グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2012年5月 3日

DEハーグローヴが8試合の出場停止に

FA加入したDEアンソニー・ハーグローヴが、セインツ時代(2009-10)の Bountygate 事件により、開幕から8試合の出場停止処分を科せられた。オフシーズン練習、トレーニングキャンプ、プレシーズンゲームにはすべて参加でき、プレシーズン最終戦が終わった直後から処分がスタートする。薬物違反などと同じく、処分中は球団施設に立ち入ることもコーチと接触することも許されない。

DEハーグローヴの他には、LBジョナサン・ヴィルマが1年間、DEウィル・スミスが4試合、LBスコット・フジタ(現ブラウンズ)が3試合の出場停止処分を言い渡された。4選手とも不服申し立て(今日から3日間可能)を予定していて、そのプロセスが終わるまでは処分が確定しない。上訴の相手は同じNFLコミッショナーなので、処分が軽減される見通しは明るくないが、4選手は法的措置も視野に入れているらしい。NFL選手会は処分に強く反対していて、4選手による反撃を強くサポートしていく予定とのこと。

選手たちに重い処分を下したのは、「報奨金プログラムは選手の積極的な参加なしには存在しえないからだ」とコミッショナーは声明の中で述べている。DEハーグローヴは2009年NFC決勝でQBファーヴを負傷させたときの喜びの叫びが最近有名になった。しかし処分が重くなったのは、積極的なプログラム参加にくわえ、2010年に調査担当者に対して嘘をついて調査を妨害したからだ、と明確に説明されている。

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出場停止処分中はロースター枠にカウントされず、サラリーが支払われず、当然サラリーキャップにもカウントされない。パッカーズとの契約はベテランミニマムの1年契約($388,235ドルの減俸となるはず)、契約ボーナスなしなので、たとえ解雇することになってもサラリーキャップ上の痛手はゼロだ。逆に言えば、これだけの弱みがあったから安く契約できたのかもしれない。

右DEからのパスラッシュ強化を目指しているパッカーズにとって、せっかくFA補強したDEハーグローヴがシーズン半分出場できないのは残念なところ。しかもDEマイク・ニールがドーピング違反で開幕4試合出場停止になっている。トンプソンGMがドラフトでDEを2人指名したのも、こうした処分をある程度見越してのことだろう、という見方が多い。

カテゴリ : Player, Scandal