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Packers 27 - 24 Dolphins
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年10月13日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (4-2) |
7 |
3 |
7 |
10 |
27 |
Dolphins (2-3) |
3 |
0 |
7 |
14 |
24 |
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サンライフ・スタジアムの天気は晴れ、気温29℃。後半にディフェンスが崩れてリードを許したパッカーズだったが、見事に2ミニッツ・オフェンスを成功させて逆転勝ち。QBロジャースは通算100試合目を勝利で飾るとともに、フロリダ州で4戦目にして初勝利となった。
試合は前半がディフェンス合戦、後半は点の取り合い。パッカーズは第1シリーズで簡単に先制タッチダウンを挙げたが、前半で2つインターセプトを奪って20分以上ボールを保持しながらリードは7点どまり。後半に入るとドルフィンズが3シリーズ連続タッチダウンを奪ってついに逆転。パッカーズは残り4分強で4点差に追い上げ、最後のディフェンスをなんとか止めて、残り2分強、タイムアウトなし。QBロジャースが粘り強くパスを通し、残り06秒でTEクウォレスに逆転TDパス成功。
◆ ◆ ◆
オフェンスはドルフィンズの強力DLに苦しめられ、ランブロック・パスプロテクションとも劣勢だった。ディフェンスは前半が素晴らしかったが、後半に入るとリード・オプションからQBにロングランを許し、その後はラン・パスともガタガタになってしまった。スペシャルチームは、パントブロックを許したこと、キックオフでビッグリターンを許したのが反省材料。
心配なのは、ILBラティモア(首)、CBシールズ(ヒザ)、CBウィリアムズ(足首)のディフェンス先発3人が負傷退場したこと。
第1Q
- GB陣20 : WRアダムズへの連続パス成功とWRネルソンへのクイックパスで敵陣へ。ランが止められて3rdダウン8、QBドローでぎりぎり1stダウン。WRコブへの28ydsパス成功でゴール前09ydsへ。WRネルソンへ9ydsTDパス成功。
- ビッグリターンでGB陣49 : RBミラーへの9ydsパスとQBキープで1stダウン。3rdダウン7からTEシムズへのパスが通らず、53ydsFGトライのところ、GBオフサイドで48ydsFG成功。
- GB陣20 : RBスタークスのランが2回止まって3rdダウン9、WRアダムズへの10ydsパスで1stダウン。またもランが止まって3rdダウン11、サックされてパント。パントブロックされてピンチに。
- GB陣16 : スクリーンパス不発などで3rdダウン7、WRランドリーへのパスが通ってGB陣04へ。ランが2回止まって3rdダウン1、TDパスは通らず。ギャンブル敢行もランが止まって得点ならず。
- GB陣04 : FBクーンの5ydsラン、4ydsラン、RBレイシーの2ydsランで1stダウンを取って第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン4からWRコブへ14ydsパス成功。連続パス失敗でけっきょくパント。
- MIA陣27 : ランが-9ydsロスなどで3rdダウン12、CBヘイワードがインターセプト。
- MIA陣36 : WRネルソンへの14ydsパスのあとランが2回止まって3rdダウン7、サックに終わる。43ydsFG成功。
- MIA陣32 : 3rdダウン8から、QBドローは6yds止まり。
- GB陣40 : MIAホールディング、RBレイシーの9ydsランと3ydsランでMIA陣へ。しかしインテンショナルグラウンディングなどで3rdダウン19、WRコブへのパスは通らずパント。
- MIA陣16 : TEクレイへの14ydsパスのあと、WRハートラインへのロングパスをCBシールズがインターセプト。
- GB陣32 : 残り2分15秒。3rdダウン4からWRアダムズへの7ydsパスで1stダウン。3rdダウン3からのパスは通らず、またもパント。
- MIA陣20 : 残り1分03秒。WRウォレスへの11ydsパス、WRランドリーへの19ydsパスでハーフラインへ(MIAタイムアウト#1)。パス失敗とサック(OLBニール)で3rdダウン17、スクリーンパスは14yds止まりでパント。
- GB陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- MIA陣20 : リードオプションからのQBランで40ydsゲインしてFG圏内へ。ロングパスにGBインターフェアでレッドゾーンへ。3rdダウン7から、WRランドリーへ11ydsTDパスが決まって同点。
