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Packers 25 - 14 Falcons
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月10日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (5-0) |
0 |
6 |
9 |
10 |
25 |
Falcons (2-3) |
7 |
7 |
0 |
0 |
14 |
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プレーオフの再戦となったジョージア・ドーム。昨季12週に悔しい競り負けを喫したことも記憶に新しい。序盤は攻守とも圧倒されて14点のリードを許したパッカーズだったが、その後のアジャストメントで立て直し、ディフェンスは第3シリーズ以降わずか111ydsしか許さなかった。苦しんだオフェンスも終わってみれば426yds。これで昨季から数えて11連勝となった。
序盤はファルコンズオフェンスにラン・パスとも圧倒され、2シリーズ連続タッチダウンを許す。オフェンスはRBグラントが2年ぶりのファンブルロストを犯したうえ、LTクリフトン負傷退場、TEフィンリーがTDパス落球などでリズムをつかめず、それでも8点差にとどめてハーフタイムへ。第3Q、Kクロスビーの56ydsFG成功で5点差に迫ると、QBロジャースからWRジョーンズに70ydsのTDパスが通ってついに逆転。第4QにもWRジェニングスが見事なTDパスキャッチを決めて突き放し、最後はややラッキーなインターセプトを2つ奪って逃げ切りに成功した。
◆ ◆ ◆
RTブラガは2試合連続で欠場し、マーシャル・ニューハウスが代役スターター。そのうえ第2QにはLTクリフトンがハムストリングを痛めて退場し、LTニューハウス/RTシェロッドの緊急体制となった。しかしプレーコールの工夫やQBロジャースの機動力もあって、パスプロテクションが破たんすることなく持ちこたえた。
ファルコンズではCトッド・マクルーアに加え、DEジョン・エイブラハムが欠場。これでパスラッシュ力がダウンしたうえ、DB2人が途中退場してパス守備が苦しくなった。追い上げにかかるところで1巡指名WRフリオ・ジョーンズが負傷退場したことも大きかった。
第1Q
- ATL陣20 : 3rdダウン2からTEゴンザレスへの8ydsパス、RBターナーの15ydsランでGB陣へ。3rdダウン10でWRダグラスへの13ydsパスが決まり、WRフリオ・ジョーンズのエンドアラウンド17ydsでレッドゾーン。ATL反則などで3rdダウン6となるが、TEゴンザレスへの9ydsパスでゴール前05ydsへ。WRロディ・ホワイトに5ydsTDパス成功。
- GB陣14 : RBグラントへの6ydsパス、フォルススタート、RBグラントの9ydsランで1stダウン。RBスタークスの8ydsラン、WRジェニングスへの10ydsパスでさらに1stダウン。ロングパス失敗とランで3rdダウン6、TEフィンリーへの14ydsパスでATL陣に入るが、RBグラントがファンブルロスト。
- ATL陣40 : RBターナーの3ydsロス、RBスネリングへのスクリーンパス17ydsパス、RBターナーの4ydsラン、WRジョーンズへの16ydsパスでFG圏内へ。RBターナーの6ydsランで第2Qへ。
第2Q
- RBターナーの7ydsランで1stダウン。ノーゲイン、WRホワイトへの8ydsパス、RBスネリングへのショベルパスでゴール前01ydへ。RBターナーが1ydTDラン成功。
- GB陣16 : 3rdダウン2からFBクーンへの6ydsパスで1stダウン。RBスタークスの11ydsラン、TE D.J.ウィリアムズへの7ydsパス(LTクリフトン負傷)、RBスタークスの7ydsランでATL陣へ。3rdダウン8、WRジェニングスに39ydsパスが通ってゴール前04ydsへ。ランがノーゲインのあと連続サックでTDならず、32ydsFG成功。
- ATL陣20 : 連続パス失敗とATLホールディングで3rdダウン20、パス失敗で初パント。
- ATL陣44 : TEクラブトリーへの15ydsパス、WRネルソンへの1yd、7ydsパス、RBアレックス・グリーンへの6ydsパスでレッドゾーンに進んで2ミニッツ。RBスタークスへのスクリーンパス8yds、RBグラントのノーゲイン、GBホールディングで3rdダウン12、TEフィンリー落球でTDならず。35ydsFG成功で8点差に。
- ATL陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣19 : サック7yds、ロングパス失敗、WRジョーンズへの11ydsパスで3&アウト。
