グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年2月16日

WRカール・フォード

トレド大出身のWRカール・フォードは、ドラフト7巡指名ながら評判はかなり良かった。線は細いが、スピードやクイックネスだけでなく、ルート取りなどWRとしてのセンスは早くから高く評価されていた。夏のキャンプで5番手WRは確保し、さらに4番手の座をうかがう勢い。ところが、プレシーズン最終戦でヒザを痛めてしまい、内側側副靭帯(MCL)の部分断裂と診断された。

通常なら6週から8週ほどで復帰できるケガだ。しかしまだ未知数なルーキーをシーズン半ばまで待っている余裕はチーム側にはなく、彼は開幕前にインジャリー・リザーブ入りしてルーキーシーズンを終えることになった。「打ちのめされたよ。ほんとにつらかった」とWRフォードは振り返る。「シャーマンHCと長い時間かけて話し合った。これがチームにとって最善の選択なのだと、コーチとしての決断なのだと言われた。そして、もう一度来季のためにやりなおさなければならない、と説得された」

「リハビリは2ヶ月で終わり、僕はプレーできる準備ができた。でもインジャリー・リザーブ入りしてしまったら、その年はプレーできないから・・・」。 しかし、くよくよする代わりに、彼はポジティブに考えた。体作りのため、ウェイトルームの常連となった。「僕には十分なサイズがなく、タフなシーズンを乗り切れないだろう、と言う人たちがたくさんいた。でも、ヘッドトレーナーのバリー・ルービンと一緒にトレーニングを重ねて、今では僕はずっと強くなった。じっさい彼が今年の僕のポジション・コーチみたいなものだ。これは来年のために大きく役立つと思う」

「彼にとっては、まさにケガの功名かもしれないね。彼は空いた時間を活かし、無駄にすることはなかった。カールはずっとチーム施設にいた。シーズンを通じて、毎日ワークアウトにやってきた。すでに10ポンドの筋肉をつけた。パワーのレベルも上がり、スピードも素晴らしい」とヘッドトレーナーのバリー・ルービン。「彼はとてもいい若者だ。あのような選手がいると、こちらも普通以上のことをしてやりたくなるものだ。彼は感謝の気持ちが強いし、求められたことは必ずやる。進歩するとわかっているから、一緒にやっていて楽しい」

「彼は非常にクイックで、学習意欲も強いし、とてもアスレチックでパスキャッチが上手い。危険なレシーバーになるだけの潜在能力は揃っている。ゲームを理解し、すべてが噛み合ってくれば、素晴らしい選手になるのを見られるだろう」 とレイ・シャーマンWRコーチは期待を語る。「僕はみんなに、今は110%になったと言ってるんだ。ヒザだって、ケガする前より強くなった。去年はプレーシーズンでもあまり活躍できなかったから、多くのことを証明しなければならない。自分に対しても、家族に対しても、僕がNFLのレベルでやっていけると証明したい」とWRフォード。

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