- GB陣20 : RBレイシーの10ydsラン、QBスクランブル10ydsで連続1stダウン。RBレイシーのラン2回で3rdダウン1、今度は止められて4thダウン。WRネルソンへのパスの際にMIAホールディングでギャンブル成功。WRアダムズへのショートパスが24ydsゲインしてレッドゾーンへ。WRネルソンへの11ydsパスでゴール前08へ。3rdダウン5、WRコブに5ydsTDパス成功。
- MIA陣20 : スクランブルからWRウォレスへ25ydsパス、RBミラーの14ydsランでGB陣へ。3rdダウン8からWRウィリアムズへの14ydsパスが通って最終Qへ。
第4Q
- RBミラーの11ydsランでレッドゾーンへ。連続ランで同点タッチダウン。
- GB陣25 : 3rdダウン9からパス失敗で3&アウト。
- MIA陣21 : WRウォレスへのパスがミスタックルで25ydsゲイン。3rdダウン2から、RBミラーへのパスがまたもミスタックルで20ydsゲイン。WRランドリーへのパス21ydsでゴール前05ydsに迫り、最後はWRウォレスに5ydsTDパス成功でついに勝ち越し。
- GB陣20 : 3rdダウン9、WRネルソンへの22ydsパスが通って1stダウン。さらにWRネルソンに14ydsパスでMIA陣へ。WRコブへの8ydsパス、RBスタークスの9ydsラン、10ydsランでレッドゾーンへ。QBスクランブルなどで3rdダウン6、WRネルソンへのTDパスは通らず。30ydsFG成功で4点差に。
- MIA陣20 : 残り4分09秒。WRランドリーへの11ydsパスで1stダウン。ランが-1ydロス(GBタイムアウト#2)のあと、GBイリーガルユースオブハンドで1stダウン。ラン1yd(GBタイムアウト#3)と投げ捨てで3rdダウン9、ランが止まってパント。
- GB陣40 : 残り2分04秒、タイムアウトなし。RBスタークスの12ydsで2ミニッツ。RBスタークスへのパス1ydとTEクウォレスへのパス失敗で3rdダウン9、サック&ファンブルもRGラングがリカバー。4thダウン10、WRネルソンへ18ydsパスが通って残りちょうど1分。WRネルソン落球などで3rdダウン10、RBスタークスへの10ydsパスで1stダウン。WRコブへの5ydsパスのあと、スパイクフェイクでWRアダムズに通してゴール前04へ。残り06秒。TEクウォレスに4ydsTDパスが通って再逆転。残り03秒。
- MIA陣26 : ショートパスからラテラルを繰り返すが、最後はファンブルで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Dolphins |
Points |
27 |
24 |
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Total Yards |
369yds |
349yds |
First Downs |
27回(ラン8・パス17・反則2) |
19回(ラン5・パス12・反則2) |
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Rushing |
121yds(34回・平均3.6) |
112yds(23回・平均4.9) |
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Passing |
264yds(24/42・3TD・0INT) |
244yds(20/31・2TD・2INT) |
Sacked |
3回16yds |
1回7yds |
Passer Rating |
99.7 |
83.3 |
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3rd Down Efficiency |
8/17 (47%) |
4/10 (40%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT2/FUM1) |
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Field Position |
自陣28yds |
自陣31yds |
Punt |
4回43.0yds(ネット30.4yds) |
3回42.3yds(ネット22.0yds) |
Kickoff Return |
1回33yds |
2回平均45.5yds |
Punt Return |
2回平均20.5yds |
0回 |
Field Goals |
2/2 |
1/1 |
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Penalty |
