グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年7月15日

ロースター展望 OG/C編

粒ぞろいのガード/センター陣は、パッカーズで最も充実したユニットと言える。RGリヴェラは2年連続でプロボウルに出場し、フラナガンも繰り上げ出場を果たした。LGウォールも、いつ選ばれてもおかしくない実力派。サイズやパワーよりも機動力に優れたユニットで、両ガードのプルブロックがRBアーマン・グリーンの走路を切り開く。パスプロテクションも非常に安定している。

先発の3人は素晴らしいが、控えの層は厚くない。7巡指名ルーキーのCウェルズはなかなか評判が良いが、ガードもこなせるかが問題。ルーガマーはG/C両方の控えをこなせる器用なタイプだが、先発陣を脅かすには程遠い。RGリヴェエラが負傷した場合は、控えRTバリーか、先発RTタウシャーが入る。

ロースター枠はOL全体で通常9人。G/Cは4人か5人。チームとしては控えタックル陣を充実させておきたいため、1人でセンターと左ガードの控えをこなしてくれるのが理想。

Cマイク・フラナガン

先発センター。ウィンタースから先発の座を受け継いで4年目となる。96年にドラフト3巡指名され、最初の数年は脚の大ケガで苦労したが、その後は順調だ。昨季は、繰り上げながら、初めてのプロボウル出場を果たした。軽量だが非常に機動力に富む。一昨年はクリフトン欠場時に左タックルとして7試合に先発、問題なくパスプロテクションをこなし、改めて能力の高さを立証した。頭の回転が速くて面白いコメントをしてくれるので、記者たちにも非常に人気がある。

RGマルコ・リヴェラ

先発右ガード。96年のドラフト6巡指名から、NFLヨーロッパを経て、2年連続プロボウラーにまで登りつめた。大変な努力家、チーム一のタフガイで、手が折れようが靭帯が切れようが、67試合先発出場を続けている。ランブロックも良いが、粘り強く、巧みなパスプロテクションが持ち味。ベクトルOLコーチによると、昨季は彼の責任による被サックは1つもなかったとのこと。

OL陣最年長の32歳で来春はFAとなるが、LGウォールと比べると安く再契約してくれそうな感じ。

LGマイク・ウォール

先発左ガード。ドラフト2巡で指名され、プロ入り最初の2年間は左タックルとして苦しんだが、2001年から左ガードに移ってからは、次第に能力が花開いてきた。パッカーズOLの中で彼を最も高く評価する専門家も多く、昨季のプロボウル投票で補欠にも選ばれなかったのは意外とされている。大きなサイズのわりにスピードがあり、彼が右サイドにプルするパワープレーはパッカーズの定番。かつてはLTで失敗したが、今なら代役LTも務まる、とベクトルOLコーチは見ているようだ。

現在まだ27歳ながら、来春には早くも二度目のFAとなる。大ケガから復活した両OTや苦労人のリヴェラにばかりスポットライトが当たるのが少し不満のようで、再契約は難しいかもしれない。

G/Cグレイ・ルーガマー

ペイトリオッツからFA移籍して2年目。昨年はウィンタースを押しのけてロースター入りを果たし、センターと左ガードの控えを務めた。さほど評判は良くなく、ロースター枠ぎりぎりをルーキーのウェルズあたりと争う。どちらかというとセンターが本職に近いようで、ウェルズと同様、左ガードとしてのプレーが勝負の分かれ目になるかも。

Cスコット・ウェルズ

今年のドラフト7巡指名。ルーキー紹介参照。どうやら実戦向きのタイプのようで、頼もしい。ロースター枠ぎりぎりをルーガマーと争う。

G/Tミッチ・ホワイト

2001年にセインツに6巡指名されるがロースターに残れず、プラクティス・スクワッドへ。2002年も3チームのプラクティス・スクワッドを行ったり来たり。昨年はバッカニアーズのロースターに残れず、シーズン中にはレッドスキンズと一時的に契約した。

Gジェームズ・ブロイルズ

2002年にドラフト外でラムズへ。シーズン終盤にプラクティス・スクワッドからロースターへ昇格した。しかし昨年夏にラムズから解雇され、昨季はフットボールから離れていた。

Gフォレスト・ヴァンス

カリフォルニア大デイヴィス校出身のドラフト外ルーキー。

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