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Packers - Colts Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月28日
- QBアーロン・ロジャース。「正直言って、前半最後のドライブ(78ydsTD)が始まるまではオフェンスの出来に失望していた。ウチはあまりいいリズムが作れていないと思ったから。でも最後はタッチダウンが挙げられて、いい終わり方ができた。結果的にはすごくいい前半だったね」
- QBロジャースは3試合を終えて41/53、77.4%、475yds、6TD、0INTのレーティング156.7。しかもサックゼロ。「過去2年も、プレシーズン末には好感触を持てていたけど、今年はさらに上だ。自分たちのオフェンスのアイデンティティができてきたと思う。去年もビッグプレーはたくさん決めたけれど、本当にやりたいオフェンスは確立できなかった気がする。今回のプレシーズンのようにリズムに乗れていると、僕らを止めるのは大変だろう」
- QBロジャースについてWRドナルド・ドライバー。「彼には本当に驚かされるよ。1つ言えるのは、毎年毎年、彼は世間が間違っていることを証明し続けてきたということだ。人々は彼が最高のQBではないと思っているけど、いや彼こそが最高のQBだ。それを実証しつつある。彼が少年から立派な大人に成長するのを見られて、僕は笑顔を浮かべずにはいられないね。グリーンベイ・パッカーズの先発QB3年目でこれだけやれていることが、彼の能力の高さを事実として示している」
- プレシーズン3戦でファンブル9回、ロスト5回という体たらくにマイク・マッカーシーHC。「オフェンスはよい結果を積み重ねることができたが、ボールをしっかり守れなかった。ウチはボールを地面に落とすことが多すぎる。今日オフェンスで失望したのはそれだけだ」
- ランオフェンスについてQBロジャース。「僕らはランニングゲームでもう少しよい仕事をしなければ。パッシングゲームはすごくうまく行ってるけど、1stユニットとしては、僕らが望んだようには走れていない」
- 負傷欠場のT/Gブラガ(股関節)との差を広げた観のあるLGダリン・カレッジ。「(1シリーズ交替でなく)何シリーズも続けてプレーできるチャンスだったからエキサイティングだったよ。もし僕が競争に勝ってスターターになれたとしたらだけど、こうしてリズムをつかんでプレーし続けられたことはいいことだ」
- T/Gブライアン・ブラガの母校アイオワ大のカーク・ファレンツHCは、ブラガが大学時代に負傷したときのことを次のように振り返る。「忘れられない瞬間があるよ。彼がまだ1年生のときだ。我々が彼を先発左ガードに据える決断をしたところで、彼は肩を負傷して3週か4週欠場することになった。ところが復帰してみると、(休養中に勉強を重ねて)彼はより優秀な選手になっていた。彼がどれほどプレーの細部に気を配り、プレーヤーとして成長しているか、私はとても強い印象を受けた。それが1年生のときなのだから驚きだ」
- TEフィンリーへの15ydsTDパスの場面では、RBブランドン・ジャクソンがブリッツのピックアップで2人を止めるあっぱれな働き。6メンラッシュに対し、最初はインサイドでチップ(つまり一瞬ダブルチーム)してOLを助け、その後RTタウシャーを抜いてアウトサイドから迫るパスラッシャーをQBロジャースの寸前でブロック。おかげでTDパスがきれいに通った。
- 練習では時おり落球のある5巡指名TEアンドリュー・クウォレスだが、実戦では意外にミスが少ない。またこの試合に限らず、前評判よりもずっとブロッキングがしっかりしている、という声も多い。今回のゲームではTEフィンリーと同じような起用法で、アウトサイド、通常のタイトエンド、フルバックの位置にも入った。
- TEトム・クラブトリーは相手の1巡指名DEジェリー・ヒューズをランブロックで立て続けに圧倒する場面があった。しかし5番手TEではやはりロースター入りは難しいか。
- ニッケル隊形(2DL・5DB)が多いどころか、よく見れば(ゴールライン守備を含め)試合を通してすべてニッケル隊形だった。昨季ならばライアン・ピケットの出番はゼロになるところだが、今プレシーズンではニッケルでもよく出場している。
- パスラッシュ(とくにDL陣からの)は過去2戦よりも効果的だったが、それでもなかなかQBには届かない。相手がQBペイトン・マニングとあって、レギュラーシーズンほどではないにせよ、過去2戦と比べればブリッツが多く、6人ラッシュも何度かあった。3rdダウンロングでは3メンラッシュの8メンカバレッジも。
