グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年7月20日

Sリロイ・バトラーの引退会見

グリーンベイにあるブレット・ファーヴ・ステーキハウスのパーティルームで、リロイ・バトラーの引退記者会見が行われた。チームドクターのパトリック・マッケンジーは、彼がバトラーに引退勧告をせざるを得なかった事情を説明した。

「彼が昨年11月に骨折した左の肩甲骨のうち、ある部分はかなりよく治っていて、今後の日常生活や、ゴルフクラブを振ったりすることには問題ない」とドクター。しかし関節の、まだ治りきっていない所に危険があるのだと言う。「心配なのは、もし彼がもう一度、前回と同じようなヒットを受けた場合 ― それはごく普通のヒットであって、決して激しすぎるようなヒットではなかった ― 肩関節が再びバラバラになってしまいかねない。そんなリスクを冒すべきではない、というのが私の意見だった」

バトラーと妻のローデシアバトラー本人の様子は決して悲しそうではなく、満足感に満ちた、明るい話し振りに終始した。高校時代の恩師から、現在のシャーマンHCや用具係に至るまで、感謝の意を表した。「僕はランボーフィールドに出てきて、エンドゾーンの人たちと握手をして回るのが大好きだった。それが僕には何よりも大事だった。そのせいでウォームアップに遅れてしまうぐらいにね」とバトラーは振り返る。決して金のためにプレーしていたのではないのだと。

"It was never, never, never about the money."

バトラーはそのような態度を、ロン・ウルフ元GMとのサラリー交渉の中で学んだのだと言う。ボブ・ハーラン社長も「バトラーはいつでも交渉の最初に、『僕はここにいたい。ここにい続けたい。そうなるような方法を考えよう。僕はFA市場になんて出て行きたくはない』と言うのが常だった。本当に尊敬するよ」と語る。

今後どうするつもりか聞かれたバトラーは、「今いちばんしたいのは、休息をとることだね。キャリアを通じて、たぶん2回しかバケーションを取っていないと思う」 と答える。もちろん今後コーチになりたい気持ちがあるのは明らかだが、今年はどうするかまだはっきりしていない。シャーマンHCも「いったんは、今いるところから離れて、自分が本当に何をしたいのか、客観的に見つめなおすことが必要だと思う」と語る。

バトラーの長年の貢献に感謝するため、シャーマンHCはパッカーズを代表して、バトラー夫妻に記念盾と、ゴルフクラブのセットを贈った。記者会見が終わりに近づき、将来の殿堂入りについて聞かれたバトラーは、「しかし僕の最大の目標はまず"Packer Hall of Fame"に選ばれることだよ。だって僕らには自前の殿堂があるんだから。もし僕がパッカーズの殿堂入りする日がきたら、それは特別な日になるだろう」

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