- ATL陣39 : GB5yds反則、RBターナーの5ydsラン、2ydsラン、WRホワイトへの8ydsパスでGB陣へ。3rdダウン2からATL反則10yds、パス失敗でFG圏内から出てパント。
- GB陣16 : RBスタークスの2ydsロスなどで3rdダウン12、WRジョーンズへの30ydsパス、RBスタークスへの11ydsパスでATL陣へ。WRドライバーへの5ydsパスで3rdダウン5、WRドライバー落球で1stダウンならず。56ydsFG成功で5点差に。
- ATL陣20 : ATL反則5yds、WRホワイトへの11ydsパスのあと連続パス失敗でパント。
- GB陣30 : いきなりWRジョーンズに70ydsTDパス成功。2ポイントはTEフィンリーへのパス失敗。
- ATL陣20 : RBターナーの1ydラン、パス失敗、QBスクランブル8yds、ATLパーソナルファウルでパント。
- GB反則でGB陣32 : 連続パス失敗で3rdダウン10、TEフィンリーへの22ydsパスでATL陣へ。RBスタークス落球、TEフィンリーへの7ydsパス、WRコブへの10ydsパスで最終Qへ。
第4Q
- WRジェニングスへ29ydsTDパス成功。
- ATL陣22 : 3rdダウン7から、WRダグラスへの21ydsパスはチャレンジで失敗に。
- GB陣30 : WRネルソンへの9ydsパス、RBスタークスの3ydsラン、GB反則5yds、WRジェニングスへの4ydsパスで3rdダウン11、TEフィンリーがパスを確保できず。
- ATL陣16 : 2ydsランとアンネセサリーラフネスで15yds。スクリーンパス4yds、TEゴンザレスへの23ydsパスでGB陣へ。WRホワイトへの3ydsパス、RBターナーの8ydsランでFG圏内へ。サック(ILBビショップ)のあと、TEゴンザレスの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト。
- GB陣22 : サック8yds、WRコブへの16ydsパス、TEフィンリーへの24ydsパスでATL陣へ。RBスタークスのノーゲイン、WRジョーンズへの21ydsパスでFG圏内。RBスタークスの1ydロス、RBグラントの8ydsラン(ATLタイムアウト#2)、RBスタークスの5ydsランでさらに1stダウン。RBグラントのノーゲイン(ATLタイムアウト#3)、3ydsロスで2ミニッツ。RBスタークスの3ydsランのあと、30ydsFGが決まって11点差。
- ATL陣20 : 残り1分10秒。WRホワイトへの15ydsパス、TEゴンザレスへの12ydsパス、2ydsパスのあと、WRホワイトの弾いたパスをCBブッシュがインターセプト。
- ATL陣30 : ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Falcons |
Points |
25 |
14 |
Total Yards |
426yds |
251yds |
First Downs |
19回(ラン5・パス14・反則0) |
18回(ラン5・パス11・反則2) |
Rushing |
95yds (22回・平均4.3) |
57yds (20回・平均2.9) |
Passing |
396 yds (26/39・TD2・INT0) |
167yds (18/32・1TD・2INT) |
Sacked |
4回27yds |
1回11yds |
3rd Down Efficiency |
9/15 (60%) |
5/11 (45%) |
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Turnovers |
1回 (INT0/FUM1回) |
2回 (INT2/FUM0回) |
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Field Position |
自陣30yds |
自陣24yds |
Punt |
2回42.5yds(ネット41.0yds) |
5回37.8yds(ネット37.0yds) |
Kickoff Return |
3回平均22.3yds |
1回28yds |
Punt Return |
2回平均2.0yds |
1回3yds |
Field Goals |
4/4 |
0/0 |
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Penalty |
6回55yds |
5回44yds |
Time of Possession |
33分11秒 |
26分49秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはファンブル1つ。