- 序盤に苦しんだディフェンスについてドム・ケイパースDC。「考えうるかぎり最悪といっていい出だしだった。なぜこんなことに・・・と思って見ていたよ。しかしこれだけは言える。ウチの連中はなんとか立て直して押し返した。序盤の流れが悪いとき、落ち着きを失わず慌てるそぶりを見せず、盛り返していく。こういうのを見たいんだ」
- プレシーズン3戦の内容についてケイパースDC。「いまディフェンスで一番つらいのは、(ケガ人のために)つぎはぎだらけのチームで戦っていることだ。だから、ケガ人がもうじき戻ってくればまとまってくる、そういう正しい方向に向かっていると願っている。これまでの3戦は継続性というものが全く作れなかった」
- NT B.J.ラジ。「スロースタートのあとで立て直すのが大事だ。最初のドライブではギャップコントロールに関してフロント7に問題があったように思う。最初のプレー(RBアダイの49ydsラン)では、いくつかミスコミュニケーションがあった。それを修正したら、僕らはずっといいプレーができた」
- 8月7日のファミリーナイトでハムストリングを負傷して以来休んでいるOLBクレイ・マシューズだが、復帰は近そうだ。「あと数回のコンディショニング・テストをクリアしなきゃいけないけど、かなり回復してきたよ。回復状況にはとてもすごく満足してるし、来週復帰するのが楽しみだ。この日曜か月曜か火曜かはわからないけど、来週復帰できるつもりでいる」
- OLBマシューズとOLBジョーンズ欠場のため、OLBフランク・ゾンボはディフェンス全スナップで出場し、チーム最多の9タックルを記録。言うまでもなく、フル出場はプレシーズンではかなり珍しい。
- 第3QにOLBフランク・ゾンボは、QBマニング(公式戦では2007年以来ファンブルロストなし)の背後からボールを叩き落とした。「コーチ・グリーン(OLBコーチ)から、『アウトサイドラッシュも頑張り続けるべきだが、時おりスピンムーヴを加えたら、そこにQBが待っていてくれるかも』 と言われたんだ。今日は僕がスピンをうまく決めたら、QBがまだボールを持っていた。DBたちのカバレッジもよかったんだよ」
- QBマニングからインターセプトを奪った新人SSモーガン・バーネット。「プレシーズンなのでカウントはされないけど、僕としてはNFL最初のピックが殿堂入りQBからだった、ということにはなるよね。プレーの理解が進み、各自の責任を理解できるようになったことで、少しずつ自信が持てるようになってきた。だから、より大きな声で、よりよい内容のコミュニケーションができるようになった。でもまだ先は長いよ。満足したり安心したりしてるヒマはない。ハングリーさを保って自分をプッシュし続けないと」
- 開幕ロースター入りに十分な活躍をしたと思うか、という質問にCBサム・シールズ。「いや、もっと頑張らないといけない。次の練習が来たら、さらにハードに頑張るだけだ。次の木曜のゲームにはもっといいプレーをしないと。(ロースターのことは)考えないようにしてる。プレーブックに没頭したりとかして、頭の中から追い出すように心がけてる」
- 素晴らしいスピードで75ydsのパントリターンTDを決めたWRジェイソン・チェリーは、8月5日に契約した選手。自称4.2秒台の素晴らしいスピードを持つが、キャンプ練習ではWR陣の落球王であり、開幕ロースター入りはかなり難しい。彼よりもWRチャスティン・ウェストの方を首脳陣は買っているようで、リターナーとしての出番の多さに表れている。
- 今年から副審(umpire)がオフェンス側に位置することで、コルツのようにノーハドルオフェンスを駆使するチームにはちょっとした不都合が生じている。プレー前にボールを置くのは副審の役目であり、それを済ませた副審が正しい位置に戻るまで、オフェンスは攻撃を始められない。そして、副審は旧ポジションより新ポジションの方がボールから遠く、セットするのに時間がかかるのだ。それを待たずにスナップしてしまうと、今回のコルツ(2回)のようにイリーガルスナップを取られてしまう。NFL側もそうした不満を認識していて、「何らかの調整を加えるべきか検討を続け、開幕戦の前には発表する」とスポークスマンは説明している。
- 今回の試合は、今年から主審に昇格したクリート・ブレイクマン(本職は弁護士)が担当したが、緊張のせいか、ちょっとした失敗もあった。試合開始前、アウェーチーム代表がコイントスをコールするはずが、パッカーズのDEライアン・ピケットに「表か裏か」と聞いてしまったのだ。「いや、ウチのコールだよ」とQBマニングが指摘し、きっちりコイントスを当て、わずか2プレーで先制TDドライブを決めた。
- Pro Football Weekly誌が今月半ばに43人の記者や編集者にアンケートを取ったところ、今季のスーパーボウルの組み合わせはパッカーズ対コルツという結果に。「本当にそうなら嬉しいね。そこまで行けたら相手は他のチームでもまったく構わないが」とテッド・トンプソンGM。