グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年5月31日

ドラフト指名選手紹介 5: DTコーリー・ウィリアムズ

 DT コーリー・ウィリアムズ Corey Williams
6巡14位 Arkansas State Senior 192cm 142kg 40yds/5.18秒 23歳 1980年8月17日生

経歴 : アーカンソー州ハーモニーグローヴ出身。高校では、DE、LB、FBに加えてパンターとキッカーも。バスケではオール・ステートに選ばれる活躍。野球ではショート、サード、キャッチャー。陸上では砲丸投げと円盤投げ。アーカンソー州立大に進んで、最初はLBだったが、1年目シーズンの途中からストロングサイドDEに。2年目は逆のウィークサイドDE、3年目からDTとなった。通算14.5サック、27.5ロスタックル。

Strengths : ケガさえなければ、能力は高い。クイックネスがあり、パワフルで、爆発力を活かしたパスラッシュがある。ダブルチーム相手でも割って入ることができる。素早い方向転換でボールキャリアを追う。パワフルなタックラーで、背後からボールを掻き出すのも上手い。広い肩幅など骨格が非常にしっかりしており、まだ15ポンドは増やせそう。ウェイトルームでもハードワーカーで、精神的にはしっかりしている。

Weakness : 過去2シーズンは、重度の足首捻挫などケガが多く、ランストッパーとしてのパワーも、パスラッシャーとしての瞬発力も大幅に制限されたままのプレーを強いられた。下半身の強さはやや物足りない。ランストッパーにはややバルクが不足。ギャップコントロールがイマイチで、アサインメントを守らないことがある。もっと手を上手く使い、パスラッシュ・ムーブを磨く必要がある。

苦難を乗り越えて : 極貧の中で育った彼は、15歳の時に父を肺炎で失い、20歳の時に最愛の母を脳卒中で失った。 さらに、スカウティング・コンバインを目前に控えた今年の2月、ガールフレンドのアンドレアとの間に産まれた娘が、超未熟児のためにわずか数週間でこの世を去った。「あの年で、あれほどのことを乗り越えるのは大変なことだ。よほどの内面の強さがなければならない。それは間違いなく言えるよ。プロでやっていけるだけの内面的な強さを持っている。チームを最優先にすることや、責任を負う、といったことを彼は理解している。つらい経験は、プロでやっていくために必要なたくさんのことを、彼に教えてくれると信じている」とプロ人事部長のレジー・マッケンジー。

ケガ : ほとんどの試合に出場はしているが、ケガを押してプレーしたことが多い。昨年は足首を痛めて専用ブーツを着用して出場。シーズン後の2つのオールスターゲームへの招待も断らざるをえなかった。ケガの多さは確かに心配だが、精神的なタフさは評価できるし、健康ならばもっと質の高いプレーができると期待することもできるだろう。さいわいもうケガは完治し、100%の状態とのこと。

スモールカレッジ : 現スターターのDTクリディアス・ハントは、ディビジョンIIのケンタッキー州立大の出身。「僕もスモール・カレッジの出身だけど、他にも同じような大学から来て成功を収めた選手がいることを聞けば、悪い気はしないよね。どこから来たかではなく、どんなプレーができるかだ」とウィリアムズ。

パッカーズにとって : 3巡指名のワシントンはインサイド専門だが、ウィリアムズはDTだけでなくパワーDEもプレーすることが期待されている。そのようにヴァーサタイルなところも彼の魅力だ。チーム事情を言えば、もうじきジョー・ジョンソンを解雇する予定であり、ドラフトでDEを補強しなかったこともあるので、彼がパワーDEの控えとなってくれればありがたい。ウォコーリーやラリー・スミス、2年目のピーターソンあたりと、控えDT/DEの枠を争うことになりそうだ。

カテゴリ : Draft, Player