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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2004年12月26日
- マイク・シャーマンHC。「今季の私たちが完璧ではなかったのは確かだ。正直に言って、ランボーフィールドで4つも負けてしまったことは、今も重く胸に突き刺さっている。先週(ホームの観衆の前で)勝てたら素晴らしかったのだが。もし今週勝てなかったら、プレーオフに行くにも勢いを失ってしまっていただろう。昨夜選手たちにも言ったことだが、この試合は地区優勝するためだけでなく、自分たち自身を正しい方向に向け直すためにも、勝たなければならなかった」 「人格がいかに大事なものか、ということだ。我々は今シーズン、完璧な試合はできていない。それは確かだ。しかし選手たちは、いい時も悪い時も、団結を保ってきた。今日の試合は、ある意味で我々の今シーズンを象徴するものだ。何度も浮き沈みはあった。しかし1つにまとまって、みんなで戦い抜いてきた」
- マイク・シャーマンHC。「私の知る限り、ブレット・ファーヴほど逆境に強い人間はいない。ライアン(ロングウェル)は、"Mr. Dependable"だ」
- QBブレット・ファーヴ。「決して諦めるな。それが今シーズンを通じてウチのモットーだった。諦めるならとうの昔にそうしていただろうからね。1勝4敗だった時、ウチが地区優勝できると思う人は少なかったと思う。このチームは、今年ずっと闘い続けてきた。今日もなんら違いはない」
- QBブレット・ファーヴ。「長い間プレーしているが、今年のようなのは初めてだ。いいこともたくさん、悪いこともたくさんあった。こんな1年は、言葉でどう表していいかわからないよ」
- ダレル・ベヴェルQBコーチ。「ファーヴには逆転勝ちの歴史がある。彼はあのインターセプトを振り払って、投げ勝ってみせた。最近は彼の力が衰えてきたと言われ始めているが、そういう連中はこの試合を見ればいい」
- ボブ・ハーラン社長。「ほとんどプレーオフのようだったね。試合後のロッカールームの雰囲気は」
- なんと今季4回目となる、試合最後での決勝FGを決めたKライアン・ロングウェル。「1年に4回なんて、ほんと信じられないよね。そのうち2つはヴァイキングス相手で、スコアまで全く同じ。ウチのチームにはこれが必要だった。戦って戦って戦って、そんなウチのようなチームには接戦が付き物だ。だからフィールドゴールで差をつけなきゃいけない」 「(プロボウルに選ばれず)つらい1週間だったのは確かだ。プロボウルに選ばれるつもりでいたわけじゃないが、選ばれなかったことには失望した。だから、全国放送の舞台に戻って、地区優勝を自分のゲーム・ウィナーで決めた。これは特別な気分だよ」
- パスキャッチ11回162ydsの頑張りを見せたWRドナルド・ドライバー。「向こうのディフェンスは、アウトサイドのレシーバーをダブルカバーし、スロットのレシーバーを自由にしていた。僕はインサイドから、やりたいようにやれたよ。そうなってくると全て上手く行くんだ。相手DBは僕をカバーできるつもりでいたけど、実際はできなかった」。 決勝ドライブの18ydsパスキャッチも大きかったが、4thダウン3での、低すぎるパスをエンドゾーンに倒れこみながらキャッチしたプレーは値千金だった。
- WRジャヴォン・ウォーカーとWRドナルド・ドライバーの活躍について、ファーヴ。「今日決めたパスを振り返ると、こちらから見て、いいプレーをしたのは(投げた方ではなく)レシーバーたちの方だ。あの2人は、今日だけじゃない、本当に素晴らしいシーズンを過ごしてるよ」
- WRジャヴォン・ウォーカーとWRドナルド・ドライバーの2人合わせて2,460ydsレセプションとなり、これは1997年のロバート・ブルックスとアントニオ・フリーマンの合計2,253ydsを上回る球団記録。2人のレシーバーがシーズン80キャッチ以上を記録したのも球団史上初。
- WRロバート・ファーガソンはケガのためにミネソタ遠征に同行できなかったが、チーム側はWRファーガソンがいるかのように彼のロッカーをセットアップ。試合後、WRドライバーは真っ先にファーガソンに電話で報告し、喜びを分かち合っていた。「この勝利はファーギーのためのものだ。彼は今日ここに来れなかったけれど、このチームの大きな一部分だ」とファーヴ。 「彼は今ごろ家で、ビッグスマイルを浮かべてるよ」とグリーン。 シャーマンHCは、「このゲームは、ファーギーのものだ。彼がいろいろな意味で、このチームのハート&ソウルだからね。全ての練習、全ての試合に力を出し切る彼が、グリーンベイ・パッカーに求められるものを体現している」と賞賛し、ゲームボールは彼に渡す、と語っている。
