グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年1月19日

マイク・シャーマンHCの記者会見

通常はシーズン終了から3日ほどで行われるマイク・シャーマンHCのシーズン総括記者会見だが、今季はトンプソン新GMの招聘があったため、ようやくこの月曜日に行われた。出席した記者によると、シャーマンHCの表情はやや硬く、受け答えも普段よりピリピリした様子がうかがえ、「やはり今回のは降格人事であったのだ」という印象を受けた、とのこと。

GM職を失ったことについて

GM職を奪われたことで、気持ちが傷ついたか? 「コンペティターであれば、自分が何かを失うのは嫌なものだ。受け入れるのが容易だった、と言ったら嘘になる」とシャーマンHCは認めた。ボブ・ハーラン社長の決断に合意したのか?と聞かれると、「私が合意するかしないかは問題ではない。私のボスが決定を下したのだ。私がアシスタントコーチ人事について、ベストだと思う決断を下すように。コーチたちは、合意しないこともあるだろう。しかし私がボスなのだ。私にとってのボスはボブであり、彼が決定を下した」

「私はどんな仕事を任されようと、自分の全てを注ぎ込んで最高の仕事をしようと努力する。今回のことで、その情熱が損なわれるようなことは決してない。私はボブ・ハーランの望むことを同じように望んでいる。それは、グリーンベイ・パッカーズが成功を続け、究極の成功を達成する、ということだ。私はグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチであることに誇りを持っている。私はパッカーズのヘッドコーチであることが非常に幸運なことだと思っている。これまで我々が成し遂げてきたことにも誇りを持っている」

「今回の人事は、私にとって障害ではなくチャンスなのだと考えている。人事面に関する仕事が減り、フットボール面により集中できる。それでも、人事面の決定プロセスには、私は今後も関わってはいくが」

テッド・トンプソン新GMについて

「テッドは、私にはぴったりの人だと思う。彼も私のことをそう思ってくれていると思う。どちらにとっても、グリーンベイ・パッカーズのことが何よりも大事なのだ。以前にも言ったことだが、私が2001年にGMを任された時、もしロン・ウルフが残ってGMをやってくれるなら、私はそうしたかった。私とロンはパッカーズについて、同じビジョン、同じ情熱を共有していたからだ。今回、テッドと私が同じビジョン、同じ情熱を共有できないと私が思ったら、心配はしただろうけれど」

アシスタントコーチ人事について

ディフェンスのコーチ陣の大幅な入れ替えが噂され、何らかの発表があるのでは、と注目されていたが、はっきりした発言はまだ何もなし。「私は今週も使って、コーチングスタッフの評価を続けていく」とシャーマンHC。 とはいえ、留任させるならそう明言するはずであり、昨季も同じく「評価中」との発言があった2日後にドナテルDCが解任されたので、今後に注目。「これに関しては、決まったスケジュールなどない。タフな決断をしなければならず、そのためには正しい情報を手に入れたい。何日の何時に決定を下す、などとは言えない」

なお、ジェトロ・フランクリンDLコーチがサザン・カリフォルニア大のDLコーチとなるため退団することも、シャーマンHCは公に認めた。

ファーヴの引退問題について

「『もし自分のプレー能力に基づいて決断を下すなら、(力は落ちていないのだから)現役を続けるべきだ。終ったばかりの、まずい試合によって弱気になることはない』と私は彼に言った」とシャーマンHC。プレーオフでヴァイキングスに敗れた直後に長い話し合いを行い、その後は全く話をしていない。FAが解禁される3月2日までには、決断を下してほしいと伝えてある、とのこと。

プレーコールについて

10月17日のライオンズ戦以来、シャーマンHCがロスリーOCに代わってオフェンスのプレーコールを担当してきた。しかし来季についてはまだ決めていない、とのこと。

ディフェンスについて

プロ入りと同時にミドルLBにコンバートされたLBバーネットだが、2年目の今季はかなり伸び悩んだ。シャーマンHCは、彼を来季はウィークサイドに移すことも検討する、と語っている。また、ディフェンスのスキームそのものを完全に変更することも視野に入れているとのこと。

ルーキーについて

一度も本番でパントを蹴らないまま、ロースターに残り続けたPサンダー。NFLヨーロッパに派遣して経験を積ませる予定、とシャーマンHCは説明している。インジャリーリザーブでシーズンを終えた3巡指名DTドネル・ワシントンについては、「彼はウェイトルームでトレーニングを続けており、今はチームで最強の選手のひとりだ。ウェイトルームの鬼だ」とのこと。Cウェルズについては、「NFLでスターターとしてやっていけるはずだ」

DTクリディアス・ハントについて

シーズンを通じて不甲斐ないプレーを続けたDTハントについては、厳しいコメント。「クリディアスについては、満足していない。もちろん、彼にもそのことは伝えた。私が期待したレベルではプレーしていない。それは誰の目にも明らかだったと思う」

ケガ人について

ヴァイキングス戦ですねを痛めたWRウォーカーは、もし勝っていたとしても、次の試合には出られなかっただろう、とのこと。逆にWRファーガソンは、1ヶ月ぶりに復帰できていたはず。LBネイヴィーズ(肩)、DTグレイディ・ジャクソン(ヒザ)、DEトゥルーラック(肩)は近いうちに手術を受ける予定。LBジョシュー(ヒザ)はすでに手術を受けた。LTクリフトンは足首とヒザの手術が必要になるかもしれないが、プロボウルに繰り上げ出場できる可能性が残っているので、それが終るまでは待つ予定。

カテゴリ : Coach/Front Office