グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年6月18日

DEアーロン・キャンプマン

DEバジャ=ビアミラは決してフィルム・スタディに熱心な方ではないが、そんな彼が時々チームのビデオルームに行くと、必ず出くわす顔がある。「キャンプマンがいつでもあそこにいるんだ。僕よりもはるかに多く見てるね。チーム全員と比べたってそうだ。相手より少しでも優位に立つために、彼はフィルムを見てるんだ」とバジャ=ビアミラは証言する。

フィルム・スタディに限らず、少しでも役に立つことなら、トレーニング・プログラムでも、食生活の改善でも、DEアーロン・キャンプマンは努力を惜しまない。そうやって彼は、無名の5巡指名選手から、現在の地位をつかんだのだ。ルーキーだった2002年には、DEホリデイのケガのために6試合先発出場。昨年はDEジョー・ジョンソンのケガのために10試合先発出場し、プレーオフでは計3サックを決めた。そして3年目の今年、彼は代役としてではなく、本当の先発DE(パワー・エンド)となることを期待されている。

「NFLでは、身体能力の差は非常に小さい。だからこそ、少しでも相手より優位に立てる部分があれば、それがモノを言うんだ。NFLでは、ただ一つの能力に頼るのではなく、テクニックや基本や知性や努力による方が、より高い所に上っていけるのだと僕は信じている。僕はそのような要素を兼ね備えていると思うが、他の選手たちのプレーを見ることで、さらに上に行けると思う」

オフシーズンもグリーンベイに住む数少ない選手の1人である彼は、 週5日間、朝の9時にはウェイトルームに姿を現す。プロ入り以来最も低い体脂肪率に落とし、キャリア最高の体を作っている。ウェイトだけでなく、医療用ボールを使ったトレーニング、短距離走、いろいろなアジリティ・ドリルなど、体幹部の筋力を増す努力を続けている。「目標があるんだ。自分の中に秘めているけどね。でもサック数など、達成したい目標がある」

決して運動能力に欠けているわけではないが、エリート級でないのは確かだろう。そのため、"ハードワーカー"、"Overachiever"、"blue-collar guy"などというレッテルを貼られ、成長の余地が少ないように思われがちだ。そのような認識を払拭することも、目標の一つだと彼は言う。「僕について、ありがたくない言われ方、認知のされ方をしているのは確かだ。しかしそれはどうしようもない。人がどう思うかは、あまり気にしていない。本当にフットボールを知っている人なら、僕がどのような選手かわかるだろう。僕にできるのは、できる限りよい選手になれるよう努力し、いいプレーを続けることだけだ」

そのような認識をされていることもあって、今オフのパッカーズがDEを補強することは当然と見られていた。しかしドラフトでは2年連続でDTを2人指名したものの、DEは指名されなかった。FA市場でも、(動きは多少あったが)これまで補強はしていない。「このチームでは、キャンプマンは決して過小評価などされていない。NFLの他のどの選手に例えたらいいかわからないが、彼がウチにフィットした選手なのは確かだ。彼は求められることを全てこなすし、それ以上の働きをしてくれる」とフランクリンDLコーチは語っている。

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