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Packers - Eagles Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月11日
- マイク・マッカーシーHC。「この10年間のイーグルスとアンディ・リードHCの業績には、大きな敬意を抱いている。我々は今日敵地に乗り込んで、大きな勝利を手にすることができた。オフェンス・ディフェンス・スペシャルチームの3つのフェーズすべてについて、このチームを本当に誇りに思う」
- 終盤のディフェンスについてマッカーシーHC。「しのぎ切ってくれると大きな自信を持っていた。イーグルスのようなビッグプレー・オフェンスを相手に、タッチダウンを許さない力がある。ドム(ケイパースDC)はカバレッジとプレッシャーを織り交ぜたプランを守り、素晴らしい仕事をしてくれたと思う。とくにレッドゾーンでね。破壊力のある相手オフェンスを20点以下に抑えたのだから、手応えは大きい。オフェンスはもう少し得点を挙げたいところだったが、それでも21点あれば、ディフェンスが勝利をつかみとってくれると信じていた」
- 中5日のショート・ウィークについてマッカーシーHC。「準備期間が短いので、アトランタ戦の準備は先週木曜夜に始めている。私個人は、これから空港へ向かうバスでも、グリーンベイに帰る飛行機でも、アトランタの映像を見るつもりだ。明日が我々のゲーム・プランの日だからね。こうした苦労もシーズン後には良い思い出になるだろう」
- QBアーロン・ロジャース。「きょう僕らはハードに闘った。トラモンは素晴らしいシーズンを過ごし、最後も大きなインターセプトだった。ディフェンスはすごかったよ。今季は彼らがチームを引っ張っている部分が大きい。今日は3TDの21点だけで十分だったんだから」
- プレーオフに勝ってこそエリートQB、という声がこれまでQBロジャースにはつきまとっていたため、試合後にはスティーヴ・マリウッチ(元HC)が、「そのプレーオフに勝った。これで彼はエリートQBだ」と評している。しかしロジャース本人はそうした見方にやや批判的な様子。「プレーオフで勝つことが自分の関門だなどと思ってはいなかった。ただ、頑張った仲間を誇りに思うだけだよ。フットボールファンになって長いけれど、(QB)1人でゲームに勝ったのを見たことがない。みなさんは好きなように書いてくれればいい」
- 引き続きQBロジャース。「常になにかしらあるんだよね。1年目はケガがちだと言われ、2年目はボールを持ち過ぎだと言われ、そして今年は、プレーオフに勝てないと言われてきた。まだ世間の人々はなにかチェックリストを残しているだろうけれど、少なくともこの3つは消し去ることができた」
- QBロジャースのプレーオフ初勝利についてマッカーシーHC。「アーロンにとって重要なマイルストーン? それはみなさんが語ることだ。我々はそのようには見ていない。なぜ今日そんな話をしなければならないのかわからないよ。我々はまだ始まったばかりだ。1stラウンドに勝ち、フットボールチームとしての力を証明できた。優勝候補を相手に敵地で大きな勝利を手にした。次はアトランタで戦うことができ、第1シードと戦えることをみな喜んでいる。アーロンはまだこれから長いキャリアが待っている。こうした話題は、キャリアの終わりに話すことだと私は思うよ」
- LTチャド・クリフトン。「試合の終わりが近づき、『ますます2003年プレーオフに似てきたぞ・・・』 と僕は思わずにいられなかった。でもそこでディフェンスがやってくれた。大きな大きな仕事をね。若い連中は、『そうそう、あの4thダウン26ね。高校のときに見たよ』 とか言うんだけど(笑)。今回も残り1分45秒で相手攻撃になって、『どうか同じことが起きませんように』 と僕は思ってた。でもディフェンスが頑張って、すごいプレーをしてくれた」
- 最初のシリーズは5プレーのうち4プレーがパスだったが、その後マッカーシーHCはスプレッド隊形を減らしてパワーランの方向へとアジャスト。RBスタークスの前にFB2人を置いたいわば逆ウィッシュボーン隊形を多用し、コンスタントにランを出すことができた。
- RBスタークスのラン23回のうち、3バック隊形(2FB)が8回61yds(平均7.6)、その他が15回62yds(平均4.1)。ESPNによると、今季NFLのレギュラーシーズンで3バック隊形が使われたのはわずか34回。そのうち20回がパッカーズだった。
