グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年3月11日
火曜午後4時(米東部時間)NFLは新年度に入り、FA/トレードが解禁となった。今は3日間の事前交渉期間が設けられているため、解禁前に契約延長したWRコブやRTブラガも、他球団からのオファーを見た上で選べるメリットがあった。今年のNFLのサプライズはFA契約よりもトレード連発の方だった。
- RTブライアン・ブラガが正式にサイン。総額$33.75ミリオンの5年契約(年平均$6.75M)とのこと。「パッカーズは年$7Mは出すつもりはない」と事前に報じられていたが、結果はそのとおりになった。WRコブとおなじく、あきらかにホームタウン・ディスカウント。
- CBデヴォン・ハウスはジャガーズとの契約に合意。4年総額$25ミリオン弱とのこと。パッカーズとの金額の開きは大きく、チームは早いうちに再契約を断念していた。ジャガーズのドゥウェイン・ウォーカーDBコーチは、ハウスがニューメキシコ州立大にいたときのヘッドコーチ。先発経験の少ないハウスにこの契約は驚きだが、来年パッカーズは補償ドラフト指名権として4巡あたりがもらえるのでは。
- 次の焦点はCBトラモン・ウィリアムズの引き留めなるか。彼は現地火曜夜の時点でセインツを訪問中。ニューオーリンズは彼の故郷にほど近く、パッカーズ残留を悲観視する見方が増えてきている。彼が退団した場合、3番手CBまで(シールズ、ヘイワード、ハイド)はまずまずだが、4番手がディミトリ・グッドソンになってしまう。しかもヘイワードは本来スロットが得意のタイプでアウトサイドが心許ない。デプスの重要なポジションだけに、FAかドラフト上位での補強が必須となりそうだ。
- ILB A.J.ホークはベンガルズと2年契約。金額は不明。シンシナティは故郷オハイオ州センターヴィルから50kmほどで、彼の地元といっていい。CBハウスと違って解雇選手なので、補償ドラフト指名権の計算には関係ない。
- 以下の3選手が制限つきFAだったが、パッカーズはOLバークレーとSリチャードソンにしか"Qualifying Offer"を行わなかった。最近は規定の金額がどんどん上がり、今年の最低額オファーは$1.54ミリオン(4年目選手の最低額は$66万ドル)。RFA選手は他球団とFA交渉ができるが、パッカーズはそのオファーにマッチすることで引き留めが可能だ。
- WRジャレット・ボイキンにパッカーズは"Qualifying Offer"せず。昨季は4番手WRながらわずか3キャッチに終わり、49回681yds・3TDだった2013年とくらべて評価も暴落してしまった。無制限FAとなったWRボイキンはパンサーズ訪問を予定している。
- OLドン・バークレーには$1.54ミリオンの最低額オファー。18試合の先発経験があり、OLのほとんどをこなせる貴重な控えなので、引き留めは当然。
- Sショーン・リチャードソンも最低額オファーで$1.54ミリオン。彼クラスならばオファーをせず無制限FAにしたうえで安く再契約する手もあったが、首脳陣の評価が意外に高いのか。
- Exclusive-Rights Free Agent だったRBドゥワン・ハリスにパッカーズはオファーをせず、退団が決まった。ERFA(NFL経験2年以下で契約が切れる選手)には最低額オファーをするだけで引き留めが可能。それさえしないのは、在籍選手を解雇するのと同じようなものだ。昨季は3番手RB兼キックオフリターナーを担当したが、リターンは散々な出来で、プレーオフではアクティブ登録もされなかった。RBとしても首脳陣から見切られてしまったということだろう。
- おなじくERFAのSクリス・バンジョーにはオファーを行い、事実上残留が決まった。
- NFL.comのイアン・ラポポートによると、「B.J.ラジは複数球団からのオファーを検討中。残留を望んではいるが、確実ではない」とのこと。
- 月曜に正式サイン(写真)したWRランドール・コブが電話会見を行った。
- パッカーズ残留を決心したとき、他球団からのオファーがすでに5つ来ていて、もう1つも来るのを待っている状態だった。
- 「退団の可能性もあると覚悟はしていたけど、けっきょくのところ自分の気持ちはグリーンベイにあった。ここにいたいのだと僕にはわかっていた。契約をまとめられて本当にうれしい」
- 「WRグレッグ・ジェニングスやWRジェームズ・ジョーンズに相談はしなかったけど、移籍後の彼らのことは見てきた」
- チーム最高給WRとなったプレッシャーについて。 「それはとくに感じない。コントラクトイヤーだった昨年の方がプレッシャーを感じた」
- 契約に至るまでのストレスについて。 「たぶん先週がいちばんキツかった。間違った情報がいっぱい出て、それを元に批判されるのがね。僕は一歩離れなければならなかった。ツイッター等から離れてネガティブなことを読まないようにし、今の状況を正しく認識することに集中した」
- 「何度も言ったことだけど、アーロンは史上最高のQBになると思う。彼と一緒にプレーしてその伝説の一部になり、彼がもう1つリングを獲得するのを助ける・・・。その偉業に参加できるのは幸運なことだし、そうした機会を楽しみにしている」
- 「マッカーシーHCとコーチングスタッフは、非常にクリエイティブに、僕の能力を最大限に活用してくれていると思う」
- 2011年までパッカーズの先発センターを務めたスコット・ウェルズがラムズから解雇。移籍後はケガに苦しみ、また年齢あってか、昨季のプレー内容は芳しくなかった。(ProFootballFocusの評価は-29.7で全センター中最下位)