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Packers - Raiders Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月11日
- マイク・マッカーシーHC。「チームのみなが地区優勝を祝うのは今夜半まで。それがルールだ。大目標を目指すための第一歩に到達できたとはいえ、残り3試合でやるべきことは残っている。我々(現コーチ陣)にとって最初の地区優勝を成し遂げたことは誇りに思う。ここまで長い道のりだったが、これから先も長く大変な道のりが待っている」
- DEアーロン・キャンプマン。「球団全体にとって素晴らしい勝利だ。ここホームで、たくさんのファンの前で、久しぶりにNFCノースのトップに立てた。これからは、残り3試合を上り調子で終えて、プレーオフへのモメンタムをつかまなきゃいけない」
- CBチャールズ・ウッドソン。「僕らが成し遂げたのは、(優勝を狙う)チャンスをこれで確保したということだ。プレーオフに出る12チームに入れれば、優勝のチャンスがある。これからは、マシンを最高にチューンして、プレーオフに備えることだ」
- QBブレット・ファーヴ。「僕らの現在の位置を予想した人がどれだけいるだろう。言うまでもないが、現役続行を選んでよかった。この好成績なら、外から見ても正しい判断だったとわかるし。ただ、毎週言っていることだが、大事なのはこれから僕らがどうするかだ。11勝2敗は、たしかにいい。でも大事なのはこれからなんだ」
- ケガからの復帰についてQBブレット・ファーヴは、「(カウボーイズ戦後に)準備期間がたっぷり取れてよかった。指にはまだわずかに痺れが残ってる。来週には100%に戻るはずだ。今日は痛めてた場所を直接ヒットされなかったしね。大体のところは、いつものプレーができたと思う」と振り返っている。レイダーズのDTジェラルド・ウォーレンは、「ケガしてたはずじゃなかったのか? 元気な彼は見たくない」
- QBブレット・ファーヴ。「90年代半ば(の黄金期)でも、ウチはランニングゲームで常に圧倒できたわけじゃないけど、クロックはコントロールできていた。今はよりビッグプレー・オフェンスになっている。それは、あの当時のウチのやり方ではなかった。今日はいいラッシングゲームができたし、時おりビッグプレーも出せた」
- ランオフェンスの成功についてマッカーシーHC。「寒い気候には関係なく、いつだってランは重要だ。先週の練習でも最も重点を置き、ずいぶん時間をかけた。ライアン・グラントの働きは賞賛しきれないほどだ。まさに本領を発揮してきている。ウチのスキームにしっかりはまっているのはご覧のとおりで、セカンドレベル(LBのあたり)でもうまくタックルを破ってくれる。ランブロッキングユニットもよくなってきている。まだ改善すべき点は残っているが、今日のランにはとても満足している」
- 同じくランオフェンスの成功についてジョー・フィルビンOC。「オフェンシブラインとタイトエンドが非常によいブロックをしたようだ。今日はランでかなり行けるだろうと、最初から我々は考えていた。シンプルなプランで、なにも複雑なことはしていない」
- 前半最後に7点差とされ、後半最初のパッカーズ攻撃は自陣10ydsでの3ダウン18。そこでWRジェニングスに20ydsパスを通したのが、後半の流れを決める非常に大きなプレーだった。右サイドへの10ydsのフック・ルートを走ったWRジェニングスが、巧みなランアフターキャッチでさらに10yds走って1stダウン。レイダーズのレイン・キフィンHCは、「相手の勢いを止め、あそこでモメンタムをつかんだ、とサイドラインでも感じられた。しかしむこうはあのプレーを成功させ、その後はもう下り坂を転げ落ちるようだった」と振り返っている。
