グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2014年11月10日

Packers 55 - 14 Bears

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Bears (3-6) 0 0 7 7 14
Packers (6-3) 14 28 6 7 55

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ランボーフィールドの天気は曇り、気温1℃とかなりの冷え込み。11日がベテランズ・デーということで、人文字をふくめてさまざまな催しが行われている。

試合は序盤からパッカーズが攻守に好調で、元気のないベアーズを圧倒した。オフェンスは相手DB陣のミスにも助けられ、前半7シリーズ中6シリーズでTDパスを決めて42連続得点。ディフェンスはパント、インターセプト、パント、パント、ギャンブル失敗、ギャンブル失敗、ファンブルリカバーで前半無失点。42-0としてハーフタイムで勝負を決めてしまった。

第3Q半ばにはQBロジャースとケガ人たちを下げる余裕。ディフェンスも第3Q末から主力を下げている。

◆ ◆ ◆

心配されたQBロジャース(ハムストリング)の動きはまったく問題なく、5人のレシーバーに6TDを投げる完璧な出来だった。負傷中の両ガードもぶじ出場して大量得点に貢献。OL陣のパスプロテクションが素晴らしく、被サックもゼロだった。

ディフェンスではクレイ・マシューズを先発ILBで起用したのがバイウィーク明けのサプライズ。サックにロスタックルにカバレッジに大活躍だった。OLBニック・ペリーがマシューズに代わって先発、ILBラティモアはなんとインアクティブだった。

大きなケガ人はなかった模様。微妙だったケガ人は全員出場できた。OLBニック・ペリーが後半にどこかを痛めて退場したがすぐに復帰している。

第1Q

  • CHI陣06 : RBフォーテイの4ydsラン、WRジェフリーへの9ydsパス、WRモーガンへの11ydsパスで連続1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン16、WRジェフリーへのパスは10yds止まり。
  • GB陣29 : 3rdダウン1からRBレイシーの4ydsランで1stダウン。WRコブへの21ydsパス、WRネルソンへの14ydsパスでFG圏内へ。5ydsランとTEクウォレスへの6ydsパスでゴール前09へ。WRネルソンへの5ydsパスなどで3rdダウン4、RBレイシーへのパスは1yd足りず。4thダウン1のギャンブルでTEボスティックへTDパス成功
  • CHI陣20 : ロングパス失敗のあと、TEベネットへのパスをSハイドがインターセプト
  • CHI陣23 : WRアダムズへの10ydsパス、RBレイシーの3yds、FBクーンの6ydsランで3rdダウン1、TEクウォレスに4ydsTDパス成功
  • CHI陣15 : 3rdダウン4からWRマーシャルへの12ydsパス、GBイリーガルユースオブハンドで連続1stダウン。CHIディレイなどで3rdダウン12、サック(LBマシューズ)でパント。
  • パス失敗とRBレイシーのノーゲインで第2Qへ。

第2Q

  • 3rdダウン11、WRネルソンへのロングパスが73ydsのタッチダウンに
  • CHI陣19 : ロングパス失敗、クイックパスが1yd止まりで3rdダウン9、パス失敗で3&アウト。
  • GB陣46 : RBスタークスの4ydsラン、WRネルソンへの10ydsパスでCHI陣へ。WRネルソンへ40ydsTDパス成功
  • CHI陣26 : RBフォーテイの13ydsラン、WRジェフリーの8ydsランとGBアンネセサリーラフネスで連続1stダウン。WRジェフリーへのクイックパス8yds、4ydsランでFG圏内へ。RBフォーテイの4ydsラン、15ydsパスでゴール前06へ。3rdダウン4はTEベネット落球、4thダウン4はパスが通らずギャンブル失敗
  • GB陣05 : RBレイシーの2ydsラン、WRコブへの29ydsパス、RBレイシーの16ydsでCHI陣へ。GBホールディング、TEロジャースへの2ydsパスのあと、RBレイシーへのスクリーンパスが56ydsのタッチダウンに
  • CHI陣23 : 3rdダウン5、TEベネットへのパスが37ydsゲインしてGB陣へ。WRウィリアムズのエンドアラウンドが-8ydsロスなどで3rdダウン18、TEベネットへのパスは8yds止まり。4thダウン10はサック(Sバーネット)に終わる
  • GB陣44 : RBスタークスの-3ydsロスで2ミニッツ。ロングパスをCHIパスインターフェアでゴール前07へ。
  • CHI陣10 : 残り1分42秒。WRマーシャルへの14ydsパス、WRジェフリーへの13ydsパスで連続1stダウン。OLBペッパーズがサック&ファンブルフォース&リカバー
  • CHI陣32 : 残り1分02秒。3rdダウン6からWRネルソンへの10ydsパスで1stダウン。連続パス失敗で3rdダウン10、WRコブへ18ydsTDパス成功
  • CHI陣14 : ニーダウンでハーフタイム。

