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Packers 28 - 24 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年10月25日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (2-4) |
7 |
10 |
7 |
0 |
24 |
Packers (4-3) |
7 |
7 |
14 |
0 |
28 |
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気温14℃、天気は曇り。前日から降り続いた雨もなんとか上がっている。パッカーズは前半に拙攻を重ねてリードを許すが、後半に3インターセプトを奪って突き放す。最後はヴァイキングスがGB陣置く深くまで攻め込んだが、最後はパス守備がなんとか粘って逃げ切り勝利。QBブレット・ファーヴ相手に3戦目で初勝利を挙げることができた。
オフェンスは前半5回のシリーズ全て敵陣に進んだが2回しか得点できず、今回ももどかしい流れ。ディフェンスはDEピケットとDEジェンキンズを欠いてラン守備に苦しみ、RBピーターソンのランを止めることができない。しかし後半、QBファーヴから3つのインターセプトを奪って逆転し、一気に11点リード。すぐに7点を返され、最後のシリーズではGB陣レッドゾーンまで攻め込まれたものの、ヴァイキングスが反則2回で20yds罰退すると、パス守備がなんとか守り切ってギャンブルも失敗に。
DEジェンキンズが試合直前にふくらはぎを痛めて欠場したうえ、DEピケットも序盤で足首を悪化させて退場。おかげでDL陣は火の車で、ラン守備はどうしようもなかった。WRドライバーも太ももの状態がよくないためわずかしか出場せず、連続試合パスキャッチ記録が途切れている。
第1Q
- MIN陣16から。RBピーターソンの2ydsラン、FBゲアハートの5ydsラン、WRハーヴィンへのクイックパスは3ydsロスで3&アウト。
- GB陣39から。RBジャクソンがファンブルして自分でリカバーしたあと、TEドナルド・リーへのスクリーンパスで16ydsゲイン、QBスクランブル11ydsでMIN陣へ。FBクーンのランは1ydsロス、フォルススタート、RBジャクソンがドローで14ydsラン、WRジョーンズへの13ydsパスでレッドゾーンへ。しかしRBディミトリ・ナンスへのスクリーンパスがDEジャレッド・アレンにインターセプトされる。
- 3rdダウン5から、WRグレッグ・ルイスへのパスをFSコリンズがブレークアップしてまたも3&アウト。
- GB陣24から。WRジェニングスへの24ydsパス、RBジャクソンの5ydsラン、WRジョーンズへの45ydsパスで一気にゴール前1ydsへ。ロスタックルがMIN12メンで取り消されたあと、RBジャクソンが1ydsTDラン成功。
- WRハーヴィンのビッグリターンでGB陣44から。RBピーターソンのノーゲイン、9ydsラン、3ydsランで1stダウン。2ydsラン、TEシアンコーへの4ydsパス、14ydsパスでレッドゾーンへ。最後はWRハーヴィンが17ydsTDラン。
- WRジョーンズへの32ydsパス、RBジャクソンへのスクリーンパスが50ydsゲインして一気にMIN陣11へ。RBジャクソンの2ydsランで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン8からTEクウォレスに11ydsTDパス成功。
- MIN陣24から。パス失敗、RBゲアハートの11ydsラン、WRベリアンへの30ydsパス、RBゲアハートの2ydsラン、WRモスへの13ydsパスでレッドゾーンへ。ラン2回で3rdダウン3、WRハーヴィンへの13ydsTDパスはチャレンジで取り消され、ゴール前1.5yds地点へ。RBピーターソンがTDラン成功。
- CBリーの好リターンでGB陣44から。RBジャクソンの4ydsラン、WRジェニングスへの5ydsパス、WRネルソンへの7ydsパスでMIN陣へ。RBジャクソンの3ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン7、WRジョーンズへのパスは通らず。4thダウン7でFG隊形と見せてQBフリンが入ってショットガンからパスを投げるが、TEクウォレスへのロングパスはオーバースロー。
