過去の記事 |
2011年 >
09月 >
Notebook: 14年ぶり株式発行へ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月21日
- 足を捻挫したDEライアン・ピケットだが、次の出場に問題はないと本人。 「ちょっと痛みがあるけど大丈夫」
- CBトラモン・ウィリアムズ(肩)について、水曜の練習から参加できれば、とマッカーシーHCはる。
- 3人のDLを呼んでワークアウトを行った。 DEホール・デイヴィス(昨年ドラフト5巡)、DEロバート・ローズ(昨年ドラフト外からプラクティス・スクワッド)、NTシルヴァー・シリガ(今年のドラフト外)の3人で、プラクティス・スクワッド候補なのかロースター候補なのかはわからない。DEニール不在のいま、補強するとすればDLが有力なのはたしか。
- ジョー・フィルビンOC。 「パンサーズ守備はよくコーチされ、よい仕事をした。こちらがあまり準備をしていなかった異なったカバレッジをいくつか織り交ぜてきた。しかしこちらも試合半ばでアジャストメントをした」
- アジャストメントといえばディフェンスも同じ。序盤はラン警戒で3-4のベース隊形が多く、TEへの長いパスでやられたが、その後のドム・ケイパースDCはダブルTE相手でもニッケル隊形で応じ、パス守備が安定した。 「アジャストができた後は少しよいディフェンスができた。相手のプランが良かったのもたしかだ。相手オフェンスは 『最初の15プレー』 をたっぷり練習するものだし、効果的なのは当然だ。最初の1シリーズか2シリーズを持ちこたえれば、相手の攻め方を把握して波に乗ることができる」
- 公式サイトのデプスチャートでは、すでにモーガン・バーネットが先発FSに、チャーリー・ペプラーが先発SSとなっている。
- パンサーズ戦ではキックオフカバレッジが頑張ったが、今度はWRデヴィン・ヘスターが相手だ。 「開幕戦ではいろいろ問題があったが、それを修正することができた。デヴィンは素晴らしいリターナーだ。彼とやるときは最高のゲームをしなければならないし、そうでなければ、その弱みを突かれてしまう」とショーン・スローカムSTコーチ。
- 昨季プレーオフ初戦以来の計6戦で、WRジェニングスとWRネルソンはともに447yds、4TDでぴったり並んでいる。
- 就任以来マッカーシーHCはアウェー初戦を6年連続勝利し、球団史上単独2位。1位はヴィンス・ロンバルディHCで、1960年から67年まで8連勝している。
- ランボーフィールド再拡張プラン(先月の記事へ)の資金を一部ねん出するため、パッカーズ新株式の発行を行うことが本決まりとなった。NFLからの承認が得られれば、年内には発売を開始したいと球団広報は話している。株式発行は14年ぶり通算5回目。価格は未定だが、前回と同じ1株$200ドルかそれ以上とのこと。
- 以下は地元両紙のパンサーズ戦レビューから。
- QBロジャースが好プロテクションに守られたときの期待値はとんでもなく高くなる。1人目、2人目、3人目とレシーバー候補を見ていく「プログレッション」をいともたやすくこなしている。
- 0-13とリードされた3rdダウン7でのTEフィンリーへの39ydsパスはその好例で、試合の流れを完全に変えた(ビデオ)。パンサーズのマクダーモットDCは2人しかラッシュさせず、DTマクレインはセンターの前でQBのスパイ役。5人(1RB・3WR・1TE)がどれもフリーになれないのを見たQBロジャースはスクリメージ近くまでステップアップしつつ、DTマクレインから離れた場所へ。スナップ後4.9秒の間にフリーになったTEフィンリーへどんぴしゃのパスを通した。
- WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(52)、ネルソン(32)、ドライバー(28)、ジョーンズ(17)、コブ(10)。ドライバーは前週の44回から28回に急減。彼が3位以下に落ちたのは、太ももを負傷していた昨季第7週以来のこと。
- WRジェニングスはCBクリス・ギャンブルに手こずったが、第2Qの4thダウン4でのバックショルダーは捕らなければいけないボール(ビデオ)。第3Qの49ydsTDパスは見事なルートを走った。WRネルソンの84ydsTDの他にも、RBスタークスの40ydsランで素晴らしいブロックをぶちかましている。(ビデオ)
- TE陣の出場スナップ数は、フィンリー(39)、クウォレス(17)、クラブトリー(15)。新人2人はオフェンスでの出番なし。
