グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年9月24日

代役たちの健闘

この試合、QBファーヴを別にすると、勝利の立役者は、FB/RBダヴェンポートなど、これまで控えに甘んじてきた若手選手たちだ。

RBナジェ・ダヴェンポート

先発はRBミーリーだが、この日のエースはダヴェンポートだった。ラン22回84ydsだけでなく、パスキャッチでも4回31ydsと、期待通りの能力の高さを示した。「あらかじめ彼らRBたちに言っておいたんだ。『好調なヤツで行くぞ』ってね」とクルームRBコーチ。「ドラフトした時に期待していたよりも、ラン能力がかなり高いね。今日は本当にハードに走ってくれた。確かにまだ磨くべき部分はあるし、見ての通り(キャンプの多くを休んだせいで)体もまだちゃんと絞れていない。でも彼はデカくて、パワーで押すことができる。使い続けるだけのことはあるよ」

この日はテイルバックだけのはずだったが、エースFBヘンダーソンの途中退場で事情が変わった。テイルバックをやったすぐあとに、フルバックに入ってRBミーリーのためにブロッカーとなるなど、まさに大車輪の活躍だった。アーマン・グリーンが戻ってくれば出番は減るが、ヘンダーソンが欠場するようなら、FBで先発出場することになる。

Sマーカス・アンダーソン

これまで2試合はアクティブ登録さえされず、少し落ち込んでいたドラフト3巡ルーキー。初出場でラッキーボーイとなった。第1Qには、先制TDを許した上にターンオーバーを犯して自陣に攻め込まれる大ピンチだったが、流れを変えるビッグプレーを決めた。DTスティーブ・ウォーレンが(得意の)相手パスをティップしたボールを見事にインターセプト。相手エンドゾーンに駆け込む直前にはスピードを緩める余裕を見せた。「いやあれは目立とうとしたんじゃなくて、さすがにバテたんだ。長い距離走ったし」とアンダーソン。第2Qにもファンブルリカバーを決めている。

OTアール・ドットソン

古くからの好敵手、名DEロバート・ポーシェイとの対戦に試合の序盤は苦しみ、何度もQBファーヴへのプレッシャーを許し、ホールディングの反則も取られたが、次第にペースをつかんだ。同僚のLTクリフトンによると、「『パス・セットを少し直したら、それからは良くなった』ってアールが言ってた」とのこと。

WRロバート・ファーガソン

期待の大きかった2年目WRも、QBファーヴの信頼を得られず、なかなか投げてもらえなかった。しかしファーヴの好きなWRウォーカーが途中退場し、WRグレンも(よくわからないが)万全でなかったようで、ファーガソンを頼るしかなくなった。第3Qにはキャリア初TDを決め、その後の37ydsパスキャッチも、彼らしい見事なランアフターキャッチだった。

LBトランス・マーシャル

活躍した、というほどでもないかもしれないが。FBヘンダーソンが途中退場してしまい、ダヴェンポートはテイルバックで使いたい。そこで、ショートヤーデージのランシチュエーションでは、LBマーシャルがブロッキングFBとしてプレーした。これは先週から「緊急時のために」練習していたもの。同じように、TE不足になったため、手の骨折から復帰間近のCフラナガンがブロッキングTEに入ったりした。全く、総力戦という他ない。

ニッケルバック、ダイムバック

これまで、ニッケルバックはCBマクブライドだったが、先週までの3rdダウンロングでの不振を打開するため、この試合からはニッケル時にはSマット・ボウエンがセーフティに入り、Sエドワーズがニッケルバック、ダイムバックはルーキーのSアンダーソンに。その甲斐あってか、相手の3rdダウン成功率を23%に抑えた。CBマクブライドは「そのことはコーチに聞いてよ」とふくれっ面だったが、エドワーズのケガにより、これまでと変わらない程度の出番を与えられそうだ。

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