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Notebook: RBレイシーはヒザに痛み
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月16日
土曜に現地シアトルで練習を行うため、パッカーズ関係者が屋内練習場を物色しているところ。今季はロード成績がイマイチ(4勝4敗)だったこともあり、今回はホームとできるだけ同じパターンで練習して疲労が残らないよう金曜移動を選んだ。
- パッカーズは木曜の練習に全員参加。そのうちQBロジャース(ふくらはぎ)、RBレイシー(ヒザ)、LGシットン(つま先)、DEボイド(ヒザ)は部分参加だった。
- シーホークスは全員がフル参加だった。
- 先週と同じく、QBアーロン・ロジャース(ふくらはぎ)は練習序盤の記者見学の部分を休み、その後のチームドリルに参加した。
- RBエディー・レイシーはヒザの問題のため部分参加にとどめた。 「日曜の出場は問題ない。ただヒザに痛みがあったので、私の方がナーバスになって途中でやめさせただけだ」とマッカーシーHC。
- キャンプ中から行ってきたことだが、今週は大音量の人工クラウドノイズ下で練習を行っている。開幕週の対戦でも、ハンドシグナルを使ったオフェンスのコミュニケーション自体はなにも問題なかったという。
- QBロジャース不在時はQBマット・フリンがオフェンスを指揮するが、QBロジャースに似せようなどとはしていないという。 「アーロンのようにプレーしようとするのは大きな間違いだと思う。自分が実戦でするように練習でもプレーし、誰かに似せようなどとはしない。フィールドではまずコミュニケーションをしっかり取るよう心がける。全員が僕の声を聞いてシグナルを見て、僕に慣れることができるように」
- ProFootballFocusによると、シーホークスのCBリチャード・シャーマンは8.5スナップに1回しかパスターゲットにならず、今季NFL最少。2位はCBダレル・リーヴィス(NE)の7.7。
- シーホークスのオフェンシブラインは先週のカウボーイズと比べるとかなり見劣りがする。しかしそれをすべてカバーしてしまうのがQBラッセル・ウィルソンの機動力と的確な判断力。おなじモバイル系でもQBキャパニックのような判断ミスが少なく、走りながらのパスがきわめて正確だ。もともとリード・オプション攻撃が苦手なパッカーズだけに、QBウィルソンとRBリンチの組み合わせは厄介きわまりない。
- QBウィルソンは今季849yds(平均7.2)走っており、QBキャパニックを210yds上回ってQB中1位。リード・オプションからのランだけでなく、スクランブルも非常に上手い。とくにチームが劣勢のときに彼のランが爆発する。リードしているときは70回346yds(平均4.9)、リードされているときは34回348yds(平均10.2)。
- 身長180cmのQBウィルソンだが、その低さを補う技の1つがパンプ・フェイク。ポケットからのパスではパンプ・フェイクを先に入れることで巨漢DLたちを先に飛ばせ、ウィンドウを作り出してしまう。もっと厄介なのがスクランブル中のパンプ・フェイク。目の前に迫ったパスラッシャーが彼のフェイクでジャンプしてしまい、気がつくと彼が脇を走り抜けている。
- QBウィルソンのパンプ・フェイクについてLBクレイ・マシューズ。 「ジャンプしないことだ。ケヴィン・グリーン(元OLBコーチ)にもよく言われたよ。とにかく走り続けること。自分をそのように鍛え、習慣にしてしまうしかない」
- シーズン前半に最下位だったラン守備がバイウィークのアジャストメントで劇的に改善したのは既報どおり。マシューズのILB起用、ILBバーリントンの先発昇格とILBホーク降格、といった変更だ。コーチたちのコメントから、この改革はマッカーシーHCの主導によるものだったことがあきらかになっている。
- 第8週NO戦では、RBマーク・イングラムにラン24回172yds(平均7.2)のキャリアハイを許して完敗。基本的にディフェンスはケイパースDCに任せているマッカーシーHCだが、ここで堪忍袋の緒が切れたのは想像に難くない。
- マイク・マッカーシーHC。 「バイウィークに我々はチームのすべてを見直した。ディフェンスに関しては4つか5つのトピックを見出し、私とドムで話し合った。3つの点で修正が必要ということになり、その方向でディフェンスのスタッフが改革を実現してくれた」
- マッカーシーHCの介入は何も問題ないとドム・ケイパースDC。 「いいかい、優れたオフェンスのコーチはディフェンスのこともよく知っているものだ。その逆も言える。逆サイド(オフェンス)にあれだけのエクスパートがいれば、できるだけ知恵を借りたいと思うのが当然だよ。マイクはいつも、いろいろと意見をくれる。素晴らしい上司だし、そのことに感謝している」
- バイウィーク休暇から戻ると、マッカーシーHCは最初のチームミーティングでディフェンス改善の重要性を話したという。 「具体的な話には触れなかった。コーチ・マイクはドムに任せている。ディフェンスのミーティングに顔を出して力を誇示するようなことはしないんだ。マイクはドムになにか提示し、ドムが僕らに伝える。彼らはうまく協力していると思うよ。かならずしもそうでないチームは多いからね」とCBマイカ・ハイド。
- LBクレイ・マシューズはUSC時代、最終学年の途中までフルタイムのスターターでなかった。シーホークスのピート・キャロルHCは当時USCのヘッドコーチ。 「クレイは入学時に208ポンドしかなく、走る方もあまり速くなかった。強さもまだなかったが、フットボールを愛し、非常にハードにプレーした。残念なことに、彼がいかに優れた選手か見抜けなかったことは、私のUSC時代の最大の過ちの1つだ。もっとずっと早く分かっていなければいけなかった」