- ラン2回で3rdダウン3、TEシャンコーへの12ydsパスでGB陣へ。WRハーヴィンのエンドアラウンド12ydsとGBレイトヒットでレッドゾーンへ。TEシャンコーへの17ydsTDパスはチャレンジで覆り、RBピーターソンの7ydsランで3rdダウン3、RBゲアハートへのパスは通らず。28ydsFG成功。
- RBジャクソンへの11ydsパス、MINホールディング、TEクウォレスへの7ydsパスなどで3rdダウン3、WRジェニングスへの11ydsでMIN陣38に進んで2ミニッツ。TEリーへの11ydsスクリーンパスのあと、エンドゾーンへのパスはインターセプトに。
- RBピーターソンの4ydsラン、10ydsランのあと、ロングパス成功はMINパスインターフェアで取り消され、ランプレーで時間を流して前半終了。
第3Q
- GB陣30から。パス失敗、RBジャクソンの8ydsラン、ロングパス失敗で初パント。
- WRハーヴィンへの20ydsパスのあと、3rdダウン4でILBホークがインターセプト。
- MIN陣41からのチャンス。ラン2回で3rdダウン5、WRジョーンズへの17ydsパスでレッドゾーンへ。WRネルソンへの5ydsパスのあと、WRジェニングスに14ydsTDパス成功。
- RBピーターソンの4ydsランのあと、WRモスへのパスをILBビショップがインターセプト、そのまま32ydsのタッチダウン。
- MIN陣42から。RBピーターソンのラン2回で3rdダウン1、WRハーヴィンへの37ydsパスが通って一気にGB陣12へ。RBピーターソンの2ydsロス、TEクラインササーへの10ydsパスで3rdダウン2、WRモスに5ydsTDパス成功。
- GB陣24から。WRネルソンへの8ydsパス、FBクーンの3ydsランで1stダウン。WRネルソンへのロングパス失敗、RBジャクソンの11ydsラン、FBクーンの4ydsラン、RBジャクソンの1ydsランで3rdダウン5、QBロジャースのスクランブルは1yds足りず。MIN陣43で4thダウン1となって最終Qへ。
第4Q
- ギャンブルはFBクーンのランでかろうじて成功。3rdダウン6からWRジェニングスへのパスは数インチ足りず。今度のギャンブルはFBクーンが止められて失敗。
- MIN陣34から。RBピーターソンの17yds、9yds、3ydsランでGB陣38へ。RBゲアハートの3ydsラン、投げ捨てで3rdダウン7、WRハーヴィンへのパスをFSコリンズがインターセプト。
- GB陣23から。ランが止まって3rdダウン11となるが、WRジェニングスに15ydsパスで1stダウン。WRネルソンへの6ydsパス、FBクーンの1ydsランで3rdダウン3、WRネルソンへのパスは通らず。
- 残り6分07秒、MIN陣17から。RBピーターソンの5yds、8yds、2yds、1ydsランで3rdダウン8、RBゲアハートへのスクリーンパスは数インチ足りず。RBピーターソンのランでギャンブル成功。ラン2ydsロス、WRハーヴィンへの5ydsパスで3rdダウン5となって2ミニッツ。WRハーヴィンへのパス失敗(MINタイムアウト#1)で4thダウン5となるが、WRモスへの13ydsパスで今度も成功。サック6yds(DEウィン)のあとRBピーターソンへの26ydsスクリーンパスでGB陣15へ。フォルススタート、MINフェイスマスクでGB陣35まで罰退。WRハーヴィンへのTDパスはレビューで取り消し、RBピーターソンへの15ydsスクリーンで3rdダウン15となってMIN最後のタイムアウト。QBがなんとか逃げ回ってエンドゾーンのWRモスに投げるが、3rdダウン、4thダウンともオーバースローで万事休す。
- ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/34、295yds、2TD、2INTでレーティング84.8。
- 2INTはどちらも彼のミスで、それ以外にもレシーバーとの呼吸が合わないプレーが目立った。
- このところ激減していたスラントのパスが復活。
- パスプロテクションは申し分なく、ポケットで落ち着いて投げることができていた。プレッシャーがかからないため、ヴァイキングスDL陣はパスラッシュを諦めてパスを叩き落とす努力に切り替えていた。
- QBスクランブルは3回14yds。
- 第1Qには、彼にとってキャリア初の敵陣レッドゾーンでのインターセプト。
