グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年8月 5日

Kロングウェルは復活を目指す

昨年の今ごろ、ライアン・ロングウェルはNFL史上最も正確なキッカー(通算84.7%)だった。キッカーとしては高額な$7.5ミリオンの5年契約を手にし、全てが順調に思われた。しかし昨季中盤にスランプに見舞われ、シーズンが終わってみれば、NFL史上5番目まで順位を下げてしまった。ただでさえ距離の出ないキックオフはさらに短くなり、滞空時間はわずか3.6秒。「彼はどこかリズムがおかしくなっていた。どういうわけか」とノヴァックSTコーチ。

しかし理由は昨季の終盤になって、はっきりしてきた。飛距離を伸ばそうとトレーニングし過ぎたのがたたり、疲労を残した状態で試合に臨んでいたのだ。それを直した結果、シーズン最後は12回蹴って10回成功。プレーオフでは3回全てを成功させた。「去年は練習でキックオフを蹴りすぎたせいで、試合当日にはガソリンが残っていないような感じだった」とロングウェル。

昨年の反省に立って、今年のロングウェルはトレーニング方法を大幅に変えている。重いウェイトを少ない回数挙げるのではなく、軽いウェイトを多い回数、とすることによって、筋肉はややスリムになりながらも、脚の振りは鋭さを取り戻した。「去年は牛だって持ち上げられそうな感じだったけど、そんなのフットボールを蹴るには役に立たないんだ。かえって逆効果」。またランニングを大幅に増やし、シーズンを乗り切るスタミナを蓄えている。

コーチの他に彼が相談するのは、故郷オレゴンに住む父親だ。父ポールは、元PGAゴルフ・プロなのだ。スウィングを分析する、という点ではキッカーとプロゴルファーは似た点が多い。このオフ、父と一緒に試合のビデオをチェックすることによって、得るものは大きかった。さらに彼は今年からヨガも取り入れ、練習前に筋肉をほぐし、そして精神的にもリラックスすることを心がけている。その甲斐あってか、この日のスクリメージ練習でも、38yds、38yds、26ydsの3本全てを難なく成功させている。

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