グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年3月 3日

DTギルバート・ブラウンを解雇

パッカーズはDTギルバート・ブラウンの解雇を発表した。度重なるケガと能力の衰えから、チームとしてはDTグレイディ・ジャクソンに切り替える方針なのは以前から明らかで、キャップの空きを作る必要からも、今の時期の解雇となった。実質パッカーズ一筋でプレーしてきたブラウンは、ファンの人気も絶大なものがある。誰もが予想していた解雇とはいえ、つらい別れであることに変わりはない。

「ギルバート・ブラウンは10シーズンにわたって、フィールド上でも、フィールドの外でも、パッカーズに多大な貢献をしてくれた。彼とチームメイトとの、コーチとの結び付きは特別なものだった。ファンとの結び付きもそうだ。彼は練習のあと、最後までロッカールームに残っている選手で、パッカーズの選手でいることをとても楽しんでいた。コーチからも、選手からも、ファンからも、惜しまれることだろう。コーチとして、彼がチームの一員であったことを非常に誇りに思う。彼がいなくなるのがとても寂しい」とシャーマンHC。

DTギルバート・ブラウンはカンザス大出身の33歳。1993年のドラフト3巡でヴァイキングスに指名されるが開幕前に解雇され、グリーンベイにやってきた。翌94年から頭角を現し、95年にはスターターに定着。51タックルを記録した96年が彼にとってのベストシーズンで、スーパーボウル制覇に大きく貢献した。その後はケガが増えるとともに体重問題にも悩まされ、2000年シーズンはフットボールから離れていた。しかし一念発起して減量に打ち込み、2001年にはパッカーズに復帰し、先発の座を取り戻した。昨年夏のプレシーズンゲームで上腕二頭筋を断裂しシーズンエンドかと思われたが、手術を受けずに気合でプレーを続けた。パッカーズで10シーズン以上プレーしたディフェンスラインマンは、チーム史上、彼を含めて4人だけとのこと。

巨体に似合わぬ鋭い立会いで、常にダブルチームを引き受ける、ランディフェンスの要だった。ロッカールームのリーダーの一人であり、大事な試合の前にはペップトークでチームメイトを鼓舞することも多かった。ケガのリスクのためか高額サラリーには恵まれないキャリアだったが、パッカーズへの忠誠心はとても強かった。おなじみの"Grave Digger"セレブレーションが、もう見られなくなる。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player