第3Q

  • GB陣23 : RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン10、WRコブ落球で初パント。
  • CHI陣15 : 3rdダウン14、ランプレーは9yds止まりで3&アウト。WRボイキンがパントをブロック
  • CHI陣08 : パス失敗とRBレイシーの6ydsランで3rdダウン2、WRコブへのパスは通らず。20ydsFG成功
  • CHI陣25 : RBフォーテイへの7ydsパスと5ydsランで1stダウン。GBアンネセサリーラフネスのあと、3rdダウン7からWRマーシャルに45ydsTDパス成功
  • GB陣20 : QBマット・フリン登場。RBレイシーのラン2回で3rdダウン3、ロングパスをCHIインターフェアでCHI陣へ。52ydsFG成功で3点追加
  • CHI陣17 : WRマーシャルへの3ydsパス、WRマーシャルへの13ydsパスで1stダウン。3rdダウン8、TEベネットへのパスは通らずパント。
  • GB陣36 : RBスタークスのラン2回で3rdダウン1、ランが止まって3&アウト。
  • CHI陣18 : WRマーシャルへの9ydsパスと3ydsランで1stダウン。

第4Q

  • WRジェフリーへの22ydsパス、GBホールディングでGB陣へ。WRマーシャルへの9ydsパス、WRホームズへの11ydsパスでFG圏内。スクリーンパスをCBヘイワードがインターセプト、そのまま82ydsリターンしてタッチダウン
  • キックオフをWRウィリアムズが101ydsのリターンタッチダウン
  • GB陣17 : RBハリスの5yds、9yds、4ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、投げ捨てでパント。
  • CHI陣41 : QBジミー・クローセン登場。ラン2回で1stダウン。4thダウン4、サック(ILBバーリントン)で終了。
  • GB陣49 : RBハリスのラン3回で1stダウン。FBクーンの5ydsラン、RBハリスの10ydsラン、FBクーンの7ydsランで2ミニッツ。FBクーンのランが2回止まったが、4thダウン1はRBハリスのランで1stダウンを取って試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Bears
Points 55 14
     
Total Yards 451yds 311yds
First Downs 21回(ラン6・パス13・反則2) 21回(ラン5・パス12・反則4)
     
Rushing  132yds(32回・平均4.1)  55yds(24回・平均2.3)
     
Passing  319yds(19/32・6TD・0INT)  283yds(23/40・1TD・2INT)
Sacked 0回 4回18yds
Passer Rating 132.7 67.0
     
3rd Down Efficiency 6/13 (46%) 3/12 (25%)
     
Turnovers 1回 (INT0/FUM1) 3回 (INT2/FUM1)
     
Field Position 自陣41yds 自陣19yds
Punt 3回40.3yds(ネット36.0yds) 4回42.8yds(ネット38.8yds)
Kickoff Return 1回20yds 10回平均28.8yds
Punt Return 2回平均8.0yds 2回平均6.5yds
Field Goals 2/2 0
     
Penalty 5回50yds 11回163yds
Time of Possession 29分41秒 30分19秒

3rdダウン成功率はパッカーズが6/13の46%。ベアーズは3/12の25%。

オフェンスの犯したターンオーバーは1回。

  • 第2Q末、敵陣エンドゾーン手前でWRコブが腕を伸ばそうとしてファンブル。まだ距離があったのに軽率な判断だった。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは3回。

  • 第1Q、SハイドがTEベネットへのパスをインターセプト(キャリア初)。しっかりカバーしながらQBをよく見て、高いパスをナイスキャッチした。(ビデオ
  • 第2Q残り1分、OLBペッパーズが右OTをぶち抜いてサック&ファンブルフォース&リカバー。1人ですべてやってしまった。(ビデオ
  • 第4Q、RBフォーテイへのスクリーンパスがラインマンの頭に当たり、CBヘイワードがイージーなインターセプト。そのまま左サイドライン際を駆け上がって82ydsのタッチダウン。(ビデオ

先発QBアーロン・ロジャースは18/27、315yds、6TD、0INTでレーティング145.8と完璧な出来。WRコブの落球やファンブルがなければパーフェクトレーティングの可能性もあった。

