グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年6月25日

伝統を受け継ぐ

ご存知のように、新ランボーフィールドは、旧スタジアムを壊して全く新しいものを作るのではなく、大きく掘り下げ式になっているフィールド部分をそのままで、それを取り囲むスタンドなど建物の部分を建て替えるものだ。ファンたちが長い間愛してきたスタジアムの雰囲気を出来るかぎり残しつつ、最新の設備に作り替えようというのがその意図である。

完成するのは来秋だが、今オフの間にも着々と工事は進み、来月には球団事務所も新しく完成したところに移ることになっている。工事が進むということは、取り壊しが進むということでもある。そこでシャーマンHCの出した要望は、旧ヘッドコーチ室のドアを、ドア枠ごと新ヘッドコーチ室に移設すること。ロンバルディーHCが毎日通ったドアを、これからも使い続けたい、というのだ。

「新しいオフィスにこのドアを付けることによって、ロンバルディーHCの"オーラ"が取り憑いてくれることを期待しているんだ。また毎日そのドアを通ることによって、私がこのフランチャイズとファン達に対して負っている大きな責任を、私に思い出させてくれると思う」 とシャーマンHCは語る。

そのドアと同じく、シャーマンHCの要望で新スタジアムに移されることになったのが、パッカーズの選手が入場するトンネルのコンクリート壁だ。これまでフィールド北側のエンドゾーンからの入場だったのだが、工事の進行に伴って昨シーズン末でそのトンネルの使用は終了。今シーズンからは新しい南東側の新トンネルからの入場になっている。そこへ壁だけでも移そうというのだ。「これまでにたくさんの偉大なコーチや選手たちが通ってきたトンネルをなくしてしまうのはあまりにも惜しい。グリーンベイを歴史的なフランチャイズにした過去の偉大なチームとのつながりを、少しでも保つことになればいいと思う」とシャーマンHC。

カテゴリ : History, Lambeau Field