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大○さんのグリーンベイ観戦記 (2)

■ 三日目

朝。雨です。雨。残念ながらガッツリ雨が降っておりました。

この日からかりんさんと合流し、いざランボー・フィールドへ。再びKroll’s Westで時間を潰しつつ、試合前の気持ちを高めます。輪っかの中にボールを投げ入れるゲームに興じたり、ホットドッグに舌鼓を打ったりと思い思いに時を過ごしていました。 周りは当然ながらGreen&Goldばかりでしたが、奥のほうではRG3の大きな顔パネルを持ったWASファンの集団が陽気に踊っていました。雨の中で。

そしていざランボーへ。なんとも幸運なことに、Tさんのコネ(のようなもの)のおかげで試合前のフィールドに入れていただくことが。通常ならとても考えられない展開に、持つべきものは人脈であると思い知った次第であります。

目の前に広がるフィールド、早々にアップを始めていたクロスビー、マスティらのスペシャルチーム集団・・・。テンションが高まりすぎて、特に意味もなくフィールド周りをうろうろし続けていた私でした。しばらくすると、GBの選手達が一斉にアップを開始。目の前で見る選手たちの大きさ、迫力たるやもう言葉では表しつくせません。ほんの2mぐらいの距離までフィンリーが!!(私はウロウロしていたため機会を逃したのですが、他の皆さんはケヴィン・グリーンOLBコーチに握手してもらっていたらしいです・・・)

ランボー名物?の大学チアの皆さんは、可哀想に、ずっと雨に震えておられました。

フィールドレベルからウォームアップを見学

試合時間が迫って来たため、今度は座席へ向かいます。道中で忘れ物をしたり、食べ物の列に並んだりしていたせいで開始時間ギリギリに・・・。急いで席に向かったのですが、混雑した通路を抜けた瞬間にフライオーバーが通り過ぎていく音が聞こえました(泣)。

いざ席に着くと、そこはもう別世界。

ついにここまで来たんだなあ・・・という思いで胸がいっぱいです。ついにキックオフ!・・・

レイシー君が最初のキャリーで脳震盪(明らかにヤバイ当たられ方でした)、その後もサック2連続やパント続きで、3点リードはしているものの、「これはどうなるか?」と不安が頭を掠めます。そんなところにやってきたのが試合の分かれ目、敵陣35yd地点からの4thDownギャンブルです。祈る気持ちでプレー開始、小さくステップアップしてパスを投じるロジャース、ターゲットはコブ、キャッチ成功!!いやまだ!そのまま走りこんだ!!TD!!!

観客は総立ち、熱狂、周囲の人とのハイタッチ。スタジアムが1つになった素晴らしい瞬間でした。このプレーでGBは一気に流れを手繰り寄せ、その好調を感じ取ってか天気もどんどん快晴へと向かっていきます。 その後の試合展開は皆様御存知でしょうが、文句のつけようのない快勝でした。(ハイライト映像 / Box Score

スタークスはガンガン走るわ、コブだけではなくネルソンもフィンリーも次々とTD決めてくれるわ、ロジャースは結局480yd-4TDだわ、個人的お気に入りのニールが4thDownで無意味なラッキーINT決めるわで、本当に心の底から楽しませてもらいました。

観客数記録更新!!(スタジアム拡張後のホーム開幕戦なので、当然といえば当然?)

やはり本場の熱気というのはものすごいもので、クラウドノイズに声を嗄らしたり、1stDownのコールを皆で合唱したりと、観客が一体となっている感覚が素晴らしかったです。終盤にはウェーブの波がなんと3周(!)も回っていました。目の前に座っていた大きな大きなおっちゃんとフィストバンプしたのも印象に残っています。この小さな町にこの大きな熱気、このアンバランスさこそがグリーンベイをグリーンベイたらしめているのではないか、そんな風に感じました。

試合後は、戦勝祝いで Titletown Brewing へ。

ドライバーの像として生まれ変わったレシーバー像のあるお店です。Green 19という銘柄のビールがあったりと、お膝元感を感じさせられるお店でした。大勝の余韻に浸りながら飲むビール、まずいわけがありません。日本のビールよりも遥かに濃く、味わい深いビールとともに、濃密な戦勝の夜は更けていきました。