- RBジェームズ・スタークスの123ydsラッシングはプレーオフでの球団新人記録。「みんなのおかげだよ。オフェンシブラインとレシーバーたちは素晴らしい仕事でこれを実現させてくれた。体をぶつけ合い、僕が走り抜ける穴を開けてくれた。先週の練習からこういうゲームプランで行くと聞かされていたわけじゃない。たまたま流れでこうなったんだ」
- RBスタークスの活躍についてQBロジャース。「ジェームズ・スタークスのランはものすごく大きかった。今日の勝利の最大の要因だろう。彼のためにも嬉しいよ。彼は素晴らしい子だ。この2週間で大きく成長した。正直、今日ランがここまで出るとは予想していなかったんだ。もっとパスをたくさん投げて、3rdダウンで良い仕事をしなければ、と覚悟していた。でもジェームズが走れていたので、ウチはそれに頼っていくことができた」とQBロジャース。
- 今回はFBクイン・ジョンソンの出番がいつになく多く、彼らしいパワフルなランブロッキングでRBスタークスの活躍に貢献した。
- TEトム・クラブトリーはNFL初タッチダウン。ランフェイクが効いてエンドゾーンでワイドオープンだった。「僕に投げるようデザインされたプレーで、先週ずっと準備してきた。ランと思わせることが大事だから、最初の数ステップはランと見せて、ラインも良い仕事をして、僕はぎりぎりのところで漏れて出て行った。僕はあまりキャッチをしていないから、相手はランのつもりだったと思う」
- 先制TDを決めたTEクラブトリーは、静まり返ったスタンドに対し、耳に手を当てるポーズ。「ちょっと観客をからかってみたんだ(笑)。あれほど多くの人々から憎まれるのがこんなに気持ちがいいとはね。彼らの目を見れば、憎しみのほどはよくわかった」
- 第2Q末、WRジェームズ・ジョーンズの大落球についてマッカーシーHC。「前半終了時に21-3とするチャンスだったのは明らかだ。しかし1つ弁護しておくと、彼は親指の負傷を抱えながら頑張ってプレーを続けている。それでも、あれは捕らなければいけなかった、と本人が真っ先に認めるだろうけれど」
- 第3Q、QBロジャースのファンブルロストから14-10と追い上げられ、嫌な雰囲気で迎えた2番目のシリーズ。パッカーズは11プレー・80ydsのTDドライブ(6分17秒)を、RBジャクソンのスクリーンパスTDで仕上げて突き放した。「あれがこの試合で最も重要なドライブだった。コーチがいいコールをしてくれて、3rdダウン10で中央のドナルド(WRドライバー)にパスを通せた。あれが勝負どころだった。観客が盛り上がっていたし、こちらはディフェンスに一息入れさせて、再び2スコアリングゲームにできた」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はRBジャクソンの16ydsスクリーンパスTD。こちらは1バック・3WRのショットガン隊形で、TEクウォレスが左サイドでラインから離れた位置にセット。イーグルスはニッケル隊形のカバー2で、2ndダウン16のせいもあって全員がオフカバレッジ。DEトレント・コールがアグレッシブなためにそちらのサイドでスキができやすい。スナップを受けたQBロジャースは右サイドのWRジェニングスやWRドライバーに投げる構えを見せ、左サイドではブロッカーたちがスクリーンの準備。TEクウォレスはクロッシングルートを走ってLBチェイニーを引き付ける。20yds付近でパスを受けたRBジャクソンはブロッカーが揃うのを待ち、WRジョーンズはCBパターソンを、CウェルズはLBシムズをブロック。RBジャクソンはLGカレッジの背中に張りつくように駆け上がり、エンドゾーンへ。
- OLBクレイ・マシューズ。「ファンタスティックだ。僕らは毎週こうした結果を出してきたけど、プレイメーカーだらけのチームを16点に抑えたことは、選手やコーチたちの真価を示している」
- ドム・ケイパースDCはさまざまなカバレッジやプレッシャーを織り交ぜ、予測不能のディフェンスでQBヴィックにリズムをつかませなかった。「どこのQBにでも聞いてみるといい。一番難しい対戦相手とは、予想のできないディフェンスだ、とみんな言うはずだ」とILB A.J.ホーク。
- 開幕のPHI戦と同じく、ケイパースDCはほとんどベース隊形を使わず、ニッケル隊形(5DB)とダイム隊形(6DB)ばかりだった。ダイム隊形ではILBビショップが退き、CBブッシュが入る。
- QBマイケル・ヴィックの機動力に備える「スパイ」役として、CBウッドソンとOLBウォルデンの両方が起用された。準備不足の開幕戦ではヴィックに103yds走られたが、今回は33yds。
