グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年10月28日

ブレット・ファーヴの妻

昨日、乳がんであることを明らかにしたQBファーヴの妻ディアナが、Press-Gazette紙のクリス・ハヴェル記者の(おそらく独占)インタビューに答えている。「女性は誰もが、乳がんの正しい自己診断のやり方を知っておくべきだと、私は強く考えています。早期発見ができて、私は幸運でした。今までのところ、病状についての全ての知らせは明るいものです。唯一の心配は、化学療法と放射線療法を耐えていかなければならないことで、それは誰にとっても同じでしょうけれど、私は準備ができています」

今後は、3ヶ月の化学療法と6週間の放射線療法が待っている。術後の経過についてディアナは、"very, very good"と表現し、全ての鍵は早期発見にあったのだと強調している。「弟を事故で失って、すでに私はショックで呆然としていました。がんは誰にとっても大きな精神的打撃ですが、前の週に弟を亡くしたショックとは比べものになりません」

本人によると、小さなしこりに気づいたのが8週間前。数週間のうちにそれが大きくなり、ミルウォーキーの病院で生検を受けて、がんだと知らされたのが10月14日の木曜日だった。すぐ翌日にはニューヨークに飛んで乳腺腫瘤摘出手術を受けている。告知を受けてすぐに夫に電話で報告し、「心配要らないわ」と言い聞かせたが、鉄人ファーヴの動揺は、これまで見たことがないほど大きなものだった、とディアナは言う。

「がん細胞かどうか生検を受けている間も、彼は30分ごとに携帯に電話をかけてきました。がんだと告知を受けた木曜日が、彼が練習を早退したあの日です。私は練習に留まるように言ったのだけれど、彼は『とてもじゃないが集中できない、家に帰って少しでも君と一緒にいる』と言いました。大ごとではないと伝えようとして、『私は大丈夫、仕事を続けて』と繰り返しても、彼は本当に心配していました。がんはとても恐ろしいものですが、真正面から向き合って、できる限りのことをして打ち勝たなければなりません。他に何ができるでしょう?」

こんな時に不謹慎とは知りつつも、記者としては、「このことがファーヴの早期引退につながるのでは?」と聞かずにはいられない。家族の病気に対処するためにキャリアを犠牲にするスポーツ選手は珍しくはないし、ただでさえファーヴは引退が遠くないと自分で認めているのだ。しかし、高校時代からブレット・ファーヴと共に人生を歩んできたこの気丈な女性は、パッカーズファンの心理を誰よりもよく理解していて、この質問にも気分を害した様子は全く見せない。あの鎮痛剤常用の危機を乗り越えたことや、ここ数年の断酒など、もし彼女の存在がなければ、ファーヴのキャリアはこれほど続かなかったかもしれない、と改めて気付かされる。

「私は、絶対に彼がフットボールを辞める理由になりたくありません。彼は自分に何が大事なのかよくわかっていますから、自分にとって最善の決断をするでしょう。ブレットには自分が正しいと思うときに引退してほしい。『決して私のことを判断の基にしないで。私は大丈夫。私は強い人間だから。私のためにフットボールを辞める必要はない。でももし辞める決断をした時には、私はその決断を支持するから』と彼には言い続けています。ブレットはその時がくれば自分でわかると思いますが、それはあくまで彼の決断です」

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