グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年7月11日

ロースター展望 WR編

フリーマン、シュレーダーを放出したWR陣総入れ替えから2年、上位3人は順調な成長を見せ、ファーヴも安心して投げられるようになった。実力拮抗したウォーカー、ファーガソン、ドライバーのうち誰が先発となり誰が3番手に落ちるかは首脳陣も全くコメントしておらず、キャンプ・プレシーズンゲームでの出来次第となりそうだ。しかし記者の間では、「ウォーカーとファーガソンが先発するだろう」という見方が強い。

心配なのは4番手以降のレベル、それにパントリターナーだろう。ただし、キックオフリターナーについては昨季のRBダヴェンポートが平均31.6ydsと素晴らしかったので、昨年と比べれば心配は減ったと言えそうだ。ロースター枠は5人または6人。RB/FB陣と合わせて11人とすることが多いが、昨年は10人だったし、今年もそうなるかも。4番手のフォードまではほぼ決まりだが、5番手・6番手は全く未定で、パントリターンを含めてキャンプでの競争となりそうだ。FAで補強する可能性も残っている。

ジャヴォン・ウォーカー

2002年のドラフト1巡20位指名。プロ2年目の昨季後半に大きな成長を遂げ、実質的にはエースWRとなった。シーズン716ydsは目立った数字ではないが、平均17.5ydsはNFL2位。スピードとサイズを兼ね備えたディープスレットで、いわゆるジャンプボールに滅法強い。集中力の問題だったのか、1年目はイージーな落球が目立ったが、それも2年目にはほとんどなくなった。ルート取りは良くなってきたがまだ改善の余地がある。サイズを活かしたランブロックも良い。

ロバート・ファーガソン

2001年のドラフト2巡指名。先日契約延長を果たしたばかりだ。ウォーカーほどではないがサイズがありガッチリとしていて、ランアフターキャッチに優れた、最もウェストコースト向きのタイプ。昨季は開幕戦で負ったヒザと足首のケガをこらえながらのシーズンだったので数字的には地味だったが、ランブロックやスペシャルチームなどタフな活躍でチームを助けた。できればスペシャルチームの出番を減らしてWRに専念させたいところ。

ドナルド・ドライバー

1999年のドラフト7巡指名からの叩き上げで、一昨年には初のプロボウル出場を果たした。昨季は開幕戦で脳震盪と首をひどく痛め、わずか1試合の欠場で復帰したが、精神面を含めた後遺症と戦いながらのシーズンだった。もともと華奢なタイプで、ケガをせずコンスタントに活躍できるかは心配が残る。ルート取りは一番正確で、3rdダウンではファーヴから彼へのクイックスラントが一つの定番プレー。スピードはウォーカーには劣るが上へのジャンプ力はワールドクラス。

極めて練習熱心な彼は後輩たちの良きお手本であり、WR陣のリーダー格。チャリティへの出席回数はダントツのトップ。究極のナイスガイ。

カール・フォード

昨年のドラフト7巡指名。昨年夏は期待以上の活躍を見せて4番手を争うところまで来ていたが、プレシーズンゲームで内側側副靭帯(MCL)を断裂してしまい、インジャリーリザーブへ。シーズン半ば過ぎには回復したため、細かった体をバルクアップするべくトレーニングを積んできた。しかし今年のミニキャンプでの評判は昨年と比べてイマイチ。現状では4番手WRの第一候補だが、上位3人とはかなり差がある。パントリターナーの有力候補でもある。

アントニオ・チャットマン

アリーナ・リーグで大活躍した、小柄な(175cm弱?)リターン・スペシャリスト。昨年は全試合に出場したが、WRとしては全くアテにされておらず、ケガ人が続出した時期にもパスキャッチは記録していない。キックオフリターン18位、パントリターン20位と、そこそこの数字でしかないが、首脳陣は彼のキャッチミスと判断ミスの少なさを重視して起用を続けた。馬力がなく、最初のタックルで簡単に倒れやすい。他チームから有力なリターナーが放出されれば、チャットマンと入れ替わる可能性は十分ある。

デヴィン・ルイス

2002年はパッカーズのプラクティス・スクワッドで過ごし、昨年は5番手・6番手を争っていたが、トレーニングキャンプで前十時副靭帯(ACL)を断裂してしまい、今もまだ回復途上のようだ。

ショックメイン・デイヴィス

26歳。185cm。NFLヨーロッパに派遣されライン・ファイアでWR兼リターナーとして活躍。キックオフリターンは571yds(平均30.1yds)でNFLEのトップとなり、スペシャルチーマーとしてオールNFLEに選出。

スコッティ・ヴァインズ

25歳。身長188cm。昨年、ワイオミング大からドラフト外でライオンズ。解雇されてからパッカーズのプラクティス・スクワッドへ。

フランク・ライス

26歳。身長183cm。2001年にコロラド州立大からドラフト外でバッカニアーズへ。その後ブロンコスを経て、昨年はパッカーズのプラクティス・スクワッドを出たり入ったり。

ウィルソン・トーマス

24歳。身長195cm。昨年、ネブラスカ大からドラフト外でチーフスへ。昨季終盤、パッカーズのプラクティス・スクワッドに入り、今年の春はNFLヨーロッパに派遣されてアムステルダムで5試合に出場。

クリス・デイ

22歳。身長180cm。グランブリング州立大出身のドラフト外ルーキー。最初の2年間はトロイ州立大でプレーした。陸上では400mと1600mリレーで活躍。

サム・ブリーデン

24歳。身長193cm。ノースウェスタン・オクラホマ州立大出身のドラフト外ルーキー。コミュニティ・カレッジからアーカンソー大での2シーズンを経て、最終学年だけノースウェスタン・オクラホマ州立大でプレーした。

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