大満足でホテルに戻り、再びビールで祝杯をあげつつ、興奮の1日を終えました。
嗚呼、来てよかった。

■ 四日目

本日はスタジアムツアーとお買い物デーです。

一夜明けて再びランボーへ。ツアーガイドのおっちゃんに連れられてスタジアム中をぐるぐるぐるぐる・・・。記者席からフィールドを見下ろしたり、選手入場口からフィールドに降り立ったりと、得難い経験ができました。建物の中には過去の名場面をプリントした机やGBカラーに染め上げられたATMがあり、これらも強く印象に残っています。

記者席から見下ろすランボーフィールド
選手入場ゲートからフィールドへ
テーブルにはアイスボウルの名場面
ATMまでGo Pack Go!

その後はホール・オブ・フェイム見学。歴代のユニフォームやヘルメット、ヴィンス・ロンバルディHCの名言集、過去全ての星取り表、ロッカールームのレプリカなど、Packersのこれまでの歩み、そして今を感じられる展示が溢れんばかりに並んでいます。そして展示の最後には4つのロンバルディトロフィーが。今後も5個6個と増えていって欲しいところです(笑)。 

パッカーズが練習を行うレイ・ニチキ・フィールドドン・ハトソン・センターを見学した後、ここからは完全に物欲タイム。まずはプロショップ。どこを見てもGreen、Gold、あとスローバックのBlue。この後も色々回るので買い過ぎないように・・・と思いつつも買い物カゴに商品を投げ入れる手が止まりませんでした。

プロショップ → Kマート → ランボー・フィールド近くの The Jersey Store → スポーツショップ(名前は失念しました) → ウォルマート・・・

次から次へと魅力的な商品が目に飛び込んでくるわけですから、もう抗えるはずもありません。Tシャツに上着、帽子にサンダル、コースターやグラス類、そして謎のアヒル。他にもファーヴのステーキ店でポストカードを購入したりと、過去に類を見ないほど財布の紐がゆるゆるな1日となりました。また、この日は多くのクラシックカーを見せていただくこともでき、その見事さ、修理にかける熱意と手間に感動するひとときでもありました。

休憩に立ち寄ったマクドもGreen&Gold!

夕食はどうしようか?ということで、やはり肉でしょう!と Texas RoadHouse へ。

サービスで出てきたバケツいっぱいの落花生に衝撃を受けていた私でしたが、せっかくなので!とお店で一番大きなステーキをオーダー。付け合せのサラダが既にかなりの量で、これ食べきれるのかな・・・と不安になり始めたころに届いた20ozのステーキでしたが、意外なもので?、ペロリと平らげてしまいました。

その後はスポーツバーでのんびりとマンデーナイトのPITvsCINを観戦したり、夜のランボーへ写真を撮りに行ったり。
気楽に見れる素晴しさを噛み締め、改めてPackersの勝利を喜んだり。
名残惜しさと一抹の寂しさを胸に聖地の姿を目に焼き付けたり。
そんな感じで最後の夜は更けていきました。

■ 最終日

翌日は5時の飛行機に乗るべく超早朝起床。かりんさん、朝早くから送っていただいてありがとうございます。空港のショップもなかなか面白いと聞いていたのですが、流石にこの時間では開いておらず。次の機会(!)に訪れることを楽しみにしたいと思います。

本当に楽しかったグリーンベイ旅行もここまで。再び小さな小さな飛行機に乗り込み、憧れの地とお別れです。是非とも、是非とももう一度訪れたい、心からそう思います。

■ 最後に

ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。 半ば飛び入り気味に参加させていただきましたPackerZone現地観戦ツアーでしたが、本当に得難く、貴重で、楽しい経験となりました。ちぃさん、ぐんさん、かりんさん、そしてTさんご夫妻、本当にありがとうございました。これ以上ない素晴らしい時間を過ごすことができたのはひとえに皆様のおかげです。そしてまた!あの地で一緒に観戦できることを願っております。そして管理人様、いつもありがとうございます。このサイトがあればこそ実現した観戦旅行であり、人と人との繋がりや縁に感謝しています。

最後になりますが、この観戦記を読んでくださった皆様が少しでも楽しんでいただけたなら、そして現地観戦を悩んでおられる方々の決断を少しでも後押しする一助となれたなら、私は幸せです。
Go! Pack! Go!

 

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updated : 2014/06/02