グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年5月19日

ブレット・ファーヴが心境を語る

ブレット・ファーヴが、地元ミシシッピのSun Herald紙によるインタビューで今の心境を語っている。この1年半にさまざまな苦難を経験し、自分はより強くなったと彼は言う。「残念なことだが、誰もが愛する人を失い、悲劇を経験する。それが人生だ。人々は誰もが問題を抱えていて、僕も例外じゃない。大事なのは、それにどう立ち向かうかだ。僕たち家族は、苦難や悲劇を、前向きに変えていくことを学んだ」

2003年12月に父アーヴィンを突然の心臓発作で失った。妻ディアナの弟ケイシーは2004年10月に、ファーヴ家の敷地内で四輪バギーの事故を起こして死亡。そのわずか3日後に、妻ディアナが乳がんと診断され、これまで治療を続けてきた。「弟を亡くした数日後に、ディアナは乳がんと向き合わなければならなかった。がん学会は新たなスポークスパーソンを必要としているわけではなかったが、ディアナは乳がん検診の重要性を訴える運動に参加し、苦難をポジティブに変えてきた」

「 彼女は僕に、『自分は世界を変えられるわけではないけど、それにトライしながら死にたいのだ』と言った。いろいろ悪いことが起きたが、僕らは何故かと(神に?)聞くようなことはしない。なぜ父が死んだのか、なぜディアナが乳がんになったのかを聞くなら、なぜ僕がタッチダウンパスを投げられるのかを聞かなきゃならない。物ごとは理由があって起きる。僕らも他の人たちと変わらないんだ。誰もが悲劇からは逃れられない」

プレーオフで敗れた時には、引退に考えが傾いていたようだ。「引退するとは誰にも言わなかったけどね。誰にもなにも言わなかった」。 そうして妻の闘病の支えとなりながら家族のそばで過ごしたファーヴは、ディアナは(治療のために)髪が抜け落ちてしまったが、家族の絆はより強まったと言う。そして幸いなことに、ディアナは回復してきた。「がんとは不快な言葉だ。再発しないという保証はないが、今は全てがうまく行っている」

「プレーオフのミネソタ戦の後、僕の本音は引退に傾いていた。でも、ディアナは僕が続けるとずっと思っていたようだ。そしてディアナが回復に向かうと、状況は変わった。彼女は、今年こそ悲劇のないシーズンを楽しみたいと言ってくれた。彼女は昨シーズンを楽しめなかったし、僕もそうだったからね。こうして、現役続行の宣言をすることにしたんだ」

「ディアナは僕の心のよりどころだ。もし彼女ががんになるなら、誰でもなる可能性があるということだ。僕たちが(さまざまな活動によって)人々を助けようという気持ちは、真実の、心底からのものだ」とファーヴは言う。「僕は今年のシーズンを楽しみにする気持ちが、今までよりも強くなっている。この2年間は、心から打ち込んでいたとは言えないかもしれない。でも今年は、そうだと言えるよ」

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