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Notebook: クリフトンの復帰が視界に
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月17日
今週は中5日のショートウィークのため、ゲームから中1日で水曜の練習が通常通り行われた。
- DEマイク・ニール(ヒザ)は先週よりさらに練習量を増やし、きわめて順調。 「自分ではもう出場できるつもりでいる。ミネソタ戦でもそう感じていたぐらい。でも僕はドクターじゃないし、ドクターやトレーナーたちの方が僕よりも詳しいしね」
- ハムストリング部分断裂から復帰を目指しているLTチャド・クリフトンについてマッカーシーHC。 「ドクターとはまだ話し合っていないが、デトロイト戦の復帰はちょっと無理だろうね。予定通りに進んだとして、復帰は(13週の)ジャイアンツ戦、というのが現実的なところだろう」。 具体的な日程が話題に上るのは初めてのことで、これはめでたい。
- RBライアン・グラントはヒザの切り傷で練習を休んでいる。試合には問題ない見込み。また、ILBデズモンド・ビショップは祖母が亡くなったため、LG T.J.ラングは父が病気のため練習を休んだ。
- QBロジャースへのハードヒットが多すぎる、とマッカーシーHCはパスプロテクションに懸念を示している。 「マンデーナイトでのヒットは多すぎた。これはフットボールの一部であり、我々のオフェンスの一部ではあるけれどね。(レシーバーを増やして)スプレッドすればプロテクションが崩れることもあるし、今後も向上に努めていくしかない。毎週がチャレンジの連続だ。次のタンパベイはミネソタよりも豊富なプレッシャー・パッケージを揃えている。慣れない相手でもあるし、ブリッツ・ピックアップ練習に時間を費やし、もっといい仕事をしなければ」
- CBウッドソンなど選手の意見を採り入れることについてドム・ケイパースDC。 「いつも奨励している。チャールズと私が話し合ったのも初めてではなく、毎週のことだ。体調や、ゲームプランをどう思うか、といったことをいつも話している。彼のようなベテランの洞察は有用だと思う。健全な状態だよ」
- 引き続きケイパースDC。 「私がいつも思うのはこういうこと。日曜にプレーするのは選手だし、我々コーチの仕事はできるかぎりグレーエリアを残さないようにすることだ。実戦はあまりにもスピードが速いし、その中で選手が安心感を持てないようなことなら、やめておいた方がいい。私はいつも質問する。こっちの状態はどうだ?このやり方に自信があるか? 自信が持てないようなら、私は引っ込めることが多い。問題を引き起こすのが関の山だから」
- 今回はこれまでになくDE B.J.ラジを休ませる機会が多かった(前半だけで7スナップ)。 「B.J.には非常に多くプレーさせてきたが、これからまだ試合数は多い。ウチの最高の選手の1人だし、12月に調子が上がってくるようにしたいからね。こうするのはプランの一部だった。スナップ数を減らすことでよりフレッシュに終盤戦を迎えられるようにしたい」とケイパースDC。
- FSモーガン・バーネット。 「僕ら(ディフェンス)は前進したけど、リラックスも満足もしていない。まだ修正すべき点はいろいろある」
- あまり芳しくないスタッツの並ぶパッカーズディフェンスだが、4thダウン成功は2/10の20%とNFL3位。
- WRランドール・コブのファンブルについてショーン・スローカムSTコーチ。 「我々はそれを彼のプレーから排除するつもりだ。彼にはその責任があるし、達成しなきゃいけない。今回はビッグプレーを成功させた後で、もう一発と力んでしまい、動き出す前にしっかりキャッチするという大事な基本を見失った。彼が優れているのはキャッチしてすぐに動き出せるということだが、あのプレーはそうでなかった」
- パッカーズは現在ホームで9連勝中。NFLでは現在もっとも長い。
- T/Gトニー・モールがチャージャーズと契約。RTブラガが負傷した9月下旬に古巣パッカーズ(在籍2006-09)でワークアウトをしたが、契約には至らなかった。
- テュレーン大の新HC候補という報道に対してジョー・フィルビンOCは、「私は誰とも接触をもっていない」と否定。それが本当だとしても、相手が勝手に興味を持っていることはありうる。
- フォレスト・グレッグ(78歳)はおそらく球団史上最高のオフェンシブラインマン。余裕で殿堂入りしているだけでなく、80年代には4年間ヘッドコーチも務めたことがある。その彼がこのたび、パーキンソン病であることを告白した。過去にもメラノーマや結腸癌を克服してきた彼が今回の病気を公にしたのは、現役時代の度重なる脳震盪と関係があるのではないか、と彼や医師が考えているため。
- プロボウル投票では、現在QBロジャースがNFL全体の最多得票。WRジェニングスも6位の票を集めている。その他のポジション首位のリストはこちら。パッカーズはNFCの9ポジションで首位となっている。
