒削り」という若いCBをまた1人増やしたことになる。DB陣としては今年3人目の指名。昨年と合わせると5人。ホーキンズがいきなり即戦力となるのは無理そうだが、いずれはキャロルやトーマスとともに主力となってほしいところ。最初のミニキャンプでは初日・二日目と見事なインターセプトを連発し、注目を浴びた。

etc. : Micheal という彼のファーストネームは、普通のマイケル Michael とは e と a の位置が逆。それがわずらわしいのか、パッカーズは略称の Mike でロースター登録してしまった。

カテゴリ : Draft, Player