  • 心配されたハムストリング負傷の影響はとくに感じられなかった。ラッシュをかわして右に流れながら投げるプレーも(多少スピードは落ちているのかもしれないが)しっかり投げることができていた。
  • ハイライト映像はこちら
  • QBスクランブルはなし。走らないというより、待っている間に誰かがフリーになるので走る必要がなかった。
  • 6TDパスはキャリアベストタイ。また、前半だけで6TDパスはNFL史上最多タイ。1969年レイダーズのQBダリル・ラモニカ以来45年ぶり。
  • 第3Q半ばからQBマット・フリン登場。ほとんどはハンドオフで、パスは1/5の4yds。

チームラッシングは32回132yds(平均4.1)。

  • 先発RBエディー・レイシーは14回50yds(平均3.6)。レシービングは3回68yds・1TD。第2Qにはスクリーンパスで56ydsのタッチダウン(ビデオ)。ブロッカーを待つタイミングのよさにくわえ、左に切れ上がるビジョンが素晴らしかった。最後はレシーバーたちに囲まれながらエンドゾーンへ。
  • RBジェームズ・スタークスは5回10yds(平均2.0)。
  • RBドゥワン・ハリスはガーベッジタイムに登場し、8回52yds(平均6.5)と今季ベストの働きだった。
  • FBジョン・クーンは5回20yds(平均4.0)。試合最後には彼のキャリーを催促するようなクーン・コールが起こった。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは6回152yds、2TD。第2Qの73ydsTDキャッチはパンサーズ戦の先制TDと似た形(ビデオ)。CBとSのコミュニケーションミスか。直後の40ydsTDパスも相手のカバレッジミスだが、足を残す技術がさすが。(ビデオ
  • WRランドール・コブは4回72yds、1TD。前半2ミニッツにはワンハンドのスーパーキャッチTD(ビデオ)。直前のシリーズではゴールライン直前でファンブルロストしていただけに、汚名返上のビッグプレーだった。
  • WRダヴァンテ・アダムズは1回10yds。今回はダブルTE隊形の多用で出番が減った。
  • 第1シリーズのほとんどはTEクウォレスとTEロジャースのダブルTE隊形。しめくくりがTEボスティックへのTDパスだった。
  • 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回10yds、1TD。(ビデオ
  • TEリチャード・ロジャースは2回6ydsのみ。
  • TEブランドン・ボスティックは今日唯一のキャッチが1ydのTDパスだった(ビデオ)。今季2キャッチ目が今季初タッチダウン。敵陣ゴール前での4thダウン1、2バック・3TEのラン隊形からのパス。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。

  • 試合前日にOTジャマーン・メレディスと契約してOLのデプスを強化した。詳しくは後述。試合にはアクティブ登録されなかった。
  • LGシットン(つま先)とRGラング(足首)はぶじ先発出場。点差が開いてQBが交代する際に彼らも退き、LGトレッター、RGレーン・テイラーの組み合わせに。第4Q半ばからはLTバクティアリも休ませ、LTトレッター、LGゲアハートの組み合わせをテスト。
  • JC・トレッターはこれが公式戦初出場。
  • パスプロテクションは申し分なく、今季初めてサックを許さなかった。
  • ランブロッキングは今ひとつ。RBレイシーやRBスタークスを十分走らせることはできなかった。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • クレイ・マシューズが右ILBで先発し、ILBホークとコンビを組んだ。パスシチュエーションでは右OLBからラッシュすることが多い。チーム最多のトータル11タックル、ロスタックル2回、サック1回、QBヒット1回。スペースでの動きが非常によく、思い切りがいい。(マシューズのハイライト映像
  • 右OLBはニック・ペリーが今季初先発。
  • いっぽうILBジャマリ・ラティモアが驚きのインアクティブだった。マシューズをILBで起用するためにはしっかり準備が必要なので、ラティモアのケガや不祥事ではないはず。
  • ILBブラッド・ジョーンズがアクティブ登録されたのはスペシャルチーマーとしての評価か。

パス守備はQBジェイ・カトラーを相手に22/37、272yds、1TD、2INTのレーティング68.8。

  • 3rdダウンロングが多かったこともあり、まずまず効果的なパスラッシュができた。サック4回18ydsの内訳は、第1QのOLBマシューズ、第2QのSバーネット、第2Q末のOLBペッパーズ(ファンブルリカバー)、第4QにはILBバーリントン。
  • パスカバレッジは全般によく、3rdダウンや4thダウンで勝負強い働きを見せてくれた。2INTの他にもINTできそうなパスが2回か3回あった。終盤にCBトラモン・ウィリアムズを下げてCBハウスを左サイドに入れてからはやや粗くなったか。
  • 第2シリーズ、Sマイカ・ハイドのインターセプトが試合の流れを決めたかもしれない。先制TD、インターセプト、2つ目のTDと畳みかけることができ、これで相手は元気がなくなった。
  • 3rdダウン成功率を25%に抑えることができた。
  • WRブランドン・マーシャルが45ydsTDをふくむ112ydsの稼ぎ頭。いっぽう、前回対戦で大活躍したTEマーテラス・ベネットは直前の負傷もあってか、ターゲット6回のうちキャッチわずか2回と精彩を欠いた。

