グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月28日

ルーキー総括 その3

DEアーロン・キャンプマン

ドラフト5巡(156位)。開幕して3試合はアクティブ登録さえされなかったが、先発DEホリデイとジョンソンが相次いで戦列を離れ、非常事態となった第4週以降は、6試合に先発出場。堅実な働きで、ディフェンスラインの崩壊を防いだ。しかし第11週のMIN戦で手を骨折してしまい、(手で掴めないため)大幅にパフォーマンスが落ち、やや尻すぼみになってしまったのが惜しまれる。それでも、5巡指名ルーキーにしては貢献度は高かった。

ドラフト指名当初は、「体重を増やしてDTとして育てる」という話だったが、やはりDE、ストロングサイドを守る"パワー・エンド"が良さそうだ。サック数は0.5と少なかったが、大事なのはランプレーで押されないこと。DEバジャ=ビアミラのような爆発的なスピードはないが、学習能力が高く、試合前の準備を確実に試合で活かせる頭脳的なタイプ。相手の動きをしっかり判断でき、アサインメントミスが少ないところは信頼できる。このあたりはドラフト前の評判どおり。

来季は、ホリデイが再契約するかどうかで、彼の運命は大きく違ってくる。ホリデイ、ジョンソン、バジャ=ビアミラと3人揃えば、キャンプマンのプレー機会はかなり制限されるだろう。しかしホリデイがいなくなったら、先発に定着するチャンスも出てくる。バジャ=ビアミラのラン守備は(良くなったとはいえ)まだ不安定で、DEジョンソンがそちらのサイド("エレファント・エンド")の先発に固定されるかもしれないからだ。

QBクレイグ・ノール

ドラフト5巡(164位)。プレシーズンゲームでは、最初の2試合の出来が芳しくなかったためにロースター入りが危うくなったが、あとの2試合で活躍を見せ、無事ロースター枠を確保。しかしシーズンでは上位2人のQBが欠場しなかったため、出場機会は全くなし。しかし多くのケガ人が出てやり繰りが大変だった中で、彼がロースターに残れたということは、ある程度の評価をされていることが窺える。'01年の第3QB、ヘンリー・バリスは、シーズン中にプラクティス・スクワッドに落とされたのだから。

今春のドラフトでQBを上位指名した場合、 彼の立場はどうなるのか。普通、QBはロースター上に3人だから、(ピダーソンのような)実績のある控えQBと、有望ルーキーQBの両方を抱えることになると、ノールの居場所がなくなってしまう。となると、彼としてはキャンプでベテランを打ち負かすしかない。もしドラフトでQBが指名されなければ、ロースター入りは大丈夫だろう。

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