4回44yds |
5回25yds |
Time of Possession |
37分12秒 |
22分48秒 |
オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。決勝TDドライブで被サック&ファンブルをリカバーしたRGラングのお手柄だった。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは3回。
- 第2Q、WRランドリーへのパスをCBヘイワードがインターセプト(ビデオ)。レシーバーをずっと見ていたQBの視線を読めたのだろう。高いボールを見事にキャッチした。
- 第2Q末、WRハートラインへのロングパスをCBシールズがインターセプト(ビデオ)。完璧にカバーしているところに投げてしまった、これもQBタネヒルのミスだろう。地元マイアミでのビッグプレーにCBシールズの喜びも大きかった。
- 試合最後のプレー、相手がラテラルを繰り返す中でRBミラーがファンブル、OLBペッパーズがリカバー。
先発QBアーロン・ロジャースは24/42(57.1%)、264yds、3TD、0INTでレーティング99.7。
- 相手の強力なパスラッシュに常に脅かされ、苦しいクォーターバッキングだった。被サックこそ3回どまりだったものの、投げ捨てや投げ急ぎを強いられてパス成功率が落ちた。
- RBやTEをパスプロに残さざるをえないため、ルートを走るレシーバーの人数が少ない。パスターゲット/キャッチとも5人だけ。(WRトリオとTEクウォレスとRBスタークス)
- ニーダウンを除き、QBランは6回35ydsといつもより多かった。うち1回は珍しいQBドロー。第1シリーズの3rdダウン8、相手中央がガラ空きなのをみてQBドローを敢行し、きっちり1stダウン。
- 最後の逆転TDドライブでは、ダン・マリーノばりのフェイク・スパイクからWRアダムズにクイックパスを投げ、ゴール前04ydsまで進んだ。(ビデオ)
- 3rdダウン成功率47%が勝利の原動力か。
- 決勝ドライブのハイライト映像はこちら。
チームラッシングは34回121yds(平均3.6)。
- QBロジャースを除くと27回87yds(平均3.2)。
- 先発RBエディー・レイシーは14回40yds(平均2.9)とシャットアウトされた。レシービングもゼロ。
- RBジェームズ・スタークスは今季もっとも出番が多く、ラン8回31yds(平均3.9)、レシービング2回11yds。
- RBドゥワン・ハリスは出番なし。
- FBジョン・クーンは4回もボールキャリーして15yds(平均3.8)。ランが出ないので苦肉の策で彼に持たせる、といったコールだった。
- 後半には珍しいエンドアラウンドを敢行したが、WRコブが1ydゲインで止められている。
WR/TE陣は以下のとおり。(WRボイキン欠場)
- WRジョーディ・ネルソンは9回107yds、1TD(ビデオ)。終盤に1つだけ落球があったものの、彼らしい勝負強い働きだった。
- WRランドール・コブは5回58yds、1TD。第3Qの5ydsタッチダウン(ビデオ)は崩れたプレーから、QBロジャースの投げたボールがみごと。
- 新人WRダヴァンテ・アダムズはキャリアベストの6回77yds。持ち前の力強いランアフターキャッチを活かしたゲインが光った。
- WRジェフ・ジャニスは4WR隊形で数スナップ出場したがキャッチはなし。
- 初出場WRケヴィン・ドーシーは出番なし。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回11yds、1TD。終了直前の決勝タッチダウンは、右ワイドにセットしてLBとのミスマッチを突いたもの。
- TEリチャード・ロジャースとTEブランドン・ボスティックはキャッチなし。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- パスプロテクションは劣勢で、とくにDEキャメロン・ウェイク(プロボウル3回)とマッチアップしたRTブラガが苦しかった。
- ランブロッキングは前半が14回30yds(平均2.1yds / QB除く)と散々だったが、アジャストが奏功したのか後半は13回57yds(平均4.4)と立て直すことができた。
- 前半にはOTシェロッドをエキストラブロッカーとして投入するヘビーなパッケージを何度か使ったが、失敗に終わっている。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 第1Q末にILBジャマリ・ラティモアが負傷。元先発ILBブラッド・ジョーンズが代役に入ったが、出来は悪かった。
- 第3Qに先発両CBが負傷退場すると、CBヘイワードとCBハウスがアウトサイドに、CBブッシュがスロットに。