- 7点リードされ、敵陣ゴール前3ヤードでの4thダウンギャンブル。「残り4分を切って、ウチはああする他に道はなかった。コーチは素晴らしいコールをして、僕たちはそれを実行しただけだ」とWRドライバー。ファーヴは、「あれは思い切ったコールだった。たとえあれに失敗していたとしても、あれはいいコールだったと思う」
- その同点ドライブで、自陣20での3rdダウン10、右サイドライン際のWRドライバーに20ydsパスを通したのが大きなカギとなった。「あのプレーが、このシーズンだった」とRTマーク・タウシャー。
- ボブ・スロウィックDCは、今季初めて、ボックスではなくサイドラインからプレーコールした。スロウィックによると、これはシャーマンHCの考えによるものだったとのこと。
- 前半には悲惨な状態だったディフェンス陣だが、ハーフタイムでアジャストし、カバー2主体に変えたのが功を奏したようだ。QBカルペッパーにたっぷり時間を与えても、ゾーンカバレッジでレシーバーたちをフリーにさせなかった。「スロー(スロウィックDCのこと)は素晴らしい仕事をしたよ。彼には敬意を表しなきゃならない。誰もウチがゾーンで守るとは思ってなかっただろう。前回そうした時(イーグルス戦)には滅茶苦茶にやられたんだから」
- まだ体調が万全でないとはいえ、WRランディ・モスをカバーして2回30yds、1TDに抑えたCBアル・ハリスの貢献度は高い。「彼は"ビッグ・ガイ"を引き受けて、抑え込んだ。この場所で試合をして、試合後にそう言えるなんて、そう多くはないことだ。確かにランディは少しケガをしてる。それでも、彼はまだランディ・モスなんだから」とFSシャーパー。
- ディフェンス陣最悪のプレーは、第2QのWRバールソンへのTDパス。まずCBキャロル、そしてFSシャーパー、SSローマンとミスタックルし、やすやすとエンドゾーンにまで運ばれてしまった。第1QにもWRバールソンへの42ydsパスの際には、CBキャロルとFSシャーパーがミスタックルしている。RBベネットの38ydsスクリーンパスでは、CBトーマスがミスタックル。
- ミスタックルについて、LBディッグス。「タックリングの問題は、なんとかしなきゃいけない。ひどかった。僕たち全員が、タックルに関してはひどかった。これはカバレッジの種類や、カバレッジミスの問題じゃない。僕らはそこにいて、ただタックルをミスしたんだ。これはディフェンスにとっては受け入れられない。タックルできなければ、ああいったこと(一発TD)も起こってしまうんだ」
- 前回の対戦では、今季やや不調のLTマッキニーを圧倒したパッカーズのパスラッシュだが、今回はDEバジャ=ビアミラがサックゼロ、1タックルに終わり、マッキニーに軍配が上がった。
- 「背番号4にボールを渡せば、ウチは全て上手く行く。それが真実じゃないか?」とFSシャーパー。
- 大きなものがかかった一戦とあって、LTチャド・クリフトンによると、メトロドーム(64,311人)のクラウドノイズはかつてない激しさだったらしい。「全く何も聞こえなかったよ。特に第4Qはね。これまで僕がプレーした中で、最もハードな戦いだった」
- 今回、大幅に反則が減ったことについて、シャーマンHC。「この2週、練習を手伝ってくれた地元の高校の審判たちは、今ごろ昇給を求めてるんじゃないか。反則の問題はなくなったわけではないし、今後も対策を続けていく」
- WRウォーカーとWRドライバーはタッチダウンを挙げたあと、スタンドで観戦していたレイ・シャーマンWRコーチの娘アラナ(6歳)にTDボールをプレゼント。アラナは大喜び。
- 大きなケガ人はいなかった模様。グリーンが前半に頭を打って一時退場したのみ。
- パッカーズは地区優勝とともにプレーオフ第3シードも決定。
- QBブレット・ファーヴはこの13シーズンでプレーオフ進出10回目。地区優勝は6回目。
- パッカーズがヴァイキングスに3連勝したのは、1996年から1997年にかけて3連勝して以来。シャーマンHCはヴァイキングス戦の通算が7勝3敗となり、これに関しては師匠のホルムグレン元HC(5勝9敗)を上回っている。
- パッカーズ史上、クリスマスイブの通算成績は5勝1敗。
- 歓喜に沸くロッカールームの様子はこちら。(56k | 300k) 選手・コーチ・スタッフが誰彼となく喜びを分かち合う中、ファーヴは泣きながらRBグリーンやWRウォーカーと静かに抱き合っていた。中央に進み出たシャーマンHCは、「Two word for you, DIVISION CHAMP ! Two more word for you, MERRY CHRISTMAS !」と盛り上げた後、「Three more for you, SEE YOU WEDNESDAY !」と叫び、土日月火の4連休を選手たちにプレゼントした。
- その他、選手たちのインタビュー映像はこちらから。
- 試合終了後1時間も経たないうちから、パッカーズプロショップでは地区優勝関連グッズが売り出されている。