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Packers 38 - 7 Raiders
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月10日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Raiers (4-9) |
0 |
7 |
0 |
0 |
7 |
Packers (11-2) |
0 |
14 |
17 |
7 |
38 |
-7℃と今年最も気温が低いランボーフィールド。試合最初は陽が出ていたがしだいに雲が厚くなり、第3Qには小雪が舞った。前半は何度も得点機を逃したパッカーズだが、後半にはターンオーバーも活かして大量点を挙げ、3年ぶりの地区優勝を決めた。
パッカーズは前半は敵陣30以内に4回進んで3回得点できず、逆に前半最後にTDパスを許して7点リードでハーフタイムへ。しかし後半最初のドライブで3点を挙げると、ビッグプレーを次々に決めて大量リード。ディフェンスはラン・パスとも隙を見せず、危なげなく逃げ切った。今季最多の29回156ydsを走ったRBグラントに加え、プレシーズン以来のパントリターナーに復帰したCBウィル・ブラックモンが2つのタッチダウンを決めてチームに勢いがついた。
第1Q レイダーズはQBマカウンのドローで1stダウンを取ってパント。GB陣14からのパッカーズは、RBグラントの12ydsラン、TEリーへの11ydsパスなどでOAK陣26まで進むが、4thダウン4を失敗して得点ならず。レイダーズはRBファーガスのランが出てGB陣に入るが、4thダウン1でこちらもギャンブル失敗。GB陣49からのチャンスにパッカーズは、TEリーへの10ydsパス、RBモレンシーへのスクリーンなどでOAK陣30まで進むものの最後はインターセプト。レイダーズはホールディング反則が響いて3&アウト。
第2Q 相手パントミスでOAK陣47からのパッカーズは、RBグラントへの5ydsスクリーン、WRドライバーへの11ydsパス、TEリーへの5ydsパス、WRドライバーへの7ydsパス、RBグラントのラン3回でゴール前に迫ると、最後もRBグラントの6ydsTDランでようやく先制。レイダーズは反則2回が響いて3&アウトに終わると、CBブラックモンの57ydsパントオフリターンTDが飛び出す。OAK陣28からのレイダーズは、最初のロングパスをCBアル・ハリスがインターセプト。パッカーズはWRドライバーへの20ydsパスでOAK陣に進むが、43ydsFGは失敗に終わる。残り1分08秒、レイダーズはWRドワイトへの22ydsパスとWRポーターへの20ydsパスで初めて得点圏に進み、最後はWRポーターへの25ydsTDパス成功。
第3Q パッカーズは3ダウン18からWRジェニングスへの20ydsパス、WRロビンソンへの37ydsパスでOAK陣に進み、44ydsFG成功。レイダーズが3&アウトのあと、パッカーズ最初のプレーでWRジェニングスに80ydsTDパス成功。レイダーズはラフィングザパサー、WRカリーへの29ydsパスで一気にFG圏内に進むが、44ydsFGは失敗。パッカーズはRBグラントの13ydsランの後が続かずパント、しかしレイダーズのパントリターナーのWRドワイトがファンブルし、エンドゾーンでCBブラックモンが押さえてタッチダウン。レイダーズは3rdダウン1が取れずパント。OAK陣43からのレイダーズは最初のプレーでSSビグビーがインターセプト(リターンTDは反則で取り消し)。パッカーズはRBグラントの26ydsランでOAK陣に進んで最終Qへ。
第4Q パッカーズは反則とロスタックルが響き、52ydsFGは失敗に終わる。レイダーズはQBマカウン負傷のためQBウォルターに交代。WRカリーへの19ydsパスでGB陣に入るが、4thダウンギャンブルは失敗に終わる。パッカーズはRBモレンシーの6回連続ランの後、TEリーへのパスが46ydsのタッチダウンに。レイダーズはRBジョーダンの7ydsラン、2ミニッツ明けにWRヒギンズへの5ydsパスで1stダウンを更新するがそこまで。
- QBブレット・ファーヴは15/23、266yds、2TD、1INTでレーティング115.5。寒さのため序盤は調子が出なかったが、早いタイミングのショートパスを丁寧に通した。被サックゼロだったのも大きい。
- 先発RBライアン・グラントはキャリア最高の29回156yds(平均5.4yds)・1TDとタフに走って、勝利の原動力となった。レイダーズのラン守備(NFL30位)も悪く、OL陣が大きな穴が次々と開けた。