- QBマット・フリンはFGトライと見せかけた4thダウンギャンブルでロングパスを投げるが、惜しくもTEクウォレスが届かず。QBフリンにとって今季初めてのパスだった。
- チームラッシングは23回84yds(平均3.7)、1TDとまずまずの数字。やはりドローが効果的。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは13回58yds(平均4.5)。レシービングでも3回46ydsと大活躍。
- FBジョン・クーンは7回12yds(平均1.7)とシャットアウトされた。ショートヤーデージでのギャンブルは1回成功したが、セカンドエフォートでうまく横にスライドしたもの。2回目のギャンブルは完全に失敗(笛が早く、セカンドエフォートでの前進が認められなかった)。
- RBディミトリ・ナンスは今回もボールキャリーなし。しかしオフェンスでの出番は何回かあり、最初のインターセプトは彼へのスクリーンパスだった。
- WR/TE陣は以下のとおり。前日からの雨で足が滑ったせいかもしれないが、カムバック系のパスでQBと呼吸の合わないプレーも目立った。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回74yds、1TD。第3Qのタッチダウンは見事なフェイクでCBを置き去りにした。
- WRドナルド・ドライバーは太もも負傷のため出番が少なく、パスキャッチゼロ。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回107yds。2008年第15週JAX戦(132yds)に次ぐ、キャリア2番目の好成績だった。
- WRジョーディ・ネルソンは4回25ydsとショートパスばかり。
- TEドナルド・リーは2回27yds。どちらもスクリーンパスで、どちらも1stダウン獲得の好プレー。
- TEアンドリュー・クウォレスは2回16yds、1TD。NFL初タッチダウン。エンドゾーン内で両足を残したものの、倒れ際にボールをこぼしていたので、開幕戦のWRカルヴィン・ジョンソン(DET)と同じく現行ルールではインコンプリートとなるはず。しかし場内ではリプレーを流さず、TVでのリプレーも遅かったのでMIN側はチャレンジできず。
- 今回もRTタウシャーを欠いた先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックゼロとパスプロテクションは申し分なし。
- 昨季2回の対戦はケガで不在だったLTクリフトンが、今回はDEジャレッド・アレンをシャットアウト。「オフェンスのMVPはLTクリフトン」と解説クリス・コリンズワース。
- RTブラガの方がむしろ心配されていたが、こちらもDEレイ・エドワーズを完封している。
- トータルオフェンスはパッカーズ379ydsに対してヴァイキングスが402ydsとほぼ互角。パッカーズは前半268yds(今季最多)進みながら14点しか取れず、逆にヴァイキングスは後半202yds進みながら7点どまり。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが28分56秒。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが6/11の55%と申し分なし。ヴァイキングスも6/14の43%と良かった。
- 平均フィールドポジションはパッカーズが自陣31yds、ヴァイキングスが自陣28ydsと、パッカーズやや有利だった。
- オフェンスの犯したターンオーバーはインターセプト2つ。どちらもQBロジャースの責任だろう。
- 第1Q最初のシリーズでは、敵陣レッドゾーンでRBナンスへのスクリーンパスをDEジャレッド・アレンの胸に投げ込んでしまった。DTケヴィン・ウィリアムズの突破に焦ったにしろ、ひどいポカだ。パスラッシュをストップしてジャンプしたDEアレンも上手かった。
- 前半2ミニッツのインターセプトは、しっかりカバーされていたエンドゾーンのWRジェニングスに投げてしまったもの。CBフランク・ウォーカー(元GB)がうまくボールをティップし、FSマデュー・ウィリアムズがキャッチ。WRジェニングスはCBウォーカーにイリーガルコンタクトされたがノーフラッグ。ひょっとして反則をアピールしようと手を上げたジェニングスにQBロジャースが反応してしまったのか?