パス守備はQBライアン・タネヒルを20/31、244yds、2TD、2INTのレーティング83.3。
- 前半のQBレーティングは26.0、後半は150.7。
- パッカーズ守備のサックはOLBニールの1回7ydsのみ。前半は届かなくてもプレッシャーが効いていたのに、後半はヒット寸前でナイスパスを決められるプレーが急増した。
- パスカバレッジは中盤まで悪くなかったが、後半はショートパス後のミスタックルを繰り返し、簡単に20yds前後進まれてしまった。
- 第3Q冒頭の11ydsTDパスは、こちらのオールアウトブリッツに対してQBタネヒルがよく投げ、新人WRランドリーがよく捕った。
ラン守備は23回112yds(平均4.9)。
- 前半すばらしかったラン守備が後半はガタガタに。先発RBラマー・ミラーとRBノーション・モレノのコンビは、前半が計8回1ydsのみ、後半が計12回62yds(平均5.2)と大きく変化した。リード・オプションが奏功したのでは。
- 第1Qにパントブロックされたあと、自陣4ydsでのゴールライン・スタンドが見事だった。ランを2回止め、3rdダウンでパスをCBハウスが防ぎ、4thダウンでまたもランをがっちり止めた。NTガイオンがペネトレートしたのでRBがコースを変えようとしたところを、ILBラティモアとSSバーネットが飛びかかった。
- QBタネヒルは先週までラン13回53ydsだったのが、今回だけで3回49yds。パッカーズ苦手のリード・オプションから、ディフェンスが崩れていった印象。第3Q冒頭、QBタネヒルに40yds走られたプレーも、OLBマシューズがQBへのコンテインを怠ったのが原因。QBタネヒルは大学時代にWRもやっていたので、走り始めれば速い。
スペシャルチーム
- キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回33yds。躊躇してから走り出すまずいパターンだったが、なぜかタックラーをかわして25yds地点までリターンできた。その他はタッチバック4回。
- パントリターンはSマイカ・ハイドが2回20.5ydsの活躍。第2Qには、いったん捕まりながらも抜け出して24ydsのビッグリターン。第4Q末には17ydsリターンで自陣40ydsまで戻し、決勝TDドライブのお膳立てをした。
- Pティム・マステイのパントは4回平均43.0yds、ネット平均30.4yds。ブロックされたのが1回。
- 第1Qに喫したパントブロック(ビデオ)は中央でブロックをミスしたILBラティモアの責任。あまりに雑なプレーだった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。43ydsと30ydsをどちらも成功。
- Kクロスビーのキックオフは5回蹴って3回タッチバック。しかし残り2回で好リターンを許している。
- キックオフカバレッジは新人WR/KRランドリー(NFL2位)に54ydsと37ydsのリターンを許す完敗。最初のビッグリターンは初出場WRドーシーのミスによるもの。パントはフェアキャッチ2回でリターン機会なし。
反則は4回44yds。ドルフィンズの反則は5回5yds。今回の審判団は反則をあまり取らないグループだったのだろう。
- 第1Q : 相手ロングFG場面でOLBペッパーズがオフサイド。(この5ydsがなければFGは失敗していたかも)
- 第2Q : QBロジャースがインテンショナルグラウンディング。
- 第3Q : CBハウスのパスインターフェア21yds。
- 第4Q : ILBジョーンズがイリーガルユースオブハンド。(サック取り消し)
ケガ人
- 第2Q初め、ILBジャマリ・ラティモアが首を痛めて退場。
- OLBジェイロン・エリオットが前半途中に足首を痛めたが、ぶじ復帰した模様。
- 第3Q、CBサム・シールズが左ヒザを痛めて退場。プレーが始まる前に痛めている。試合後の本人コメントによると、「膝蓋腱を痛めたけど、腱はどれも切れてない、とドクターから言われてる」とのこと。
- シールズ負傷の直後、CBトラモン・ウィリアムズが足首を痛めて退場。
- アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRボイキン(鼠蹊部)、Cゲアハート、DEジョーンズ(足首)、ILBバーリントン、ILBブラッドフォード、CBグッドソン。(太字はケガ人)
その他
- 今回のゲームキャプテンは、RGラング(オフェンス)、CBシールズ(ディフェンス)、LSグード(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- 今回は相手が白ジャージのため、アウェーのパッカーズがグリーンのジャージを着用。暑い土地では、強い日差しに対応するためホームチームが白ジャージを選択することはよくある。