グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年2月 7日

ウルフ元GMの息子がパッカーズの人事部門に

90年代パッカーズ再生の立役者ロン・ウルフ元GMの息子エリオットが、パッカーズのフロントに加わることになった。まだ21歳、マイアミ大を卒業したばかりの若者だ。働くのはカレッジ・スカウト部門ではなく、プロ人事部門とのこと。副部長のショーン・ハワードが解雇されて(49ersに入る見込み)空きができるため、エリオット・ウルフは、プロ人事部長のレジー・マッケンジーのアシストをすることになる。

エリオット・ウルフはまだかなり若いとはいえ、すでに過去8年間にわたって、夏休みはパッカーズやファルコンズ、シーホークスの人事部門でインターンとして働いてきた。その才能はかなり高く評価されているようで、父親譲りの鮮明な記憶力を、タレント評価の仕事に活かしている。「彼は父親の優れた遺伝子を多く受け継いでいる。タレント評価において、非常に優れている。GMとしては、彼があまりに早く成功して、取って代わられることのないよう願ってる」とシャーマンHCはリップサービス。

彼はずいぶん早くから、進むならこの道、と心に決めていたらしい。2001年のインタビューの中で彼は、「僕が得意なのはこの道だけ。だから、やりたいのはこの仕事だけなんだ。もし、大学を出てすぐにグリーンベイが雇ってくれたら、たいへんな名誉だ」と語っていた。 なお、パッカーズ内の二世スカウトといえば、かつての人事担当副社長ケン・ヘロックの息子ショーン・ヘロック(33歳)が、実績を積んですでにカレッジ・スカウト部門の副部長となっている。

いっぽう父ロン・ウルフは、非常勤のコンサルタントとしてブラウンズと契約したばかり。もともと、息子と同じ職場はよくない、と語っていた。5月まではパッカーズとのコンサルタント契約が残っているが、パッカーズ側はドラフト指名権などの補償は求めない、とのこと。「そりゃあ、パートタイムだからね。これまでグリーンベイがしてくれたことには、とても感謝してる。しかし、それも終わったと私は考えている。グリーンベイの誰に対しても、もう借りはない」

大学選手の評価に大きな実績を残してきたロン・ウルフだが、ブラウンズではあまりそちらの仕事はせず、プロ人事部門を主に手伝うという。「カレッジ・スカウティングよりも、プロ・スカウティングの仕事をする。自分で何かをするというより、指導したり助言したりするのが仕事で、そこが魅力的だった。飛行機に乗れば1時間でクリーヴランドに着くし、チーム施設は空港のすぐ近くだ。 しかし私はほとんどの時間をここアナポリスで過ごす予定だ」とロン・ウルフ。

息子エリオットは、2000年には、現ブラウンズHCのブッチ・デイヴィスの下で、マイアミ大のフットボールチームを手伝ったことがある。

カテゴリ : Coach/Front Office