グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月11日

ノヴァックSTコーチが引退へ

スペシャルチームコーチのフランク・ノヴァックがシャーマンHC/GMと話し合い、引退の意思を伝えた。今季のスペシャルチームの不振から、実質的な解任という見方もできる。しかし本人は引退を勧告されたわけではないと強調しており、状況を察したノヴァックが自ら身を引いた、と見るのが妥当だろう。「シャーマンHCは私が引退すると聞いてがっかりしていた。私の引退を望んだわけでは全くない」とノヴァック。「私の考えは、もうこの仕事は十分やった、ということだ。他にも楽しみたいことがいろいろとある。素晴らしい家族と一緒に過ごしたいし、素敵な女性(フィアンセらしい)もいる。40年間、コーチの仕事のために、犠牲にしてきたことをしてみたい」

「彼はもう引退の時だと感じたのだ。彼はグリーンベイ・パッカーとして退き、私がここにいる限りはいつでもカムバックできる。これは彼のチームなのだ」とシャーマンHCは17歳年上の先輩を気遣った。また、今季のスペシャルチームの不振について、「唯一のマイナスは、ボールを進められるリターナーを私が確保できなかったことだ。リターンユニットはブロックが良くなかった。ST全体としては、シーズン中に進歩したと思う。特にカバレージ・ユニットはシーズン後半、劇的に進歩した」とシャーマンHC。

フランク・ノヴァックは現在64歳で、コーチ陣の最年長。'66年にノーザンミシガン大でコーチの仕事を始め、'89年にNFLでオイラーズのRBコーチに。その後ライオンズ、チャージャーズでSTコーチを務め、'00年からシャーマンHCのスタッフに。今シーズン、非常に悪かった印象のあるスペシャルチームだが、10のカテゴリーを総合したランキングではNFL18位。NFL最下位のパントリターン、26位のキックオフリターンが足を引っ張った形だ。パントリターン・カバレッジでは13位、キックオフリターン・カバレッジでは15位と、シーズン前半の不振から立ち直った。キッカーのロングウェルは昨年のスランプから脱し、NFL8位の成功率82.4%。

ノヴァックの後任についてシャーマンHCは、「できる限り経験の豊富なコーチを探したい」としており、現在ノヴァックのアシスタントをしていうスタン・ドレイトンの昇格はなさそうだ。ノヴァックはまだ1年契約が残っていることもあって、後任のSTコーチや、他のコーチ陣のアシストをするとのこと。「ここでコーチをするチャンスをくれたマイク(シャーマン)には恩義がある。私はここでコーチすることが大好きだった。口先だけじゃない、本当にそう思っている。私はこれからも常にパッカーだ」

カテゴリ : Coach/Front Office