グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年7月20日

ドナルド・ドライバー 13年目の挑戦

足首負傷のためスーパーボウルの第2Q途中で退場したWRドナルド・ドライバー。程度は思いのほか重く、数週間で復帰できるようなものではなかったと本人は言う。「捻挫って聞くと3週から5週ぐらいって想像するだろ? でもそうじゃなかった。2か月も保護ブーツをはかなきゃいけなくて、ヒザから足首にかけての痛みもひどかった。でもロックアウトのおかげで、リラックスして治療とリハビリを進めることができたよ」

トレーナーから走るなと指示されたら、今回は珍しく言うことを聞いた。練習に復帰するプレッシャーも義務も今年はなかったからだ。「100%指示通りにやったよ。回復プロセスで急ぐことは一度もなかった。今回のケガはとにかくおかしかったんだ。フィルムを見てみると、9月にRBライアン・グラントが負傷(回復まで5か月程度)したのとまったく同じ、いやそれより悪いぐらいだった。どんな風に足首が2つに折れてしまうものか、それまでは理解していなかったよ」

「自分はまだ終わっちゃいない、と世間やメディアに証明するために慌ててフィールドに復帰する、なんてことをロックアウトのおかげでする必要がなかった。もしまだ回復途上でOTAに出られなかったりしたら、僕が衰えてきたように言われるだろうからね。いつだって、僕は自分の力を証明し続けなきゃいけないみたいに思える。でも現時点では僕がスターターであり、それは誰にも変えられない」

球団トレーナーによるリハビリ・プログラムを行えないので、テキサス州ダラス近郊にある Michael Johnson Performance Center (陸上200mと400mの偉大な元チャンピオンが運営)でリハビリとトレーニングを重ねてきた(自宅もダラスに近い)。ベティーナ夫人が身重(3人目/出産予定は9月)であるため、息子と娘の送り迎えや遊び相手も彼が一手に引き受けている。イベントに引っ張り出されることがあっても、終わればすぐに家族のもとへ飛んで帰ってくる。

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ディビジョンI-AAのアルコーン州立大出身、ドラフト7巡指名からスターに上りつめたWRドライバーも今や36歳。13年目のトレーニングキャンプでは、WRジョーディ・ネルソンの追い上げを退けてスターターの座を守れるかどうかに注目が集まる。ドラフトでもWRランドール・コブが2巡指名され、チームは常に若返りの努力を続けている。 「僕はまだ高いレベルでプレーできると自分でわかっている。フィールドに戻って楽しむよ。僕は契約がまだ2年残っている。その2年を、僕はスターターとして全うしたい」

「僕は自力でスターターとしての尊敬を勝ち取ってきたと思っている。自分で勝ち取ったスターターの座だ。スーパーボウルでも、退場するまではいいペースだった。年間1000ydsを達成してこそ一流レシーバー、と世間が思っているならそれは間違いだ。まったく的外れだよ。ウチは多くの選手にボールを散らし、それでスーパーボウルに勝った。もし僕が今後500とか600ydsだったとしても、それで僕が衰えたとは言えない。それは逆にウチがゲームに勝てている証拠なんだ。またスーパーボウルに勝つこと、それが僕にとっては全てなのだし」

WRジェームズ・ジョーンズのFA移籍が濃厚とはいえ、TEジャーマイケル・フィンリーがケガから復帰してくるため、たとえ2番手WRでも思うようにパスが投げてもらえるとは限らない。「ジャーマイケルはきっとハングリーな気持ちで復帰してくるからね。ボールを欲しがるのは当然だ」

球団史上最多パスキャッチ記録をはじめ大きな業績を残しているWRドライバーだが、2012年シーズンを終えて契約が切れるまでは引退のことなど考えない、と彼は言う。「神が許してくれる限り、僕はプレーを続けていくつもりだ。もしいつかパッカーズが僕を手放したいと考えるときがきたら、そのときはじっくり考えて状況を検討し、引退を真剣に検討することだろう。他のチームでプレーしたいとは思わないから」

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