- TEフィンリーは直立したランニングスタイルと防具の薄さのため、常に下半身をケガのリスクにさらしている。
- 唯一許したサックはTEクラブトリーに責任。DEチャールズ・ジョンソンに一瞬で外を抜かれてしまった。
- RBスタークスはショットガンのスプレッド隊形でのエース役を完全に確保。RBグラントとの出場スナップ数が36対17と開いたのはそのせいだ(2試合連続)。今回はプロテクションでも明らかなミスはなく、(プロテクションの仕事が不要と判断したあと)パスコースに出る感覚もよくなってきた。若いRBにしては忍耐があり、ランでもスクリーンでもブロッキングの展開を見極める。背が高いせいか、カットバック・レーンを見つける目もいい。
- RBグラントはブロッカーの開けた穴をしっかり走っているが、スタークスのようにタックラーをかわせない。スタークスの40ydsランがグラントだったら、8ydsゲイン止まりだったかも。
- FBクーンは2試合連続TDラン。前週と違って相手のマークは緩くなく、半ヤード手前でハードヒットされたが、倒れず踏ん張ってセカンド・エフォートでエンドゾーンに腕を伸ばした。ランブロッキングではミスが何度かあった。
- FBが1人だけのため、2FBの逆ウィッシュボーン隊形(4回あった)ではTEクラブトリーがFB役に入る。
- OLのインサイド3人は相手の弱体DT陣を圧倒し、2人合わせて1タックル、1プレッシャーに抑えた。
- LGラングは前任者LGダリン・カレッジより大きく力強いだけでなく、動いてのブロッキングもアスレチック。いいタイミングでCウェルズにDTを渡し、前に進んでMLBコナーを捕まえていた。スクリーンパスでもいい仕事。
- LTクリフトンの下半身の弱さは明らかで、DEジョンソンに簡単に押し込まれて3rdダウン1のランを失敗させる場面あり。ランだけでなくパスブロッキング能力も下降しつつある。
- OLがパンケーキ・ブロックをしているのにホールディングを取る審判は細かすぎ。相手を圧倒しているのに反則を取られるのは馬鹿馬鹿しい。
- DEラジとNTピケットのコンビは強力で、しかも相手は先発RTジェフ・オターが不在なのでランがまったく出ず(RB2人合わせて11回18yds)。DEラジをブロックし続けることは困難で、NTピケットは動かすのが困難。DEラジはサックを含めてプレッシャー3回。
- DEウィンはキャリアハイの59スナップに出場。プレッシャーは1回、ランに対してもまずまず。
- 3-4のベース隊形で5つか6つのバリエーションを用いた。主にピケットがノーズタックルでラジがウィークサイドDEだが、ラジがノーズタックルに入ったのも8回あった。ケイパースDCはDL陣に(ペネトレートより)レーンを守ってコンテインすることを優先させていた。
- 相手コーディネーターのOLBマシューズ対策は入念で、彼のパスラッシュの48%でダブルチームされた。あちらはドラフト外ルーキーのRTバイロン・ベルも健闘した。逆サイドをプレーするOLBウォルデンもOLBジョーンズ(1Qぶん出場)も、LTジョーダン・グロス(プロボウル2回)相手に歯が立たず。
- 序盤はOLBウォルデンの弱点であるパスカバレッジを突かれたが、ケイパースDCはニッケル隊形を増やすことでアジャストし(TEのカバーにDBを使う)、出血を止めた。
- SSバーネットはファンブルフォース、INT、サックとビッグプレー連発。プルしてきたガードをしっかり受け止めてQBランをショートゲインに止めた好プレーもあった。よりアグレッシブになっている。悪かったのは第1Q末、TEグレッグ・オルセンに34ydsパスを許したプレー。右ワイドにセットしたTEオルセンに対してしっかりジャムせず、縦に抜かれてロングパス成功となった。
- Press-Gazette紙のレビューは、いまのCBウッドソンのカバレッジ能力を「並」と表現。嗅覚や読みの良さでターンオーバーを奪ったが、もはやレシーバーをジャムしてからぴったり並走することができない。だからケイパースDCはふだん彼をスクリメージ近くで活用している。
- CBウィリアムズ欠場のためニッケルに入ったCBブッシュはまずまずの出来。しかしCBシールズはミスタックルが3回あり、WRブランドン・ラフェルへのジャンプボールにも敗れている。
- Pマステイは平均38.7yds、ハングタイム3.88秒。技術上の問題を抱え、スランプの中にいる。(技術上の問題が何かは書かれていない。プレシーズンでパントブロックされたので、ゲット・オフ・タイムの短縮でも図っているのだろうか)