- 第1Q、RBライアン・グラントが敵陣40ydsでファンブルロスト。CBグライムズのヘルメットで腕をヒットされてボールがこぼれた(ビデオ)。グラントのファンブルは2009年第2週ベンガルズ戦以来。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは第4Qのインターセプト2つ。
- 第4Q、TEゴンザレスの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト。OLBマシューズの中央ラッシュのせいかパスが高くなった。こうしたチャンスに捕り損ねるシーンも多いが、SSペプラーは倒れ込みながらよく確保した。(ビデオ)
- 第4Q残り48秒、今度はWRロディー・ホワイトの弾いたパスをCBブッシュがインターセプト。高いパスだがWRホワイトはジャンプして余裕があり、これは捕らなければいけないボールだろう。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは26/39、396yds、2TD、0INTでレーティング117.0。
- 3rdダウン成功率60%が大きな勝因。
- 前半はプレッシャーに苦しんで、12/16・127ydsと短いパスをつなぐのがやっとだったが、後半は14/23・269yds・2TD。プレーアクション多用が奏功してか、伸び伸びとダウンフィールドに投げられるようになった。
- なんと12人のレシーバーにパス成功。アクティブ登録されたRB/FB/WR/TE全員にパスを配給した。
- チームラッシングは20回57yds(平均2.9)と今季最低の数字。
- 先発復帰のRBライアン・グラントは7回18yds(平均2.6)。レシービングは1回6yds。前述のように約2年ぶり、333キャリーぶりのファンブルだった。
- RBジェームズ・スタークスは12回40yds(平均3.3)。レシービングは2回19ydsとまずまず。パスプロは好プレーがあったかと思うとミスもあり、まだ不安定なところがある。
- RBアレックス・グリーンはレシービングで1回6yds。第2Qの3rdダウン2できれいにスウィングパスが決まった。
- FBジョン・クーンはラッシング機会なく、レシービングは1回6yds。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回82yds、1TD。第4Q初めの29ydsTDキャッチは約15ydsがランアフターキャッチで、ぎりぎりエンドゾーン左に飛び込んだスーパープレー(ビデオ)。第2Qの39ydsパスもQBロジャースの見事なパスだった。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは今季最低の3回17ydsのみ。
- WRドナルド・ドライバーは1回5ydsのみ。
- WRジェームズ・ジョーンズはチームベストの5回140yds。第3Qの70ydsTDパスキャッチは、もどかしい流れを断ち切るビッグプレーだった。(ビデオ)
- 新人WRランドール・コブは2回26yds。第3Q末のスラントはドライバーが得意としたプレー。大事な第4Qにドライバーでなく彼が入っていることはコーチ陣からの信頼向上を示している。
- TEジャーマイケル・フィンリーは4回67yds。第2Q末のTDパス落球は大きなプレーで、もし競り負けていたら敗因に挙げられていたところ。第3Q末には見事な22ydsキャッチがあったが、第4Qの3rdダウン11でもパスキャッチ後のヒットでボールをこぼしている。チームでもっともキャッチングの上手い彼にしては珍しい日だった。
- 新人TE D.J.ウィリアムズはブリッツのピックアップをしくじったのが大減点だが、第2QにNFL初キャッチを決めて1回7yds。TEトム・クラブトリーは1回15yds。TEクウォレスはヒザ負傷で欠場。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTニューハウス(ブラガの代役)。
- LTチャド・クリフトンが第2Qに負傷退場。新人デレク・シェロッドを右タックルに入れ、マーシャル・ニューハウスを左タックルに回した。先々週の会見でマッカーシーHCは「クリフトンが倒れた場合のLTはシェロッド」と明言したが、やはり実情は違っていた。
- 代役の左右タックルとも、パスラッシュに苦しみながらなんとかぎりぎりQBロジャースに時間を与え、逆転勝ちの1つの要因となった。
- 被サックは4回27yds。最初のサックは新人TE D.J.ウィリアムズがブラインドサイドでブリッツのピックアップをしくじったもの。直後に喰らったサックは右サイド3人全員に責任があるが、カバレッジサック気味でもある。3つ目はLGラングがDTピーターズに簡単に抜かれたもの。第4Qのサックは、左WRへのクイックスクリーンのはずがWRとのミスコミュニケーションで投げられなかったもの。元ヴァイキングスのDEレイ・エドワーズに移籍後初サックを献上。