- 自陣深くでの3rdダウン18ともなれば、諦めてドローである程度ゲインしてからパントしよう、というパターンも珍しくない、とフィルビンOCは認めている。「3rdダウン18はそうそう成功できるものじゃない。大きなプレーだったよ。レイダーズの優秀なDB陣のことは我々は敬意を払っていた。両コーナーはサイズも運動能力も高い。しかしウチのWRたちなら、決して恐れることはないとみな思っていた」
- 恐れないとは言いながらも、CBナムディ・アソムワ(Asomughaの"g"は発音しない )のことは十分に警戒し、彼のいるところには2回しかパスを投げなかった。1回は5ydsのスラントでWRジェニングスがパスインターフェアを誘い、もう1回は3ダウン8でWRジェニングスにパス失敗。
- 前半WR陣はわずか38ydsしか稼げなかったが、後半は137yds。「勝ったと思うよ。僕らWRと相手DBのマッチアップとしてはね」とWRコーレン・ロビンソン。前半レイダーズはSSマイケル・ハフを下げていたが、後半にRBグラントを止めるため彼が上がって8メンボックスとなると、QBファーヴはそこを突いて長めのパスが通り始めた。
- 156ydsラッシングを挙げて勝利の原動力となったRBライアン・グラント。「寒い時期は鋲のような長いクリーツがいい」とベネットRBコーチに勧められて使ったものの、芝に足を取られるシーンが目立った。「 『コーチ、地面にひっついちゃって足が上がらないよ』 って僕は言ったんだ。まあ、それほどひどくはなかったけど」とRBグラント。もう二度とこのクリーツは使わないとのこと。
- Cスコット・ウェルズ。「寒い時期の試合になるほど、ランニングゲームが重要になる。ゴリゴリと進んで時間を使い、味方のディフェンスをフレッシュに保って試合のモメンタムをコントロールする。ランを出すことができれば、それが可能になるんだ」
- ここ2試合連続で150yds以上を挙げているレイダースのラン攻撃(NFL4位)を平均3.0ydsに押さえ込んだのが、大きな勝因となった。FSコリンズは第1Qに4thダウン1のギャンブルをロスタックルで止め、LBバーネット(チーム最多の10タックル)は第3Qの3rdダウン1でロスタックルに仕留めて流れを引き寄せた。
- 目を負傷したLBニック・バーネットは、後半からヘルメットにシールドを着けて復帰した。角膜をいためたようで、専門家の診察を受けることになっており、来週出られるかどうかは未定。レイダーズのCジェレミー・ニューベリーに意図的に目を突かれたと本人は激怒している。「最初は僕が倒れているところへ走ってきて頭をヒザで打った。次は目を突いてきた。全くクズのようなプレーだ。これは個人への攻撃だし無礼なことだ。でも、僕はフィールドで汚いことはすまいと自分に言い聞かせた。地区優勝を手にして家に帰るんだと。試合後にむこうは謝ろうとしてたけど、受け入れるつもりはない」
- 先週から語っていたとおり、サンダースDCはDBをローテーション起用して若手を試している。ニッケルバックはCBブッシュだけでなくCBトラモン・ウィリアムズ、CBウォーカー、CBブラックモンにも出場機会を与え、セーフティでも(数プレーだけだが)FSコリンズの代わりにFSラウスを起用している。
- ビッグプレー不足が批判されるFSニック・コリンズだが、この日は少なくとも2つのビッグプレーで貢献した。第1Qには自陣47ydsでの4thダウン1ギャンブルで、RBファーガスのランを-2ydsのロスタックルに仕留め、第3QにはWRカリーへのパスを彼が弾いてSSビグビーのインターセプトを生んでいる。(写真)
- ニッケルバックとして出場のCBジャレット・ブッシュだったが、アクシデントでふくらはぎを負傷し、その後は痛みが収まったためスペシャルチームだけ出場したようだ。サイドラインにいたとき、突っ込んできた選手をよけようとして痛めてしまった、と本人。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はCBウィル・ブラックモンのパントリターンTD。レイダーズのパントは41ydsの短いラインドライブのため、ブラックモンは素早く前進しながらのキャッチとなり危険なパターンだったが、その勢いのおかげでアウトサイドの両ガンナーをあっさりかわす形となった。その後鋭く右にカットしてさらに2人をかわし、あとは好ブロックの助けもあって右サイドライン際を快走。ゴールライン手前でわずかにアウトオブバウンズに出たのを審判が見落とし、レイダーズからもチャレンジがなかった。
