グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年11月23日

OTケヴィン・バリーとヘビー・パッケージ

今季のパッカーズの強力なラン・オフェンスを象徴するのが、"Heavy"パッケージ。OTケヴィン・バリーをエクストラ・タイトエンドとして使うフォーメーションだ。ほとんどの場合、RTタウシャーの右側にバリーがセットする。第3週のアリゾナ戦に敗れた直後、ベクトルOLコーチの進言を容れて、バリーをこのように使うようになったのだという。"71番がエリジブル・レシーバー"と審判がコールするため、テレビだけでなく、ラジオを聴いていてもすぐにそれとわかる。

たいていのチームが似たようなパッケージを用意しているが、普通は敵陣ゴール前でたまに使う程度。しかし最近のパッカーズは、フィールドのどこからでもこれを使う。だいたい1試合に10プレー、先日のバッカニアーズ戦ではなんと21プレーもこの"Heavy"パッケージを活用し、これだけで115ydsもゲインした。98ヤードの決勝TDドライブでは、17プレーのうち9プレーがこれだった。彼が出てくれば、相手ディフェンスも、たいていはランプレーだと予想がつくはずだ。しかし、セーフティを上げて8メンフロントで守っても、結局はパワーで圧倒されてしまう。

試合翌日のビデオ反省会で、仲間の選手たちが歓声を上げるのは、バリーのパンケーキ・ブロックだ。「まるでモンスターだよ。見てて楽しいね」とTEウォールズ。しかもバリーはプレーが非常に安定していて、ランプレー失敗(1yds以下のゲイン、またはロス)の原因になるようなブロックミスが、ここまで一つもないとのこと。

アリゾナ大からのドラフト外でパッカーズ入りして今年が2年目。RTタウシャーが元気である限り、本職の右タックルとしての出番はとうぶん望めそうにない。しかしベクトルOLコーチは、彼ならどこに行ってもスターターが務まる、と太鼓判を押している。「しかも、あいつはチームで最も人気のある選手の一人だ。すごく可愛げがあるんだな。それに、選手たちはみなあいつのフィールドでのプレーをちゃんと見てるよ」

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