グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2013年6月12日

ILBデズモンド・ビショップ放出へ

OTAの公開練習終了後、地元各メディアがILBデズモンド・ビショップの放出が近いことを報じた。先陣を切った ESPN Milwaukee によると、「契約リストラやトレード(どちらも可能性は低い)がないかぎり、パッカーズはビショップを放出する」とのこと。その後地元両紙も関係筋からその情報が正しいことを確認している。

ビショップはハムストリング断裂の大ケガで昨季を全休し、今オフの練習にもまったく参加できていない(出席して見学はしている)。彼の代役スターターとしてよく頑張ったブラッド・ジョーンズは、3月にいったんFAとなったあと再契約(記事1記事2)。A.J.ホークは大幅減俸を受け入れて残留。ビショップ、ホークと合わせて3人がスターター級のサラリーを受け取る、やや珍しい事態となっていた。2011年夏にILBニック・バーネットを放出したときとよく似ている。

有力若手選手たちと契約延長する課題が目白押しという状況で、完全復帰できるかわからないベテランに$3,464ミリオンのサラリーを支払う余裕はない、というのが球団側の考えか。また、今オフのパッカーズはILB D.J.スミスとRBブランドン・セイン(どちらもACL手術明け)を解雇し、RBセドリック・ベンソン(足のリスフラン負傷)との再契約を見送り、OTデレク・シェロッド(すね骨折)に先発LT争いをさせなかった。今年にかぎらず、「できるだけ大ケガからの復帰組に頼らない」というトンプソンGMの方針ははっきりしている。

ドラフト期間中には「パッカーズがビショップをトレード候補に」という噂が流れたが、球団首脳はとくに否定しなかった。ホークに減俸を飲ませ、ジョーンズと再契約した時点で、ビショップ放出の道筋はほぼ固まっていたと見るだろう。2014年まで契約が残っていたが、彼を解雇することで、おそらく$2ミリオン強のキャップスペースが空くはず。(デッドマネーは$1.8ミリオン)

これにより、ILB陣は昨季終了時と基本的におなじ陣容となる。インサイド転向1年目で高いポテンシャルを見せたジョーンズがフルタイムのスターターを務め、ダイム隊形(1ILB)ではホークがサイドラインに退く。控えにはラティモア、フランソワ(代役先発経験あり)、2年目のテレル・マニング、今年7巡c指名のサム・バーリントンがいて、デプスはそれなりにある。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player