- 地元両紙のヴァイキングス戦レビューから。Journal Sentinel紙の採点表はこちら。最低が3点なのはたぶん今季ベストだろう。
- ヴァイキングスのパガッチDCはブリッツを29%に抑え、QBロジャースがしびれを切らしてカバレッジの中へ投げ込んでくるのを望んでいたが、そうはならず。ただQBロジャースは、ブラインドサイドからDEアレンにハードヒットされたような無用なヒットを最小限に抑える努力をすべき。
- RBはどちらもプロテクションで安定を欠いた。RBグラントはLBエリン・ヘンダーソンのブリッツを止めようとして失敗、RBスタークスも「内から外」の原則を忘れて外側のブロックに行ってしまいプレッシャーを許した。ただRBスタークスはボールを持てば素晴らしいプレーをしていた。第2Q末にアウトオブバウンズに出たのは頭の良くないプレーだったが。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(47)、WRネルソン(41)、WRドライバー(35)、WRコブ(21)、WRジョーンズ(19)。ヴァイキングスは弱体DB陣を隠すためソフトなゾーンを布き、これでは最初から勝ち目はなかった。
- WRネルソンは毎週スピードが増しているようにさえ見える。4thダウン2でCBアレンをかわしたプレー、CBグリフィンをスティッフアームして17ydsのTDを決めたプレー、FSアブドゥラを振りきって2つ目のTDを決めたプレー。この日最長の15ydsランの場面でも彼のブロッキングが効いていた。
- WRコブはこれまでスロットでのプレーがほとんどだったが、右ワイドにセットして2回29yds。
- TEクウォレス(24スナップ)は毎週ブロッキングがよくなり、SLBエリン・ヘンダーソンをパンケーキした場面も。
- RTブラガはバランス、フットワーク、手の置き方など毎週よくなり、DEブライアン・ロビソン(今季QBヒット23回でDEアレンと並ぶ)をQBヒットわずか1回に抑えた。スタントへの対処も非常によく、”Bad Run”もゼロ(OL陣唯一)。Cウェルズは彼にしては平凡な出来だった。RGシットンとLGラングもイマイチ。
- LTニューハウスが対DEジャレッド・アレンでもっとも苦しんだのはインサイド・ムーヴ。アレンはDTの位置からのラッシュやスタントも多かった。パスラッシュで壊されたプレーは(アウトサイドのスピードでなく)インサイドのパスプロが崩れたプレーばかり。
- 昨季から酷使の続くDE B.J.ラジだが、今回は(NTピケットの一時退場にもかかわらず)前半は34スナップ中7スナップで休養。第4Q途中から温存したので、出場スナップ数はわずか41回だった。LGハッチンソン相手に好プレーができず、RBピーターソンの好ゲインはたいていラジがうまく料理されたときだった。
- NTピケット(24スナップ)は引き続きランストッパーとして強固かつ規律正しいプレーをしている。
- LB陣はブロッカーを振り切ってRBピーターソンによく集まり、平均3.6ydsに抑え込んだ。このユニットのミスタックルはILBホークの2回だけ。しかしホークはパスカバレッジで失敗がなかった。
- ケイパースDCが73.2%(就任以来最高)のブリッツを繰り出した今回、No.1ラッシャーはILBビショップだった。サックを決めたプレーではアウトサイドでRTロードホルトを破り、そのほかRBピーターソンやRBゲアハートを圧倒してノックダウン2回、プレッシャー2.5回。コンタクトでの爆発的な力がある。
- OLBマシューズは2サックを挙げたもののプレッシャーはその2つだけ。過去2試合良かったOLBウォルデンは今回パスラッシュでいいところなし。ラン守備ではまだ不安定なところもあるが、あの頑張りっぷりは並外れている。
- ディフェンスの人事面で昨季との最大の違いは、FSコリンズの戦線離脱とCBウッドソンのカバー能力ダウン。昨季ケイパースDCはCBウッドソンのために実質新しいポジションを作り出した。今季は昨季のようなプレーができていなかったが、今回は素晴らしい活躍で試合の流れを決定づけた。あとはこれが続くかどうか。DB陣のミスタックルはCBウッドソンの3回のみ(WRハーヴィン2回、RBピーターソン1回)。
- 前回のMIN戦ではFSバーネットがディープ一辺倒、SSペプラーがボックス一辺倒だったが、今回はかなりローテーション。FSバーネットは非常にフィジカルにプレーした。6週前のDEN戦ではフリーフリッカー成功を許したが、今回はしっかりディープに留まった。CBシールズは第3Qの3rdダウン13でWRジェンキンズのカバーを失敗したほかは安定していた。
- Kクロスビーは追い風のキックオフを4回すべてタッチバックに。向かい風のキックオフを工夫し、相手は2回キャッチミスした。WRコブの80ydsパントリターンTDでは、TEウィリアムズ、FSジェニングス、CBブッシュ、TEテイラーの好ブロックが光った。