- パントリターンTDを決めたCBブラックモン。「最初のリターン(味方と絡まって7ydsどまり)で、『これならやれる』と思った。今週ずっと相手を研究してきた。ガンナーたちはワールドクラスのスプリンターだ。でもこの寒さでフィールドが遅くなってるんで、カバレッジがパントに追いつかない。最初のリターンでいい感触が持てたから、『ヒットされようと構わない。次も(見送らず)必ずキャッチしてやろう』と構えていた」
- CBブラックモンは足の骨折のため7試合欠場して先週復帰したばかり。そこに至るまでにはインジャリー・リザーブ(IR)入りも検討した、とマッカーシーHCは明らかにしている。「十分な時間をかけて手当てをしても効果が出ないなら、IR入りも必要だとドクターは考えていた。医療スタッフのおかげだし、本人もリハビリをよく頑張ったし、テッド・トンプソン(GM)もよく我慢してくれた。IR入りさせなかったのは、まちがいなく正しい判断だった」
- (ウッドソンが本調子に戻っても)正パントリターナーを確保できたと思うかと聞かれ、「そうだといいね」とCBブラックモン。マッカーシーHCは、「ウィル・ブラックモンが2つもタッチダウンを決めたことを喜ぼう。今日はそこまでだ」と明言を避けた。
- パッカーズのパントおよびキックオフのリターンTDは、パンサーズ戦のCBトラモン・ウィリアムズに続いて今季2つめ。異なるリターナーがそれぞれタッチダウンを挙げたのは、優勝した1996年シーズン(WRデズモンド・ハワード、WRドン・ビービー)以来のこと。
- レイダーズのプロボウルパンター、シェーン・レクラーがリターンTDを許したのは、NFL8年目でこれが初めて。
- Kメイソン・クロスビーはFGを2本(43ydsと52yds)失敗したが、心配はしていないとコーチ陣は主張している。「彼は今後長くNFLでやっていけると思うし、それはここウィスコンシン州グリーンベイだ。失敗から学んでいくだろう」とマッカーシーHC。ストックSTコーチは、「心配はしていない。52ydsの方は、誰にとっても大変な距離だ。43ydsの方は、相手キッカーも44ydsを失敗してるし」とかばっている。Kクロスビー本人によると、43yds失敗は軸足がしっかり固定できず、キックが低くなってしまったとのこと。
- 第4QのTDドライブでQBファーヴが笑いながらプレーしていたのは、DTウォーレン・サップのせいらしい。RTタウシャーは、「あいつは毎回こちらのプレーを言い当ててみせるんだ。僕はジョークを言ってるわけじゃない。6、7、8プレー連続ぐらいだよ。『ボールは左に行くぞ』と言って、プレーの名前まで。なぜこんなことが起きるのか、これは対策をとらなきゃいけないと思うよ。起こってほしくないことだ」と振り返っている。
- パッカーズは今季これでAFC西地区相手に全勝となった。AFC戦を全勝したのは、1970年のNFL/AFL合同以来、1995年(AFC中部相手に4勝)に続いてわずか2回目。過去3年間のパッカーズはAFC相手に2勝10敗と大きく負け越していた。
- QBブレット・ファーヴはこれで通算61178ydsパッシングとなり、ダン・マリーノの持つNFL記録にいよいよあと183ydsと迫った。(この試合のハイライトビデオ)
- ヤーデージもキャリー回数も自己最多だったRBライアン・グラントは、実質エースに昇格して7試合で4回目の100yds超ラッシングとなった。(ハイライトビデオ)
- わずか2キャッチで100ydsを稼いだWRグレッグ・ジェニングスはこれで1キャッチ平均17.7ydsとなり、NFL3位に。11TDレセプションはNFL4位タイ。今季QBファーヴは40yds以上のTDパスを6回投げているが、そのうち5回がジェニングス。