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト3つ。
- 第3QのILB A.J.ホークのインターセプトは、OLBブラッド・ジョーンズがパスラッシュでQBファーヴの足首にしがみつき、前に倒れ込みながらのパスでコントロールが狂ったもの。
- 第3QのILBデズモンド・ビショップのインターセプトは、またもパスラッシュに焦ったQBファーヴが、完璧に前をカバーされていたWRモスに投げてしまったもの。
- 第4QのFSニック・コリンズのインターセプトは、OLがブリッツをがっちり止めたところでQBファーヴがWRハーヴィンに剛速球を投げ込んだが、読んでいたFSコリンズが斜め後からボールに飛び込んだスーパープレー。
- RBエイドリアン・ピーターソンは改善策が奏功してか、今季ファンブルが一度もない。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- DEジェンキンズ(ふくらはぎ)が試合直前に負傷、DEピケット(足首)も序盤で退き、DEモンゴメリーをアクティブ登録していなかったため、DL陣は3人だけでまさに火の車。NTラジはもちろん出ずっぱり、その他の2人が半人前のDEウィンとDEウィルソンだけ。ランが止まらないのは無理もない。
- DL不足のため、OLBフランク・ゾンボ(大学ではDE)がDEに入ったり、ショートヤーデージではT/G T.J.ラングがDLに入る場面が何度もあった。
- ILBブランドン・チラーが復帰し、ニッケル隊形では(ILBホークではなく)ILBビショップと入れ替わる。主にTEシアンコーのカバー。
- パス守備はQBブレット・ファーヴを16/29、212yds、1TD、3INTのレーティング50.4に抑えた。
- パッカーズ守備のサックはDEジャリアス・ウィンの1回6ydsのみ。プレッシャーを十分かけたとはとても言えないが、第3Qの2インターセプトと最後のシリーズのMINフェイスマスクはパスラッシュが引き出した。
- パスカバレッジではWRパーシー・ハーヴィン(5回65yds・最長37)にやられる場面が目立ったが、ディープのWRランディ・モスはしっかり警戒し、7回ターゲットになって3回30yds(最長13yds)に抑えることができた。
- パスカバレッジでの反則がなかったのは今季初めて。
- ラン守備は36回196yds(平均5.4)、2TDとやりたい放題。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは28回131yds(平均4.7)。最長が17ydsどまりだったのがせめてもの救いだった。
- 前述のようにDL陣のケガが響き、相手OLに押し込まれる。
- 反則はわずか2回20ydsと素晴らしかった。ヴァイキングスは6回40yds。
- パッカーズはLGカレッジのフォルススタート、FSコリンズのサイドライン際のレイトヒット15ydsのみ。ビデオで見るとヒットはインバウンズで始まっており、これは誤審といっていいのでは。
- CBウッドソンの反則がなかったのは今季初めて。
- MINとしては最後のRTロードホルトのフェイスマスクが何より大きかった。
- キックオフリターンはCBパット・リーが5回20.8yds。30ydsの好リターンで44yds地点から始まるシリーズもあった。ボールが湿気を吸って重いせいか、両軍ともキックオフが飛ばない。WRネルソンはリターンせず。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均5.0yds。
- Pティム・マステイのパントは2回平均45.0yds、ネット平均38.5ydsとまずまず。1回目は51yds飛んでハングタイムも十分だったが13ydsリターンされ、2回目は39ydsだったがフェアキャッチ。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴール機会はなし。
- カバレッジチームは第1QにWRハーヴィンに48ydsのキックオフリターンを許したの尾を引いた。その後はハーヴィンを避けるため2回連続でゴロのキックオフを蹴り、1回目は相手前列が捕りそこなってくれて成功したが、2回目は短すぎ、敵陣42ydsからの攻撃がTDドライブに結びついた。
- 第2Q半ば、敵陣37での4thダウン7、FG隊形と見せかけて出てきたのはキッカーでなくQBマット・フリン。FG隊形からショットガン隊形に移行し、左奥オープンのTEアンドリュー・クウォレスにパスを投げるが、足がもつれたせいかパスがもともと長かったのか、インコンプリートに。ワイドオープンだっただけに惜しかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- DEカレン・ジェンキンズは(アクティブ登録決定後)ウォームアップ中にふくらはぎを痛めて出場せず。
- DEライアン・ピケットは序盤で再び足首を痛めて退場。復帰できず。
- WRドナルド・ドライバーは太もものケガのため、出場スナップ数が少なかった。
- FSニック・コリンズもヒザを痛めたとのことだが、以前からヒザが悪いままプレーを続けている。
- アクティブ登録から外れたのは、FBジョンソン、RTタウシャー、T/Gニューハウス(背中)、G/Cマクドナルド、DEニール(肩)、DEモンゴメリー、OLBポピンガ(ヒザ)、LBシンプキンズ。
- この日のマッカーシーHCはチャレンジ2戦2勝(3つのチャレンジ権が与えられる)。第4QにWRジェニングスへのパスでボールの位置をチャレンジしておけば、1stダウンを取ってもっと楽に逃げ切れていたかも。(次のプレーでギャンブル失敗)
- WRドナルド・ドライバーはケガのためわずかしか出場せず、連続試合パスキャッチ記録が133試合(プレーオフを含めると139試合)で途切れた。