今年のNFLオーナー会議で決まったルール改正などは以下の通り。
1. イリーガル・コンタクトやパスインターフェアをもっと厳しく取り締まるように。
スクリメージから5ヤード以上進むとレシーバーへの接触が許されないはずが、最近はルール運用がルーズになっていた。厳格に反則を取るようにすれば、パス攻撃が有利になり、フィジカルなカバーを多用するチームは不利になると予想される。
2. 過度なセレブレーションに対しては、罰金だけでなく、アンスポーツマンライク・コンダクトで15ヤードのペナルティ。悪質な場合は退場も。
WRジョー・ホーンが携帯をゴールポストに仕込んでおいたような手の込んだものや、複数の選手による組織化されたセレブレーションが対象。スパイクやダンクやランボーリープは問題なし。昨季第15週のチャージャーズ戦で、WRファーガソンのTDキャッチ後、WRドライバーが記念写真を撮るようなゼスチャーをした件はダメ。
3. ヘッドコーチ自身もタイムアウトがコールできるようになった。これまでは、フィールド上の選手しかタイムアウトをコールできなかった。
4. インスタント・リプレー・システムを5年間延長。競技委員会によって勧告がなされた「恒久的なルール化」は認められなかった。また、2回チャレンジに成功したチームには3回目のチャレンジが可能になった。
5. プラクティス・スクワッドを5人枠から8人枠に拡大。これは選手会だけでなく、コーチたちからも強い要望があった。シーズン中、ケガ人が増えると、練習を行うだけの人数が揃わない、という事態になりがちだから。
6. パントがエンドゾーンに着地した時点で時計を止めることに変更。これまでは、ボールが動きを止めるまではボールデッドにならなかった。
7. パントリターナーがフェアキャッチのシグナルをした場合、地面にバウンドしたボールをリターンしたら反則に。これまではフェアキャッチのシグナルをしても、バウンドしたらリターンしてもよかった。
8. WRは10番から19番までの背番号をつけてもよい。これまでは、80番台が塞がっている場合にのみ許されていた。
9. プレーオフに勝ち残っているチームのアシスタントコーチが、他チームのヘッドコーチ職の面接を受けてもよい期間が2日だけ延長される。これまではレギュラーシーズン終了直後の月曜日から金曜日までだったが、日曜日まで延長に。また、他チームとの面接の制限は高位のフロント関係者にも適用される。
10. 各チームのロゴ入り商品のライセンス収入はNFLが一括して管理し、各チームに均等に分配されるというシステムだが、これは賛成多数で更新された。しかしカウボーイズ、レッドスキンズ、ドルフィンズのオーナーは、ルールの修正を求めている。
11. コミッショナー、ポール・タグリアブーとの契約が2005年で切れるため、契約延長交渉に入ることを決定。