グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年8月13日

元ヘビー級チャンピオン ジョー・フレイジャー

60年代から70年代にかけて、ボクシングのヘビー級で活躍し、モハメド・アリの最大のライバルでもあったジョー・フレイジャー。シャーマンHCは、イーグルス戦を控えた先週金曜の晩、58歳の元チャンピオン、フレイジャーをチームのミーティングに招いた。もちろん翌日の試合に備えるためではない。優勝に向けて、タフなシーズンを戦い抜くためのモーティベーションを高めるためだ。フレイジャーはフィラデルフィアに住んでいる。

フィラデルフィアのホテルでのミーティングで、シャーマンHCはジョー・フレイジャーの物語を選手たちに話し、用意したビデオを見せた。1971年に無敗のアリを破った"Fight of the Century"と言われる伝説的な試合だ。フレイジャー本人は、ビデオ上映のために部屋を暗くしてから、そっと最後列に滑り込んだ。ビデオが終わり、電気をつけたシャーマンHCが、「それじゃあジョー・フレイジャー、こちらへどうぞ」と紹介すると、仰天した選手たちは立ち上がり、3分以上ものスタンディング・オベーションで偉大な元チャンピオンを迎えた。

選手やコーチの前でフレイジャーはしばらく話をし、さまざまな質問に答えた。「彼に対して『我々は、チャンピオンシップを勝ち取るとはどういうことか、話してほしい』と頼んでおいたんだ。みんな彼に畏敬の念を抱いたし、彼は質問攻めにあったみたいだね」とシャーマンHC。質疑応答が終わると、選手たちはカメラを持ち出して元チャンピオンと写真を撮ったり、サインをもらったりした。「選手たちがまるで子供みたいにサインをもらっているのは、見ていて面白かったよ。彼は本当によくやってくれた」

フレイジャーは東京オリンピックで金メダルを獲得し、プロでは通算37戦32勝。アリとフォアマンにそれぞれ2敗を喫し、1981年にフロイド・カミングスと引き分けたのを最後にリングを去った。ヘビー級にしては小柄だった彼は、常に低い体勢から前に出て、パンチを繰り出し続けて相手を圧倒した。これから逆境に立ち向かうパッカーズの選手たちの心に、フレイジャーの不屈の魂が、少しでも乗り移ってくれればいいとシャーマンHCは願っている。

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