- 最初の2シリーズで140ydsを許したディフェンスだが、その後はわずか111yds。トータル251yds、パス167ydsはどちらも今季ベスト。
- パス守備はQBマット・ライアンを相手に18/32、167yds、1TD、2INTのレーティング55.1。QBライアンにとってはヤーデージ、レーティングとも今季最低だった。
- パスラッシュは今回も弱く、プレッシャーが十分とは言い難い。
- パッカーズ守備のサックは1回11ydsのみ。第4Q、ILBビショップのディレイ気味のブリッツに相手OLが反応せず、簡単にサックを決めることができた。(ビデオ)
- 先週までビッグプレーを許しすぎたパスカバレッジだが、今回は最長が23ydsとロングパスを許さなかったのが大きな勝因。序盤は3rdダウンで簡単にパスを通されたが、後半は言うことなし。最大の飛び道具、新人WRフリオ・ジョーンズが後半に負傷退場したことにも助けられた。
- ラン守備は22回95yds(平均4.3)。
- 先発RBマイケル・ターナーは16回56yds(平均3.5)、1TD。序盤は外へのカットバックが面白いようにミスタックルを誘ったが、次第にランが止まるようになり、3rdダウンロングが増えていった。今年のRBターナーは昨年までと少し違うとの声も多い。
- 第1Q、WRフリオ・ジョーンズのエンドアラウンドにやすやすと17ydsゲインを許した。
- 第3Q最初のシリーズ、ヘッドコーチの判断も勝敗を分けた。GB陣30ydsでの3rdダウン2、RBスネリングのランは1ydsで止まり、ファルコンズのOLがイリーガルユースオブハンドの反則。マッカーシーHCはディクラインせずに10yds罰退を選んだ。3rdダウン11のパスは失敗となり、FG圏内から追い出すことができた。
- 反則は6回55ydsと多めだった。ファルコンズの反則は5回44yds。
- 第1Q、LGラングがフォルススタート。
- 第2Q、RGシットンがホールディング。相手パスラッシュに完全に抜かれ、サックを防ぐためには仕方がなかった。
- 第3Q、OLBウォルデンがイリーガルユースオブハンド。
- 第4Q、12メン・ハドル。人数確認のためQBロジャースが一歩退いていたが、これでも反則になるのだろうか。(判定基準がよくわからない)
- アンスポーツマンライクコンダクト。プレー中にサイドラインから飛び出したもの。「その前に3回も警告を受けていたにもかかわらず」という注釈がついた。
- ILBホークがアンネセサリーラフネス。プレー後にドンと胸を突いただけだが、相手がうまく吹っ飛んで演技賞ものだった。
- 平均フィールドポジションはGB30対ATL24とやや優勢だったが、それはターンオーバーが1つ多かった分だろう。両軍ともリターンでビッグプレーが一度もなかった。
- WRランドール・コブのキックオフリターンは「タッチバックした方がマシだった」というものばかり。ダウンした場所は自陣14、16、18yds。ブロッキングもまったく穴を開けられず。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均2.0ydsと不発。ハードヒットを喰らう場面もあり、その後はフェアキャッチ3回。
- Pティム・マステイのパントはハングタイムがよく、2回平均42.5yds、ネット平均41.0ydsと申し分なし。
- Kメイソン・クロスビーはフィールドゴールを4回すべて成功。第3Qの56ydsFG(ビデオ)は、昨季開幕PHI戦で自身が決めた56ydsに並ぶ球団史上タイ記録。今季はまだ失敗が一度もない。
- パントカバレッジはWRエリック・ウィームズに対して1回3yds、フェアキャッチ1回。キックオフカバレッジはWRエリック・ウィームズに対して1回28ydsのみ。キックオフがよく飛んでタッチバックが6回だった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、LTチャド・クリフトンがハムストリングを負傷して退場。かなり痛そう。
- アクティブ登録から外れたのは、RTブライアン・ブラガ(ヒザ)、TEアンドリュー・クウォレス(ヒザ)、DEマイク・ニール(ヒザ)、OLBフランク・ゾンボ(肩甲骨骨折)、OLBヴィック・ソート、OLBジャマリ・ラティモア(肩)、CBデヴォン・ハウス、FSニック・コリンズ(首)。
- パッカーズが14点以上リードされたのは2009年第8週ヴァイキングス戦以来。そこから先週まで29試合連続で14点リードされたことがなく、これはNFL全体でも1937年-40年のパッカーズ(32試合)以来の記録。
- 昨季プレーオフと同様、ジョージア・ドームには数多くのパッカーズファンがつめかけている。試合後半には"Go Pack Go!!"のチャントが何度も聞こえてきた。