グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年8月 7日
観客席は2000人ほどのファンで満員だったが、この日はふだんより1時間も早く練習が終了。今夏もっとも短い1時間44分ほどだった。短縮の理由はケガ人が増えてきたためだ、とマッカーシーHCは説明している。この日もCBサム・シールズ(ヒジ)とRBブランドン・セイン(ハムストリング)が負傷退場した。攻・守・STともこの日がインストールの最終日だったとのこと。
- オフェンス
- ルート・ランニングの正確さと鋭さではやはりWRジェニングスだが、WRジョーディ・ネルソンも僅差で続いている、とある記者。
- WRドナルド・ドライバーはショート・スラントを珍しく落球してスタンドからため息が漏れたが、すぐ次のプレーで25ydsのTDパスをジャンプしてナイスキャッチ。
- ドラフト外ルーキーのTEブランドン・ボスティックはイージーな落球を2回。せっかくTE陣にケガ人が増えているのにこれではチャンスを活かせない。
- この日の7巡指名OTアンドリュー・ダトコはパスラッシュドリルでDEウォージーを退けるなど、だいぶ良くなっている。今キャンプでの不振について本人は、 「昨季は肩のケガでほとんどを棒に振ったので、ようやく大学3年のレベルまで戻りつつあるところ。肩は調子がいいし、強さも元通りだけど、スキルの方はまだ戻ってない。長いこと使わなかったから、プレーのたびに 『ああ、こんなことも起きるんだ』 と体が思い出している」
- ドラフト外のC/Gトミー・ドレイハイムもパスラッシュドリルでDEウィン、DEハーグローヴ、DEウォージー相手に3連勝し、今夏最高の出来。
- 2ポイントコンバージョン練習ではオフェンスが失敗続き。3人のQBが合わせて5回失敗したあと、QB B.J.コールマンからWRジャレット・ボイキン(ドラフト外)にようやくパスが通った。
- OT補強が必要となった場合の候補としてJournal Sentinel紙は、カリーム・マッケンジー(元NYG)、マーカス・マクニール(元SD)、ヴァーノン・ケアリー(元MIA)、ブランドン・キース(元ARI)といったFA選手の名前を挙げている。
- ディフェンス
- タックリング向上のため、ジョー・ウィットCBコーチはDBたちに大学生のような基本タックリング練習を毎日させている。5年前に初めてNFLのコーチになったとき、「NFLではそういうのはやらん」とヘッドコーチから言われたような練習とのこと。 「昨年のような(ミスタックルだらけの)パフォーマンスを見せた後では、これをやるか、クビになるかだ」
- 今日はCBデヴォン・ハウスがベースおよびニッケル隊形で1stチームに入っている。CBジャレット・ブッシュはダイムバック。
- ILBデズモンド・ビショップは完全復帰2日目、はやくも存在感を見せている。QBハレルからTEクラブトリーへのパスを見事ダイビングインターセプトし、ディフェンスのチームメイトから大きな歓声。直後にサックも決めている。
- "Bountygate"事件の処分をめぐり、NFLとLBジョナサン・ヴィルマ(NO)が処分期間半減の話し合いをしている、との噂が出てきた(NFL側は強く否定)。8試合出場停止のDEアンソニー・ハーグローヴは、その動きを注視している、処分軽減の望みは残っている、と話している。
- スペシャルチーム
- Kメイソン・クロスビーはランボーフィールドの新スタンドが作り出す新しい風に慣れるため、8月16日のホーム初戦までに2回はスタジアム内でキッキング練習をしたい、とのこと。
- 先日契約延長にサインしたPティム・マステイが、2年半前にパッカーズでパンター争いに加わったときのことを振り返っている。 「もう一度だけ挑戦してみようという気持ちだった。全力でやってみて、パッカーズで勝ち残れたら素晴らしい。でももしダメなら・・・フットボールを諦めようと思っていた。でも妻のアマンダが、『やりたいだけやってみればいい』 と言ってくれた。ものすごく大きなサポートだった」
- ドラフト外ルーキーのSショーン・リチャードソン(ヴァンダービルト大)はパントチームとパントリターンチームで1stチームに入っている。身体能力の高さは折り紙つきの選手だ。
- ケガ人情報
- OLBブラッド・ジョーンズ(ヒザ)が練習に復帰。
- CBサム・シールズがRBアレックス・グリーンと激突して左ヒジを痛めた。RBブランドン・セインもハムストリングを痛めて退場している。
- 2年目のTEライアン・テイラー(脳震盪)、ドラフト外ルーキーのRBデュエイン・ベネット、WRデイル・モスが新たに休んでいる。昨日復帰したWRトリ・ガーリー(鼠蹊部)は再び休み。
- その他の欠場組は、WRグレッグ・ジェニングス(脳震盪)、LTマーシャル・ニューハウス(脳震盪)、DEマイク・ダニエルズ(ヒザと鼠蹊部)、FBジョン・ヘイジー(ハムストリング)、TE D.J.ウィリアムズ(背中)、TEエリック・レイア(ヒザ)、OTマイク・マッケイブ(臀部)、OGレイ・ドミンゲス(足首)、それにPUPリストの5人(TEクウォレス、LTシェロッド、OGジェイムズ・ブルックス、NTジョニー・ジョーンズ、OLBゾンボ)。
- WRジェニングス(脳震盪)は今週のチャージャーズ戦に出さないが、LTニューハウス(おなじく脳震盪)の方は可能性がある、とマッカーシーHC。
- 会見中に報道陣の携帯が鳴り、「ここでブチ切れるべきかな?」とマッカーシーHCが記者たちを笑わせた。2005年秋にマイク・シャーマンHCが、度重なるそうした出来事に腹を立ててポディウムから去った事件をふまえたジョークだ。
- マッカーシーHCは就任1年目のプレシーズン初戦もチャージャーズ戦だった。師匠格のマーティ・ショッテンハイマーHC相手に3-17だったが、内容はもっと差があった。 「いい思い出ではないね。最初の3プレーでQBが2回もヒットされたんだ(ファーヴとロジャースが合わせて5被サック)。試合後にマーティに背中を叩かれ、『なあ、心配するな。良くなっていくさ』 と声をかけられ、『そうだといいけど』 と答えたものだ。長い夜だったよ」
- 今週のチャージャーズ戦では、NFL史上初めて女性の審判が登場する。本来のNFL審判団は労使紛争でロックアウトが続いているため、リプレイスメントとして雇われた審判の1人だ。大学ディビジョンI-Aの多くのカンファレンスはNFLへの審判派遣を禁じていて、今回のシャノン・イースティン審判もディビジョンI-AAのミッドイースタン・アスレティック・カンファレンスに所属している。