ラン守備は24回55yds(平均2.3)と申し分ない出来。

  • 先発RBマット・フォーテイは17回54yds。(レシービングで3回27yds)
  • QBスクランブルやエンドアラウンドを含まない、RB陣の通常のランプレーは19回69yds(平均3.6)。
  • 相手を100ydsラッシング以下に抑えたのは今季初めて。
  • LBマシューズがWRクリス・ウィリアムズのエンドアラウンドを読んでハードヒットしたプレーは、相手が気の毒になるほどだった。(ビデオ
  • WRボイキンのパントブロックがパンターのファンブル扱いとなって公式記録上は-12ydsのランとなっている。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回20yds。TEロジャースは短く高いキックオフを落ち着いてフェアキャッチ。
  • パントリターンはWRランドール・コブが2回平均8.0yds。最長17yds。
  • Pティム・マステイのパントは3回平均40.3yds、ネット平均36.0yds。前回ベアーズ戦と合わせると17シリーズ連続パントなしだったが、第3Q最初にようやく出番が来た。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2回とも成功。20ydsと52ydsをしっかり決めた。
  • 気温が下がってきたこともあり、Kクロスビーのキックオフは1回もタッチバックにできず。
  • 第3Q最初の相手パントで、WRジャレット・ボイキンがパントブロック。相手ブロッカーをワンフェイクでかわしてインサイドに抜け、パンターが蹴る前に彼の足にボールが当たっていた。パンターは蹴るところまで行っていないため、ファンブル扱いに変更された。(ビデオ
  • 第4Q、KR/WRクリス・ウィリアムズに101ydsのキックオフリターンTDを許した。直前のINTリターンTDで長距離を走ったCBヘイワードは追いかけるスタミナが残っていなかった。キックオフカバレッジは10回平均28.8yds。パントカバレッジは2回平均6.5ydsと合格点。

反則は5回50yds。ベアーズの反則は11回168ydsと非常に多く、53ydsと34ydsのパスインターフェアも。

  • 第1Q : OLBペリーのイリーガルユースオブハンド。
  • 第2Q : Sクリントン=ディクスのアンネセサリーラフネス。RTブラガのホールディング。
  • 第3Q : LBマシューズがサックの際に頭をヒットしてしまいアンネセサリーラフネス。
  • 第4Q : CBハウスのホールディング。

ケガ人

  • 第4Q、OLBニック・ペリーが退場したが(負傷箇所不明)、次のシリーズで復帰。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、新加入OTメレディス、DTルーサー・ロビンソン、ILBラティモア、ILBブラッドフォード、CBグッドソン。微妙だったケガ人が全員出場でき、インアクティブ全員が元気な選手。
  • Sモーガン・バーネット(ふくらはぎ)は試合前日に"Probable"から"Questionable"にダウングレードされたが、ぶじ先発出場。
  • 試合前日、WRケヴィン・ドーシー(足)がインジャリーリザーブ入りしてロースター枠を空けている。

その他

  • 試合前日にOTジャマーン・メレディスと契約。2009年パッカーズに5巡指名されたものの1年目の開幕ロースターにさえ残れず、その後ビルズやバッカニアーズなど6球団を渡り歩いてきた。今季はコルツで右タックルとして17スナップに出場している。通算先発24試合のうち20試合はバッカニアーズ(2011・2012)でのもので、このときは左右ガードだった。身体能力が高く見栄えのするアスリートだが、不安定な選手。
  • 今回のゲームキャプテンは、WRコブ(オフェンス)、OLBペッパーズ(ディフェンス)、CBブッシュ(スペシャルチーム)の3人(写真)。パンサーズ戦もそうだったが、ペッパーズは古巣相手なので選ばれたのだろう。
  • 11日が「退役軍人の日」ということで、今週のNFLではさまざまな催しがおこなわれている。ランボーフィールドでは「THANKS YOU VETERANS」などの人文字がスタンドに浮き上がった(写真)。各席にボードが置かれた準備完了時の様子はこんな感じ
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