グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年11月 6日

QBロジャースは鎖骨骨折

QBアーロン・ロジャースがいつものラジオ番組に出演し、ケガの状況と率直な気持ちを語った。大きなケガをした選手がすぐ翌日にこれだけ話してくれるのは、NFLでは珍しいことだ。着替えてフィールドに戻った時のファンからの温かい声援を思い出し、声をつまらせる場面もあった。

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鎖骨の骨折だった。まだ検査のプロセスを進めている最中だけど、鎖骨にひびが入っていることはわかっている。ただ報道(復帰まで3週など)されているのと違い、復帰までのタイムテーブルはまだ話し合ってもいない」

「回復を早めるためのマッサージやさまざまな手当てがなく、ただ骨がくっつくのを待つしかないのがつらいところ。これまで僕はケガの治りが早い方だったし、回復予想の中で早い方になることを願っている」

「3rdダウンで僕はポケットの中でステップアップし、右へ動き、ジョーディ(WRネルソン)、そしてジェームズ(WRジョーンズ)へパスを投げようとした。そこへシェイ(DEマクレリン)につかまれ、なんとか逃れようとした。彼がベア・ハグするような形になり、思ったより速く叩きつけられ、僕の腕が体の下に入ってしまった。フットボール人生の中で数え切れないほど肩から倒れているけど、こんな形は初めてだった。背中や肩から落ちるときは何とか転がるようにするけど、今回はあっという間だった。フィールドから出るときにはかなりの痛みがあった」

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「いつだって最初に思うのは、『このくらい我慢してプレーできる』だ。これまでもいろいろなケガを押してフィールドに戻り、そのうちに痛みは消えていった。月曜や火曜には痛みがあっても、なんとかなってきた。でも今回のはこれまでに感じたよりずっと大きな痛みだ。サイドラインでは思ったように投げられなかった。X線検査に合意し、できるだけ早くフィールドに戻れるよう、急いでロッカールームに向かった。今朝Dr.マッケンジーに文句を言われたよ。あんなに速く走られても、私は十分にストレッチしていなかったからついていけなかったって」

「僕はフィールドに戻ってプレーすることを考えてた。X線検査を受け、ドクターと話をした。かなりの痛みがある。パッドを外すのにもたいへんな痛みが伴った。そうしてトレーニングルームで座っていると、TVの音声が聞こえ、『ロジャースは今日は復帰できない』などと言ってる。『ちょっと待ってよ、やれるかどうか試させてよ』と僕は言った。だから再びパッドを着け、動けるかどうか試した」

「グレッグ・ヴァンローテン(IR入り)がいたから彼にスナップしてもらい、ランドール(WRコブ)相手に投げてみた。あの痛みのレベルといったら相当なものだった。そこで僕はハーフタイムまで待ち、戻ってきた選手たちをロッカールームで迎えた。あまりの痛みのひどさに復帰は無理と観念し、着替えてフィールドに戻ることに決めた」

「フットボールというのは荒っぽい競技だ。フットボールを愛しているから、僕らは体を危険にさらすこともいとわない。フィールドに戻ったときスタンドから大きな温かい声援を受け、あれは・・・あれは本当に特別な瞬間だった。僕のキャリアでも五本の指に入るだろう。今もあの瞬間を思い出し、感動で胸がいっぱいになってしまう」(声が震えている)

「サイドラインではスコット(QBトルジーン)とトム(クレメンツOC)の横にいたので、どんなプレーコールかすべてわかった。セネカには写真を見ながらアドバイスもした。少しでも彼の助けになりたかったし、違った角度で見られることは助けになると思った。とにかく僕はそこにいて仲間を助けたかった。それだけの気持ちだ」

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「今後は必要なだけ検査を重ねていくことになる。あとは治るのを待つだけ。忘れてならないのは、『次の選手が頑張る』というこのチームのメンタリティだ。この番組で何度も言ってきたことだけど、僕だろうとクレイだろうとジェームズだろうとランドールだろうと、"Next man up"の気構えを忘れないこと」

「先週の練習でセネカ・ウォレスは1stチームでの出番がごくわずかだった。今後は1stチームで練習を重ねることができるし、僕らは彼に大きな信頼を寄せている。だからこそ彼を獲ったんだしね。彼は練習ですごくいいパスを投げているし、非常に聡明だ。今回は先発QBとしてイーグルス戦のためにずっと準備することができる。選手たちは彼を支持しているけど、ファンのみなさんも同じようにしてほしいと思う」

「準備なしでいきなり投入されるのは大変だ。僕がダラス戦(2007年第13週)で途中出場したとき、前週の練習で僕はたぶん4スナップぐらいしか1stチームでプレーしなかった。スカウトチームは相手チームを模したプレーをするだけだからね。だから、今週のセネカはこれまでとは違った状況になる。先発出場する準備をして試合を迎えるのは自信になるだろう」

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ケガを押してプレーするためには、痛みへの耐性と、今後の健康を危険にさらすことのバランスを考えることが重要だ。僕はこれまで常に、痛みを我慢して体を危険にさらしながらプレーしてきた。高校や大学でのヒザなど、いろいろなケガがあった。僕ら選手はみんなそうだ。痛みへの耐性が高ければプレーを続けることもあるけど、今回は骨の問題だ。無理をしたらより大きなケガにつながってしまう。でも僕の個性をみなさんご存知のように、僕はできるだけ早く復帰できるよう努力するだろう」

「これは鎖骨骨折であって、重大なケガなんだ。今後の検査でもっと詳しいことがわかると思うけど、現時点では(復帰時期について)ドクターも僕も何も話し合ってなどいない。だからああいった報道はちょっと馬鹿げている。できるだけ早く回復することをみんな願ってはいるけど、これは重いケガなんだから」

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