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Notebook: インサイドからもっとプレッシャーを
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月12日
- LTチャド・クリフトンの負傷は右肩の捻挫。おそらく金曜までは練習に参加できないが、ラムズ戦出場は問題ないはず、とマッカーシーHC。ふくらはぎを痛めたCBジャレット・ブッシュも、おそらく金曜まで練習参加しないだろうとのこと。
- 目を負傷したLBニック・バーネットは専門医の診察を受けるが、深刻なものではなさそうだ、とマッカーシーHC。また、QBブレット・ファーヴ(ヒジ)もCBウッドソン(つま先)も、さいわいケガを悪化させることなく試合を終えることができた。
- 先制の6ydsTDランについて、RBライアン・グラント。「僕のチャンスは1回しかないと思ったんだ。優秀なレシーバーが揃っているからね。ランでTDを決めるチャンスは1回しかないから、なんとしてもエンドゾーンに押し込もうという感じだった。ラインはしっかり穴を開けてくれて、僕も自分の仕事ができた」
- 今回のRBグラントは今季出場した12試合で最も多くタックルをかわした、とフィルビンOCは振り返っている。「我々は(DLに穴を開けて)彼をセカンドレベルまで進ませ、(ミスタックルが多いと予想していたので)むこうにタックルさせたかった。ライアンはパッドを下げてハードに走り、タックルを破ってくれた」
- シーズン前半と比べてフルバック陣の出番が増えてきている。最近FBクーンの評価が上がってきたことに刺激されたのか、今回はFBコーリー・ホールが好ブロックを連発した。「今回のコーリー・ホールは今年のベストパフォーマンスだった。ランゲームで6回もノックダウンがあった。コーリーは非常に高いレベルでプレーした」とマッカーシーHCは賞賛している。
- 先発出場したRGジュニアス・コストンについて、「しっかりした内容だったが、久しぶりのフル出場、という感じもあった。後半はフットワークがよくなかった」とマッカーシーHC。両ガードについては、依然として3人の競争であるとのこと。
- 第4Q途中で退場したクリフトンに代わって1シリーズ左タックルを務めたダリン・カレッジについてフィルビンOCは、「いい仕事をした。8プレーか9プレーで、多くはないが、しっかり仕事をしていた」
- このところのラン攻撃向上により、1試合あたりのラッシングはNFL23位の92.5yds、1回平均はNFL19位の3.9ydsまで上昇してきている。前半終了時は1試合平均72.1yds(最下位)、1回平均はわずか3.3yds(30位)だった。その後の5試合でここまで浮上したことになる。
- 今回は珍しくラインバッカーやセーフティのブリッツが多めだったが、新しいスキームを試そうとしているわけではない、とマッカーシーHC。下記のようなインサイドからのプレッシャー不足を補う意図もありそうだ。
- 2試合連続でサックなしに終わったDL陣の働きについて、ロバート・ナンDTコーチ。「今回はランを止めることが主な目標であり、それは達成できた。彼らはランに対して非常にいいプレーをした。ただ、パスラッシュではもっとインサイドからプレッシャーを生み出さねばならない。ここ数週はそれができていない。アーロン(キャンプマン)とカビーア(バジャ=ビアミラ)はアウトサイドからよくプレッシャーをかけたし、LBたちのブリッツもよい仕事だった。しかし、インテリア・ラインマンたちがもっとプレッシャーをかけなければ」
- インサイドからのパスラッシュを担うのは主にDEカレン・ジェンキンズ(パスシチュエーションではDT)とDTコーリー・ウィリアムズだが、DTコールとDTジョリーが戦線離脱してからはどうもパッとしない。「彼らはサック数が伸びないことに焦ってしまい、サックと同じぐらい重要なプレッシャーをかける仕事を見失いがちなのが現状だ。サック数というのは過大評価されている。ちゃんと仕事をしていれば、数字は後からついてくる。もっとプレッシャーをかけるだけの力は十分あるのだ」
- DBはロースターに9人しかいない年も珍しくないが、今回のレイダース戦では10人いるDB全員をアクティブ登録した。10人登録は過去2年で初めてのことだが、今後も若手をローテーション起用するために続けていきたい、マッカーシーHCは語っている。そのあおりで45人枠から外れたのがRBブランドン・ジャクソンで、別にケガをしたわけではなかった。
- 11勝2敗のチームが12月にもなってこのようなローテーション起用をするのは異例だが、若手CBたちの実力が似通っているので、いっそのことオープンな競争にしてしまおうということかもしれない。「若手選手たちに大きな差がないんだ。それぞれが、勝利に貢献できる潜在能力があることを、これまでに示してきている。キャンプ終了時にはブッシュが3番手CBの座を確保していた。しかし彼ら若手は、できるだけフィールドに出しておきたい優れたアスリートだ。優秀なレシーバーを相手に経験を積ませるほど、成長のチャンスが得られる」とショッテンハイマーDBコーチ。
- 今後CBウィル・ブラックモンにパントリターンを完全に任せるのか、という質問に対しマッカーシーHCは、「パントリターン・ユニットの一員であるのは間違いない。彼とウッドソンの2人を使い分けるのが、そもそもプレシーズン時点でのプランだった。ウッドソンには優れた判断力があり、ブラックモンには若い才能がある。今後も、フィールドポジションなど状況に応じて、2人を使っていくだろう」
- 結果的にQBファーヴが最後まで出場することになったが(もう一度オフェンスが来たらノールが出場の予定)、もしQBアーロン・ロジャース(ハムストリング)が元気だったら早く交代させただろう、とマッカーシーHC。
- レイダーズのDEデリック・バージェスがQBブレット・ファーヴを2回ヒットしたうち、第3Qのものは不必要なヒットだった、とマッカーシーHCは批判している。RBグラントにショートパスを通した直後、DEバージェスがQBファーヴの足元に突っ込んだのだ。「低いところを狙った。それは明らかだ。不必要なヒットだった」