グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年10月20日

プレーコール

「次からはトム・ロスリーOCがプレーコーラーに復帰する」と先週から言っているマイク・シャーマンHCだが、月曜日の記者会見での、「今後はもっとオフェンスのプレーコールへの関与を強めるのか」との質問に対しては明確な返答を避け、どのような形にしていくのか、まだ決めかねている様子を覗かせた。ただし今後は、(ファーヴの希望通り)ファーヴがサイドラインにいる間の直接のコミュニケーションの機会は増やす、と明言している。

「以前も常にしていたように、今後も私はプレーコールへのアドバイスを挟んでいくだろう。たぶん人々は私がプレーコールに参加していたことを知らないのかもしれないが、していたのだ。ドライブが終わった直後のサイドラインでのコミュニケーションは多少増えるだろうが、それ以外は、以前のゲームと大きく変化するとは思わない」とシャーマンHC。

以前のシャーマンHCは、オフェンスが終わったらすぐにディフェンスの仕事に移っていたが、ライオンズ戦ではオフェンス側に専念し、ドライブが終わったら反省点や次のドライブの方針を、コーチやファーヴたちと話し合っていた。「私がディフェンスに関わらなかったのが、彼らがいいプレーをした理由じゃないかな」とこれはジョーク。「トム(ロスリーOC)がボックスにいてくれるのは私にとって非常に大きいことだし、それを続けるのがチームにとって最善のことだ。ポゼッションの合間に私ができることはもっとあるだろうし、ディフェンスへの関与を多少は犠牲にすることになるだろう」

いっぽう心臓手術から復帰するロスリーOCは、「"素晴らしい仕事、際立った仕事だった"とマイクに伝えた。もし彼が(自分でプレーコールするために)私に助けてほしいなら喜んでそうするし、私にプレーコールをしてほしいならそうする。何であれチームの勝利に必要なことをしてくれ、と彼に言った」と語っている。このコメントからも、シャーマンHCが今後のゲームマネジメントの進め方をまだはっきり決めていないことが読み取れる。

ロスリーOCは、10月3日のジャイアンツ戦を終えた晩に胸の痛みを感じたのが不調の最初だったと言う。しかし次第に収まったためにそのままにしていたが、翌週のタイタンズ戦の後から再び具合が悪くなった。翌朝のコーチ・ミーティングで左胸の痛みやめまいなどを感じ、チームドクターに診てもらおうとしたが、まだ早朝で出勤していなかったため、ロスリーはミーティングに戻ろうとした。しかしレイ・シャーマンWRコーチが、すぐに病院に行かなければだめだ、と厳命したのだという。病院に着いて検査をすると冠動脈が70%ほど閉塞していることが見つかり、すぐに血管形成の手術。血栓を取り除き、ステントを入れた。

この夏にはヘイトリー副社長が、同じように心臓発作で命を落としている。ロスリーOCはじめコーチ陣とゴルフをして、その晩に急死したのだ。「間接的には、マーク・ヘイトリーが私の命を救ってくれたのだと思う。彼の急死の経緯を知らなければ、私の調子がおかしくなった時、私も、周りのコーチたちも、これほど素早く対処していなかったに違いない」

カテゴリ : Coach/Front Office