- なぜかRBブランドン・ジャクソン欠場(試合直前にケガでもしたのか)のため、控えはRBモレンシーのみ。大差がついた終盤に7回23yds(平均3.3yds)。
- WR陣ではグレッグ・ジェニングスが2回100yds、1TD。ドナルド・ドライバーが3回38yds、ジェームズ・ジョーンズはキャッチなしに終わり、WRロビンソンは1回37yds。
- チーム最多キャッチはTEドナルド・リーで、ダメ押しの46ydsTDキャッチを含む4回71yds。
- OL陣はLGジェイソン・スピッツ、RGジュニアス・コストン。大差がついた第4Q半ばにはLTチャド・クリフトンを下げてダリン・カレッジを左タックルに入れた。ラン攻撃も今季最高の179ydsを挙げて申し分なし。パスプロではサックこそ許さなかったものの、投げた直後にQBファーヴがヒットされることが多く、必ずしもよくはなかった。
- トータルオフェンスはレイダーズ233ydsに対しパッカーズが445ydsと2倍近くを稼いで圧倒。
- 3rdダウン成功率は6/12の50%。レイダーズは3/13でわずか23%。タイムオブポゼッションはパッカーズ33分14秒。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第1Qのインターセプトだけ。QBファーヴが浮かせたパスのタッチが悪く、WRロビンソンが弾いたパスをSシュワイガートに地面ぎりぎりですくわれてしまった。奪ったターンオーバーは3つで、最初がCBハリスのロングパスインターセプト。2つめはFSコリンズが弾いたパスをSSビグビーがインターセプト。3つめは相手パントリターナーをDEハンターがファンブルさせ、エンドゾーンに転がったボールをCBブラックモンが押さえた。
- パス守備はQBマカウンとQBウォルターを合わせて12/23、148yds、1TD、2INTのレーティング50.6に封じ込んだ。前半最後のTDパスは、完全に前に回りこんだCBアル・ハリスがインターセプトしようとするところを、後ろからWRポーターにうまく捕られてしまった。
- 2試合連続でサックゼロに終わったが、先週と比べればまずまずプレッシャーはかけていた。
- ラン守備が28回85yds(平均3.0yds)と強力ラン攻撃をよく止めたのが勝因の1つ。
- 第2Q途中からFSアーロン・ラウスがFSニック・コリンズに代わって出場。ケガではなくすぐにコリンズが復帰したので、テスト的なローテーション起用か。後半にはFSコリンズが肩のケガのため一時交代してすぐ復帰。
- 反則は9回84ydsと多かった。第3QのSSビグビーのINTリターンTDが、DEジェンキンズのアンネセサリーラフネスのため取り消しになったのは微妙な判定だった。
- 先週問題の多かったキックオフカバレッジチームは7回平均16.6ydsとよく頑張った。
- Kメイソン・クロスビーは3本蹴って1本しか成功できなかった。第1Qには44ydsFGを蹴らせてもらえず、4thダウン4でギャンブル(失敗)。第2Qには43ydsFGを失敗、第3Qには44ydsを成功したが、第4Qには52ydsを失敗。
- パントリターンはCBウッドソンに代わってCBウィル・ブラックモンが担当し、第2Qには見事な57ydsリターンTDを挙げた。ビデオでは明らかに足が外に出ていたが、判定ミスに救われた。
- キックオフリターンはWRコーレン・ロビンソンが2回平均15ydsとふるわず。
- ケガ人は以下のとおり。
- LBニック・バーネットが第2Q最後のTDドライブで目を負傷して退場したが、後半最初からぶじ復帰。
- FSニック・コリンズは第3Qに左肩を負傷して退場するが、すぐに復帰したようだ。
- CBチャールズ・ウッドソンは第4Q残り11分あたりで退いた。もともとつま先が悪いので、ヘッドコーチの判断で温存したとのこと。
- LTチャド・クリフトンが第4Qに退場したのは、肩を負傷してX線検査を受けたためらしい。もともとヒザが悪かったが、今回はすねも蹴られて痛めている。今のところ心配なケガ人は彼ぐらいか。
- アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース、RBジャクソン、WRボディフォード、TEフランクス、LGバーバー、DTジョリー、DTミューア、LBホワイト。
- 新社長就任の決まったマーク・マーフィがランボーフィールドを訪れ、暖かいボックス席でなく、夫婦でスタンドに座ってファンと共に応援していた。
- 試合終了直後に、パッカーズ公式ショップでは早くも地区優勝記念グッズが発売されている。