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Notebook: レーティング・ディファレンシャル
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年1月 9日
- ディビジョナル・プレーオフの対戦相手はジャイアンツに決定。
- ジャイアンツといえば2007年シーズンNFC決勝、気温-18℃のランボーフィールドでパッカーズを倒している。残っている当時のメンバーは以下の16人。QBロジャース(控え)、RBグラント、FBクーン、WRジェニングス、WRドライバー、WRジョーンズ(控え)、LTクリフトン、Cウェルズ、NTピケット、ILBホーク、ILBビショップ(控え)、CBウッドソン、CBウィリアムズ(控え)、CBブッシュ(控え)、SSペプラー(控え)、Kクロスビー。
- 昨オフあたりから注目されているスタッツがパサー・レーティング・ディファレンシャル(以下PRD)。オフェンスのQBレーティングからディフェンスのQBレーティングを差し引いたごく単純なスタッツだが、これがおどろくほどチーム成績に直結し、提唱したCold Hard Football Factsは「全スタッツの母」と呼んでいるほど。
- 1940年以来、NFL優勝チームの60%がPRDにおいて1位か2位であり、優勝チームの90%が5位以内のPRD成績を残している。一般的な認識とは違い、大昔からパス攻撃/守備が優勝の決め手となってきたことがわかる。(PRDの過去トップ25のうち17チームが優勝)
- 一昨年のセインツ(+37.44)も昨年のパッカーズ(+31.7)もPRD1位で優勝した。今年もパッカーズが+42で大差の1位。トップ10のうち9チームがプレーオフに進出した。
- ただパッカーズは、第11週の+51.7から10ポイント近く成績を落としてレギュラーシーズンを終えたのが気になるところ。これは2007年ペイトリオッツ(全勝でスーパーボウルに進んで敗戦)に似ていて、下がり方はもっと激しい、とスポーツイラストレイテッド誌は指摘している。
- OLBエリック・ウォルデンは最終週DET戦でQBにレイトヒットした件でNFLから$15000ドルの罰金を科せられた。
- ケヴィン・グリーンOLBコーチが今年の殿堂入り最終候補15人に選ばれた。NFL史上3位の通算160サックを記録しているとはいえ、ライバルたちもまた強力。またロン・ウルフ元GMは今回もセミ・ファイナリスト止まりだった。
- チーフスはロメオ・クレネル暫定HCを正式HCに選び、ジョー・フィルビンOCの目は消えた。しかしフィルビンOCは週末にドルフィンズとの面談を行った。ドルフィンズはジェフ・フィッシャー獲得を断念したとも伝えられている。
- カレッジスカウト部長のジョン・ドーシーがコルツ新GM候補の面談を断ったのは、グリーンベイでの仕事を愛していて球団を離れたくなかったからだ、と本人は説明している。成人した息子2人がいるほか、再婚した女性との間に2歳と1歳の子供がいるので、移籍を望まないのは家庭を優先してのことかもしれない。
- レジー・マッケンジーはレイダーズのGMに選ばれ、ただちに移籍している。(就任会見は今週火曜)
- ヘッドコーチの任免を含めた、フットボール部門の全権を手に入れた。師匠ロン・ウルフの哲学からも、「全権GM」は譲れない一点だったが、レイダーズに詳しい筋はオーナーがそれを認めたことを意外ととらえているらしい。
- マッケンジーの面接を行ったのは、新オーナーのマーク・デイヴィスとあのジョン・マデン。推薦したロン・ウルフは加わらなかった。
- 一緒にレイダーズに行くと噂されたエリオット・ウルフだが、パッカーズ残留が(内部情報により)確実視されている。肩書はどうなるかわからないが、実質的にマッケンジーの後釜としてプロスカウト部門のトップになる見込み。なんとまだ29歳。10代前半から父ロン・ウルフの仕事を手伝っていた彼は、マイアミ大在学中はボランティアでフットボールのリクルーティング部門をアシストし、インターンとしてパッカーズやファルコンズのドラフトにも参加。卒業とともにパッカーズに加わり、マッケンジーの下で修業を積んできた。
- パッカーズから部下を引き抜くにしても、それはドラフト終了後となる見込み(人事部門の一般的な任期はそうなっている)。具体的な噂はないが、プロ人事部長補佐のティム・テリー、カレッジスカウト部長補佐のショーン・ヘロックといった名前が取り沙汰されている。(父ケン・ヘロックはかつてOAKやATLやGBなどで人事部長ほか要職を歴任、今回のGM選考でもアドバイザーの1人だった)
- Press-Gazette紙が関係筋に聞いたところによると、パッカーズ時代のマッケンジーは年俸$50万ドルから$70万ドルのレンジで、GM以外ではNFL最高給だったかもしれない、とのこと。
- すっかりおなじみ、QBアーロン・ロジャースのState Farmコマーシャル(ビデオ)の新バージョン(ビデオ)にはB.J.ラジも登場。あいかわらず「ベルト」が自分のTDダンスだとわかってもらえない。OLBマシューズ版も撮影していた、という現地の噂あり。