- ディフェンシブラインの役目は、しゃにむにラッシュするのではなくQBをコンテインすること。「僕らラインへの指示は、『ただポケットをプッシュしろ。決してクレイジーにアップフィールドに駆け上がってはいけない』 ということだった。(届かずとも)プレッシャーをかけて邪魔をすれば、QBのビジョンを乱すことができる、とこちらは考え、そのとおりにできた」とDEライアン・ピケット。
- 試合最後のインターセプトについてCBトラモン・ウィリアムズ。「素晴らしい気分だよ。自分のためだけじゃなく、ロッカールームの全員、そしてグリーンベイの人々のためにもね。僕にあのチャンスが与えられ、僕はやってのけた。すごいのは、ウチのセカンダリーなら誰でもあのプレーができたってこと。プレイメーカーが揃っているから、プレーオフを通じてこれを続けたいね」
- 同じくインターセプトについてCBウィリアムズ。「(WRクーパーは)たぶん最初のターゲットではなかったと思う。6フィート4(実際は6-3)とかの長身だから、『高く投げて勝負してみよう』 とマイク(ヴィック)は決断したんだろう。僕は5-11だけど、ジャンプはできる」
- イーグルスのWRデショーン・ジャクソンやWRライリー・クーパーたちは、QBヴィックは最後のプレー(インターセプト)の前にスパイクして落ち着いてハドルを組むべきだった、といった趣旨のコメントをしている。
- 最後のシリーズ、DEカレン・ジェンキンズはふくらはぎに痙攣が出始めたのでサイドラインに下がり、ターゴヴァックDLコーチは二度と彼をフィールドに出させなかった。「結構キツくて、100%には程遠かった。終盤はちょっとバテてきていたから、用心のためにね。あのビッグプレー(シリーズ最初の28ydsパス)が出たとき、ちょっと張りを感じた」とDEジェンキンズ。今回はパスシチュエーション中心に出場したが、サックもQBヒットもなく、1タックルのみ。
- ILBデズモンド・ビショップは試合最初のプレーでブラインドサイドからブリッツしてサック。「嬉しいよ。Twitterでも彼を倒すと宣言してたからね。実現できてよかった」
- 第4Qにタッチダウンされたあとの2ポイントコンバージョン、TEセレックがキャッチの前にアウトオブバウンズに出ていた反則で取り消しとなったが、主審が「5yds罰退のうえやり直し」をコールしたのは長いTVタイムアウトのあと。選手たちはプレーの直前に知らされて慌てたが、ILBホークの中央からのブリッツが見事にハマり、パスを投げ捨てさせることができた。
- Pティム・マステイは試合残り2分で自陣29ydsからのパント(しかも向かい風)、スローカムSTコーチはアウトオブバウンズに蹴り出すことは命じず、左サイドラインぎりぎりにWRジャクソンを追い込むことを指示。Pマステイは飛距離41yds、ハングタイム4.75秒のしっかりしたパントを蹴った。14ydsリターンされたが、ホールディングの反則で10yds罰退。「僕の良いパントが必要なのはわかってた。その前のパントはアウトオブバウンズに蹴ろうとして短くなりすぎたから、そうならないようにしたいと。ボールが足を離れた瞬間、望み通りに蹴れたと思ったよ。カバーの連中もいい仕事をしてくれた」
- フィールドゴールを2回失敗した相手キッカーのデヴィッド・エイカーズについて、Kメイソン・クロスビー。「ああいうのは見たくない。普段の彼はオートマティックなのにね。今日は風もすこしキツかった。僕はFGを蹴る機会がなかったけれど、風が影響を与えていたようには見えた。(批判の集中する)彼に同情するよ」
- キックオフリターンの不振についてマッカーシーHC。「率直に言って、まだ1人の選手に惚れ込んだという感じではない。サム(CBシールズ)にはいろいろ練習させているところだし、ジェームズ(RBスタークス)の得意な部分もある。CBパット・リーも先週シカゴでいい仕事をした。まだ作業進行中といったところだ」
- 今季イーグルスのラン1回平均はQBヴィックの貢献もあってNFLダントツ1位の平均5.4yds。今季NFLで唯一、16試合すべてで平均4.0ydsを超えていたチームだったが、今回は初めて大台を割る平均3.9ydsにとどまった。
- アウェーでのプレーオフ勝利は、1998年1月11日49ersとのNFC決勝以来、なんと13年ぶり。
- ESPNによると、ブロンコスが新ヘッドコーチ候補としてドム・ケイパースDCに興味を示しているとのこと。ただ他にも名前はたくさん挙がっていて、現時点で有力候補というわけではないはず。
- 今年のNFL殿堂入り最終候補17人が発表された(リスト)。残念ながらケヴィン・グリーンOLBコーチは選に漏れている。
- WRドナルド・ドライバー(チーム最多のパスキャッチ5回56yds)はヒザを打撲。復帰しようと思えばできた、と本人。試合後のロッカールームでもあまり足を引きずっていない。