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Notebook: ルーキーミニキャンプ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年5月11日
ルーキーミニキャンプ初日、緊張した面持ちの新人たちが屋内練習場ドン・ハトソン・センターで初練習を行った。参加者は57人で、内訳はドラフト指名11人、ドラフト外9人、トライアウト27人、それに「1年目扱い」の10人(昨年プラクティス・スクワッドなど)。この日は記者たちがすべての見学を許された。
正式名称が「ルーキー・オリエンテーション・キャンプ」であるように、練習のやり方などに習熟して今後のチーム練習についていけるようにすることが重要なテーマ。マッカーシーHCは、「40から50%がオリエンテーション、50%から60%がフットボール」と説明している。
- 初練習を前に、4巡a指名OTバクティアリから7巡c指名ILBバーリントンまで9選手との正式契約が発表された。おそらく代理人との交渉が前日までにまとまっていて、あとは本人がサインをするだけだったのだろう。新労使協定(2011年)では、新人の契約交渉で左右される余地がほとんどなくなり、5月のうちに締結するケースがほとんど。
- 4巡トリオの契約は4年総額$2.5ミリオン前後(契約ボーナスは$40万ドル前後)。5巡・6巡トリオが$2.2ミリオンから$2.1ミリオン(契約ボーナスは$16万ドルから$10万ドル)、7巡トリオが$2.1ミリオン前後(契約ボーナスは$6万ドルから$5万ドル)と言われている。すべて4年契約で、ベースサラリーは最低保証額。
- 未契約選手は1巡指名DEデイトン・ジョーンズと2巡指名RBレイシーの2人だけ。彼ら未契約選手は "Injury protection agreements" というある種の契約書にサインして練習に参加する。
- 4巡c指名RBジョナサン・フランクリンは、「NFLの規定によりOTAやミニキャンプに参加できない」と報じられていたが、すでに昨年UCLAを卒業していたため、ぶじ参加できることが判明した。1巡指名DEデイトン・ジョーンズも同様。UCLAのようなクォーター制の大学は6月まで授業があり、「(大学中退のつもりであろうと)期末試験が終わるまではルーキーミニキャンプを除いてNFL練習に参加できない」という規定にひっかかる。
- 練習終了後の会見にてマイク・マッカーシーHC。
- 「我々は『ドラフト&育成のチーム』として知られているが、正確には『ドラフト&アンドラフテッド&育成』のチームなのだ」「ドラフト指名選手だけを見るためのキャンプではない。機会は全員に与えられる」
- 「昨年までとスケジュールを変えたので今日はベテランたちも練習があって、我々にとっては2つのチームを同時にコーチするようなものだ。ベテランが新人たちと交わることができ、私はその様子を見ることに興味がある」
- 今日目立っていた選手としてマッカーシーHCが言及したのはドラフト外入団のRBアンジェロ・ピース(カンザス州立大)。「素晴らしいカットを切ったプレーがあった。正直、エディー・レイシーかと思ってしまった」
- 4巡c指名RBジョナサン・フランクリンを有力なリターナー候補と考えている様子。「今日は私は(別のグループを見ていたので)機会がなかったが、明日はパントをキャッチするところをぜひ見たい」
- 毎年恒例、パッカーズの歴史と伝統についてのビデオ鑑賞の時間も。「私が新人だったら椅子から乗り出して観るね」
- オフェンシブラインは左から、LTバクティアリ(4巡a)、LGダトコ(昨年7巡a)、Cゲアハート(昨年ドラフト外)、RGレーン・テイラー(ドラフト外)、RTトレッター(4巡b)。昨年タックルオンリーだったダトコのLG起用が興味深いが、今回は新人OT2人の適性を見極める方を重視したのかもしれない。「おそらく明日にはまた組み合わせが変わるだろう」とマッカーシーHC。
- 4巡b指名OT J.C.トレッターのポジションについて、「センター候補と見られてきたが、我々はまだ何の決断も下していない」とマッカーシーHC。
- クォーターバックはドラフト外入団のマット・ブラウンと昨年7巡b指名のB.J.コールマン。コールマンは1年の経験を活かし、落ち着いてよいパスを投げていた。「彼は他の選手たちより一段上という感じだった。2年目なのだから当然そうあるべきだ。落ち着いてハドルを指揮し、投げるべきところに投げていた」とマッカーシーHC。
- ドラフト外入団のQBマット・ブラウン(イリノイ州立大)がなぜか背番号1を着けることになった。創立者カーリー・ランボーが(2年間だけ)着けて以来、事実上の永久欠番になっていたのだが。
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズはUCLAが似たスキームを採用していたため、習熟の手間がかなり省けている。同大のルー・スパノスDCはかつてスティーラーズで15年間にわたってアシスタントコーチを務め、ケイパースDCからすると同門の後輩にあたる。「デイトンは宝くじを引き当てたようなものだ。用語までUCLAとほぼ同じなんだからね」とマッカーシーHC。DEジョーンズはホテルで同室の5巡b指名DEジョシュ・ボイドに教える余裕。
- ドラフト外入団のDTギルバート・ペーニャ(ミシシッピ大)は卒業式に出席のため、午後の初練習の前に母校に向かった。
- Sベン・エリクソン(イリノイ州立大)はフィジカル不合格のため契約に至らなかったことが確認された。どのようなケガかは不明。
- 「今日もっとも活躍したのはJUGSマシンと記者たち。10人以上いるリターナーたちにものすごいペースでパントを繰り出していた。
- 練習の一部を撮影したビデオはこちら。WR(ジャムをかわして縦にロング)、RB(アンダーニースでキャッチして縦へ)、RB(ハンドオフ)、LB(ブロッカーを押し込む)、TE(ブロッキング)など。