グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年3月 7日
開幕前から予言めいて言われていたことだが、今回のパッカーズと前回1996年シーズンの優勝チームには共通点が多い。ちょっとした戯れにまとめてみた。
- QBアーロン・ロジャースはプロ6年目の27歳。前回優勝時のQBブレット・ファーヴもプロ6年目の27歳だった。
- テッド・トンプソンGMは就任6年目の58歳。前回優勝時のロン・ウルフGMも就任6年目の58歳だった。どちらもボブ・ハーラン会長(現名誉会長)が選んだGM。
- マイク・マッカーシーHCは就任5年目。前回優勝時のマイク・ホルムグレンHCも就任5年目だった。
- どちらもパッカーズに来る前は49ersのオフェンシブコーディネーター。
- どちらもパッカーズに来るまで(高校・大学を含め)ヘッドコーチ経験がまったくなかった。
- どちらもウェストコーストオフェンスが専門で、QB指導で定評がある。
- どちらも就任前年のパッカーズは4勝12敗だった。
- どちらも優勝前年までの4年間で38勝26敗だった。
- どちらも鬼才タイプのベテランDCによるクリエイティブなディフェンスが成功のカギだった。ドム・ケイパースDCはNFLのHCおよびDCとして通算17年目。前回優勝時のフリッツ・シャーマーDCも、NFLのDCとして17年目だった。
- 最大のFA補強選手、CBチャールズ・ウッドソンとDEレジー・ホワイトはどちらもプロ13年目で初のスーパーボウル制覇。
- スーパーボウル会場はどちらも南部のドーム球場。どちらも対戦相手はAFC第2シード。
■ 相違点もいろいろ
- 今回のチームはドラフト中心の若いチームで、FA加入のスターターはCBウッドソンとDEピケットだけ。しかし前回優勝時はウルフGMによる積極FA補強が実ったベテラン中心のチームだった。TEキース・ジャクソン、WRドン・ビービー、WRアンドレ・ライズン、Cフランク・ウィンタース、DEレジー・ホワイト、DEショーン・ジョーンズ、DTギルバート・ブラウン、DTサンタナ・ドットソン、FSユージーン・ロビンソン、KRデズモンド・ハワードとFA加入選手が多く、とくにディフェンスの主力は平均年齢が高い。
- 前回優勝時はそうしたベテランの衰えまたは退団が、連覇失敗そして意外に早く下り坂になった原因だった。今回のチームは攻守のプレミアポジションに若きスター選手がひしめいていて、黄金期が続くのではと期待されているところ。
- 前回優勝時はレギュラーシーズン13勝3敗で堂々のプレーオフ第1シード。ランボーフィールドでNFC優勝を祝うことができた。今回は第6シードだったため、地元にホームゲームの恩恵をもたらすことができなかった。(余談だがアウェーでのプレーオフ戦は遠征費用などで短期的には赤字らしい)
- 前回優勝時はWRデズモンド・ハワードのビッグリターンが大きな武器だった。パントリターンはシーズン平均15.1yds。スーパーボウルでもキックオフリターン4回平均38.5yds・1TD、パントリターン6回平均15.0ydsの大活躍でMVPに。WRドン・ビービーもレギュラーシーズンでキックオフTDを決めている。それと比べて今回はまったくリターンゲームの助けなしでの優勝だった。
- '92年当時のホルムグレンHCは、49ersで強力オフェンスに貢献したOCとあって大変な人気。まさに引く手あまただった。いっぽう'06年のマッカーシーHCは、同じ49ersでも4勝12敗シーズンを終えたばかりでほとんど注目されておらず、世間的には不人気な抜擢だった。
- DEレジー・ホワイトが'93年にFAとなったときは多くの球団が熱烈に求愛したが、'06年のCBチャールズ・ウッドソンはケガの多さと荒れた私生活で不人気だった。